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M-Tea*6_45-貸し家を探す話 高田 保

2014.5.31 第六巻 第四五号

貸し家を探す話
高田 保

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税込価格:100円(本体税抜93円) p.101 / *99 出版
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※ PDF 形式、六インチ判。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。
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(c) Copyright this work is public domain, 2014.

パブリックドメインマガジン 週刊ミルクティー*

 わたしはいま伊豆の温泉宿にいて、のんびりした恰好で海をながめている。だが、人間を恰好だけで判断するわけにはいかない。このわたしも、じつはのんびりどころか、屈托だらけなのである。海をながめているのは恰好だけで、わたしの眼は貸家札を探しているのである。
 今朝の『都新聞』を見ると、「読者と記者」という欄に、「この一月以来、わたしは貸し家探しをしてやっと見つかり、五か月ぶりにホッとした者だが……」という書き出しで、ある読者が苦情を並べている。記者の方も同情して「大問題です」と答えている。わたしもまたここのところ、ずうっと貸し家探しをしている者だ。わたしの方はまだ見つからんのでホッとするまでにならない。そこでわたしは仕方なく、この温泉宿へやって来たというしだいだ。海をながめながらも貸家札が……といったのは、つまりわたしの心境を表現したのである。

※ #ref(6_45.rm)
(朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx)
※ お休みしまーす。

高田 保 たかた/たかだ たもつ
1895-1952(明治28.3.28-昭和27.2.20)
戯曲家。随筆家。茨城県出身。早稲田大学卒業後、雑誌編集者となり、演劇運動に参加。また、風刺的なユーモアのある随筆で、世評を博した。著「ブラリひょうたん」など。(国語大辞典)/たかだ 土浦生まれ。(日本人名)

◇参照:『日本国語大辞典 第二版』(小学館、2001.5)、『日本人名大事典』(初版第二刷、平凡社、1983.5)。

底本

底本:「日本の名随筆 別巻24 引越」作品社
   1993(平成5)年2月25日第1刷発行
底本の親本:「高田保著作集 第三巻」創元社
   1952(昭和27)年11月発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/001073/card46406.html

NDC 分類:914(日本文学 / 評論.エッセイ.随筆)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc914.html

難字、求めよ

尋く きく?
口づまって
事変公債
身分保障令
常凡
感慨居士
不可ぬ ならぬ?
拳闘場
諸払い しょはらい?
※[#「足へん+宛」、第3水準1-92-36]けなく

むしとりホイホイ

思ひ出す、 → 思ひ出す。 【句点か】
心遺ひ → 心遣ひ 【遣か】
勤め口を待つて → 勤め口を持つて 【持か】
空行に全角スペース1個あり、1件。
しまふではないか、 → しまふではないか。 【句点か】
だかこの → だがこの 【が】 底本確認。要修正。
できる、 → できる。 【句点か】
だか私は → だが私は 【が?】

以上8件。底本未確認。

スリーパーズ日記*

5/24 土曜 晴れのちくもり
最高気温27℃ぐらいか。
新しいアパートの部屋、掃除に入る。外ではブルーインパルスのジェット音。

5/26 くもりのち雨。
8:30、軽トラックのレンタカーを借りる。
ひっこし。
18:00 から雨、本格的。

5/27 火曜日
大家さんから、取り立てのたけのこをもらう。
スーパーで米ぬかをひとつかみもらい、煮方を教えてもらう。
夕方、ガス屋さん二人来る。風呂釜を取り替え。終了。
山形新聞、親戚、死去の記事。

5/29 晴れ
山形最高気温、31℃とか。連日の真夏日。
明日もらしい。しばらく猛暑がつづく見込み。
『月刊MOE』赤毛のアンと村岡花子特集。



2014.5.31 公開
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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最終更新:2014年07月18日 15:35