M-Tea*6_11-地震ナマズ(二)武者金吉

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M-Tea*6_11-地震ナマズ(二)武者金吉

2013.10.5 第六巻 第一一号

地震ナマズ(二)
武者金吉

  三 地震のときの怪光
    火の玉出現(昔の記録に見られる地震の発光)
    数丈の大火柱(明治以後の記録)
    怪光の正体は?(地震の光を調査するまで)
    外国の学者の見解
     ⑴ タキトゥスからガリーまで
     ⑵ ガリー以後
    日本の学者は?
     ⑴ 日本の学者はほとんど無関心
     ⑵ 昭和五年(一九三〇)十一月二十六日、伊豆地震の発光
     ⑶ 昭和六年(一九三一)十一月二日、日向灘地震の発光
     ⑷ 昭和六年(一九三一)十一月四日、小国地震の発光
     ⑸ 昭和十三年(一九三八)五月二十九日、屈斜路地震の発光
     ⑹ 昭和十六年(一九四一)七月十五日、長野地震の発光
     ⑺ 昭和十六年(一九四一)十二月十七日、嘉義地震の発光
     ⑻ 昭和十八年(一九四三)三月四日および五日、鳥取地震の発光
     ⑼ 昭和二十一年(一九四六)十二月二十一日、南海道地震の発光
    寺田・清水両博士の見解
    筆者の考え
    結び



定価:100円(税込)  p.173 / *99 出版
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ PDF 形式、六インチ判。
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(c) Copyright this work is public domain, 2013.

PDF マガジン 週刊ミルクティー*

 大地震に際して一種の光が空中や地上に出現するといったら、たいがいの人は途方もないことを言うやつだと笑うかもしれない。しかし、昔の大地震の記録には、発光を観察したという記事が少なからず見い出されるのである。
 それらの記事は荒唐無稽としてみだりに捨て去るべきものではない。昔の人がわざわざ嘘を書くこともあり得ないであろう。昔の人は科学知識は持っていなかったが、かえってこれがさいわいして、自分の観察した現象を生かじりの知識で否定し去るようなことはなく、ありのままに書き残すことができたのである。地震の光などということが、想像で書けるものではない。(略)
 地震の光の日本における最古の記事は、『三代実録』に出ている貞観十一年(八六九)陸奥の地震のそれである(略)。(「火の玉出現」より)

 昭和十八年(一九四三)三月四日、午後七時十三分、鳥取県賀露付近から破壊地震を発し、続いて翌五日、午前四時五十分、同県浜村沖から同じくらいの強さの地震がおこったが、この二回の地震のさいにも発光現象が多くの人々によって観察された。この現象を綿密に調査した表俊一郎博士によると、両地震のばあいに、大多数の人々の発光を目撃した方向が、いずれも震央の方向であったことは注意すべき事実である。(略)そして発光源においては相当に強力な光が放出されたであろうと推測した。(「日本の学者は?」「⑻ 昭和十八年(一九四三)三月四日および五日、鳥取地震の発光」より)

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※ お休みしまーす。

武者金吉 むしゃ きんきち
1891-1962(明治24.3.1-昭和37.11.7)
地震学者。東京浅草生まれ。大正12年の関東大震災ののち独学で地震学の研究を進め、東京帝国大学に地震研究所が大正15年に設立されると、今村明恒、寺田寅彦の両教授の指導の下に地震史料の収集にあたった。昭和5(1930)北伊豆地震の発生にあたっては、発光現象の研究をおこなった。地震史料の収集はその後、震災予防評議会・震災予防協会において続けられ、その成果は『増訂大日本地震史料』全4巻にまとめられた。早稲田大学などで地震学を教え、のち中央気象台に移り、ついで米国地質調査所の技術顧問として地学論文の紹介につとめた。

◇参照:Wikipedia 武者金吉、『日本人名事典』(平凡社)。

底本

底本:『地震なまず』明石書店
   1995(平成7)年12月20日 第1刷発行
親本:『地震なまず』東洋図書
   1957(昭和32)年発行
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp1748_1.html

NDC 分類:453(地球科学、地学 / 地震学)
http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndc453.html

