M-Tea*7_14-知と疑い/自然現象の予報 寺田寅彦

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M-Tea*7_14-知と疑い/自然現象の予報 寺田寅彦

2014.10.25 第七巻 第一四号

知と疑い
自然現象の予報
 寺田寅彦



月末最終号:無料  p.111 / *99 出版
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ PDF 形式、六インチ判。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。
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(c) Copyright this work is public domain, 2014.

PDF マガジン 週刊吾輩は狸である。

 地震予報をして天気予報のごとき程度まで有効ならしむるには、いかなる方向に研究を進むべきかは重要なる問題なり。物理学上の問題としては、地殻岩石の弾性に関する各種の実験のごときはきわめて肝要なるべし。一方においては統計的に、いわゆる第二次原因の分析を試むるも有益なり。しかれども、統計に信頼するためには統計の基礎を固むる必要あるべし。普通、公算論の適用さるる簡単なる場合においても、場合の数が小なるときは自然の表現は理論の指示するところと大なる懸隔を示すことあり。これも忘るべからざることなり。なお一般弾性体の破壊に関して、その弱点の分布や相互の影響あるいは破壊の段階的進歩に関する実験的研究をおこない、破壊という現象に関するなんらかの新しき方則を発見することもかならずしも不可能ならざるべし。すなわち従来、普通に考うるごとく弾性体を等質なるものと考えず複雑なる組織体と考えて、その内部における弱点の分布の状況などに関し、まったく新しき考えよりして実験的研究を積むも無用にあらざるべきか。

※ #ref(7_14.rm)
(朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx)
※ お休みしまーす。


寺田寅彦 てらだ とらひこ
1878-1935(明治11.11.28-昭和10.12.31)
物理学者・随筆家。東京生れ。高知県人。東大教授。地球物理学を専攻。夏目漱石の門下、筆名は吉村冬彦。随筆・俳句に巧みで、藪柑子と号した。著「冬彦集」「藪柑子集」など。

◇参照:『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)、Wikipedia 日本語・オフライン版(『iP!』2009.4月号、晋遊舎)。

底本

知と疑い
底本:「日本の名随筆 別巻76 常識」作品社
   1997(平成9)年6月25日第1刷発行
底本の親本:「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
   1960(昭和35)年10月
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card1694.html

NDC 分類:914(日本文学 / 評論.エッセイ.随筆)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc914.html

自然現象の予報
底本:「寺田寅彦全集 第五巻」岩波書店
   1997(平成9)年4月4日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card42700.html

NDC 分類:451(地球科学.地学 / 気象学)
http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndc451.html

難字、求めよ


知と疑い

微分 びぶん
Minkowski の Welt
性情形態
懸灯 けんとう?/かけとう? 軒灯に同じか。軒先にかかげる灯火。
振り子の方則 ふりこの ほうそく
相対率の原理 そうたいりつの げんり 相対性原理に同じか。
右転左転
欠知 しるをかく
人知の精をきわめ微をつくす
一時機を画する


自然現象の予報

万物相関
温度エントロピー
科学的定数論者
複義性なる関数
可能法
公算曲線の山
最大公算
微分的変化
排置運動
弾性的平衡
履歴効果
四元空間
風晴
驟雨模様
地殻岩石
地殻岩石の弾性

むしとりホイホイ

知と疑い
必要である、 → 必要である。 【句点か】

自然現象の予報
なれでも → なれども 【ど?】

以上2件、底本は未確認。
「自然現象の予報」Reader テキスト表示エラー? 「かつかつ」?

スリーパーズ日記*

10/21 くもりのち雨
6:00、NHK山形ニュース、昨日、蔵王御釜でふたたび白濁を観測。
火山性微動、ふくらみは観測されず。
FM、TMネットワーク、ピンク風呂井戸、Wish you were here。

10/23 木曜 はれ 霜降。
今期初の指なし手袋に登場してもらう。冬物ソックスも取り出す。
『ひろば』のつづき、遺跡発掘報告書、酒田市熊野田。
山形新聞。「私の主張」あった。。。ちょっとだけ興奮。冷静に紙面が読めない。
『Newton』身体のつづき、柱状節理の写真。

10/24 金曜 霧のち晴れ
ネット接続、Reader のバージョンアップ。
i-cafe。夕暮れ、図書館へ直行。新聞、週アス1001号。
SDカード、認識エラー。


 『山形新聞』2014年10月23日 p.7「私の主張」欄に、はずかしながら拙文が掲載されました。掲載文と原文とでは、文末表記やタイトルなどに若干の違いがありますが、おおむね投稿どおりの内容のままであることを確認しました。以下には、投稿したままの「原文」のほうを記載しておきます。
 一点だけ。
 掲載文には「白頭山噴火」に関する記述が欠けています。山形県内には直接関係のないことですから、それも編集子の妥当な判断だと思います。おかげで伝えたいことがよりシャープに表現されていることに感謝しています。ただし、巨大災害には県境や国境は意味をなさない場合があることは東日本大震災の一例でもわかるとおりです。噴火の規模や時期・風向きしだいでは、県内への火山灰の飛来もありえたかもしれない……という含意のあったことを記しておきます。


「私の主張」〔原文〕
 県内遺跡から出土する火山灰

 二〇〇八年、県立博物館主催の市民考古学講座で庄内地方の遺跡発掘のはなしを聞きました。そこで「有史以来、鳥海山は何度か噴火してる記録が残ってるけれども、発掘現場から出土する火山灰ってどのくらい積もってるのか」と質問したことがあります。
 すると、それについての回答はなく、そのかわり講師の方から意外な答えが返ってきました。「九一五年、十和田湖(青森・秋田県境)が噴火したときの火山灰が東北一円、庄内からも出土している」というのです。
 広範囲に見られる火山灰は、噴火した火山とその年代が特定できるので、考古学では有効な年代指標として利用されているらしい。そのような東北地方で広く認知されている巨大噴火の一つが十和田湖火山で、降灰は村山地方や仙台平野からも見つかっているとのこと。もう一つは北朝鮮・中国国境の白頭山(はくとうさん、九四〇年頃に噴火と推定)。こちらの降灰は東北の北部に限定。
 また、北関東から東北南部にかけて確認されているのが群馬県の榛名山(はるなさん、六世紀に噴火)の降灰です。山形県埋蔵文化財センターの報告書を読むと、こちらは置賜地方から出土しています。近年、山麓の遺跡から甲(よろい)を着たままの人骨がうつぶせに倒れた姿で見つかって、話題になっています。
 在住する天童市の調査報告書を読むと、やはり十和田湖噴火と思われる火山灰が西沼田、蔵増宮田、蔵増押切から見つかっています。

(以上、595文字)
(2014.10.17 投函)




2014.10.25 公開
2015.1.10 更新
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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