難字、求めよ

抜場見分
抜覆りて
芦藁 あしわら? よしわら?
シーショック
亥子 いのね? いね? 北北西の方角か。
万物還銀
摩擦発光
輻合 ふくごう?
空焼け
可燃性ガス
山ずれ
崩土 ほうど?
省丁 しょうちょう?
御光 おひかり? ごこう(後光)?
毛管電気現象
空中放電
上名立・下名立 新潟県西頸城郡名立町。
下谷池 東京都。
吉原土手 東京都。
中下馬橋 鎌倉。
網代沖 神奈川県か。
梶山
沢入山 さわいりやま? 箱根町東方。
万福寺
塔ヶ島離宮
塔ヶ島半島
浮橋盆地 静岡県か。
下狩野村 静岡県。
鎌原洞山 長野県。
難波山 長野県か。
白崩れ・大富崩れ 滋賀県伊吹山。
間人町 たいざちょう? 京都府。
浅茂川 あさもがわ? 京都府。
六甲武庫連山 兵庫県。
奈良南大門
九鬼 くき 和歌山県。現、東牟婁郡本宮町大居か。
和深村江田 和歌山県。
曽根 和歌山県。
賀田 賀太(かだ)か。和歌山県。
木之子島 岡山県笠岡湾。
弁天島 べんてんじま? 現、大分市内、弁天一〜三丁目か。不詳。
嘉義群水上床中床 台湾。
斗六郡草嶺 台湾。
新営郡烏樹林国民学校 台湾。
烏樹林 うじゅりん 台湾台南県後壁郷。
小アジア
マレ・チレノ イタリア。
三雲康臣 みくも?
ジャッガー博士 Dr. Jaggar ハワイの火山観測所長。(本文)
斎藤謙造 さいとう けんぞう?
イグナツィーオ・ガリー Ignazio
ウィリアム・スチュークレー
E・クルーゲ
グリースバッハ
プレッツナー
ルドルフ・ヘルネス 著「地震学」。
K・フッテラー
クレードナー
リッツォー教授 イタリア。
ウィリアム・ゴー チリ、サンチアゴの出身。
エドウィン・ヘンニッヒ 著「地震学」。
マイロン・L・フラー
A・ジーベルグ 地震の発光を肯定する学者。
R・ライス
伊木常誠 いぎ?
大橋良一 おおはし りょういち? 教授。
浅井治平 あさい ちへい? 理学士。
佐々木清治 ささき きよはる? 浜松師範学校教諭。
石内九吉郎 箱根町考古館長。
石内吉見 石内氏の令息農学士。
田山利三郎 博士。明神礁で殉職。
田中館秀三 たなかだて しゅうぞう?
岸上冬彦 博士。
矢橋徳太郎 理学士。
川瀬二郎 かわせ じろう? 理学士。台湾気象台。
表俊一郎 おもて しゅんいちろう 1912- 昭和期の地震工学者。九州産業大学教授。(人レ)
真柄浩
川相末蔵
『甘露叢』 かんろそう?
『男鹿地震記』
『乾坤相克記』
『京都地震見聞記』
『信州丁未茶談』
『時雨の袖』
『見集録』
『鎌原洞山地震記事』
『大阪地震記』
『武江地動之記』 斎藤月岑の著。
『江戸大地震末代噺の種』
『愛知県震災報告』
「地質学上の見地による江濃地震」 小藤文次郎。
『大町地震調査概報』
『イタリア地震学会彙報』
『地震学』 ルドルフ・ヘルネスの著。一八九三年の出版。
『サイモンス気象学雑誌』
『地震学』 ジョン・ミルンの著。一八九八年に刊行。
『地震学』 エドウイン・ヘンニッヒの著。一九〇九年に出版。
『地震学』 一九二三年出版。ジーベルグ著。
『地学雑誌』
『麑海魚譜』 げいかい ぎょふ? 白野夏雲の著。
「地震にともなう発光現象について」 寺田寅彦の論文。
『地震研究所彙報』
『日本地震史料』
「善光寺大地震の説」『川中島善光寺名所略記』

むしとりホイホイ

線内村 → 綿内村  【綿か】 長野県、善光寺地震『信州丁未茶談』。
ロシヤ後 → ロシヤ語 【語か】
菟集 → 蒐集 【蒐か】
官司 → 宮司 【宮か】
君津群 → 君津郡 【郡か】 千葉県。
名伏 → 名状 【状か】
嘉義群 → 嘉義郡 【郡か】 台湾。
鳥樹林 → 烏樹林 【烏か】 台湾。
御光 → 後光 【後か】

以上9件。底本は左辺のとおり。

スリーパーズ日記*

書きかえメモ。
タシツス → タキトゥス
焔 → 炎
リッツオー → リッツォー
前徴 → 前兆
スチュクレー → スチュークレー
大地震が起こった、 → 大地震が起こった。
見るもよかろう。 → 見るもよかろう、
真実らしい、 → 真実らしい。

10/01 コインランドリー、『風立ちぬ』。スピッツ、あじさい通り。
10/02 うごめく虫の群れ。それから、ブレーキのかからない車でドライブ、大サンショウウオ。。。夢。カマンベール、原田心事、ラジオ、電池切れ。
10/03 磯田道史。
10/04 舞鶴山すその彼岸花。ネットカフェ。
10/05 隣家からのキンモクセイの香りがピーク。図書館、年に一度の恒例、つちだよしはる原画展。すべて原寸。ステンシルに挑戦か。セピアブラック。大判段ボールに直描き。プロジェクターで拡大デッサンか。このひと多産だ。つきいちムジーク、ねこーずらいふ。



2013.10.5 公開
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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