M-Tea*5_50-日本周囲民族の原始宗教(六)鳥居龍蔵

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M-Tea*5_50-日本周囲民族の原始宗教(六)鳥居龍蔵

2013.7.6 第五巻 第五〇号

日本周囲民族の原始宗教(六)
鳥居龍蔵

  南シナ蛮族とその文化および宗教
   一、緒言
   二、漢民族と南蛮との関係
   三、南蛮の地域と歴史
   四、南シナの蛮族概観
   五、三派の蛮族
   六、苗族の神話・伝説と土俗
   七、※※(ロロ)の体格・文字・神話
    アンナン洪水の伝説
   八、蛮族の文化について



定価:100円(税込)  p.191 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(152項目)p.901
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。
※ JIS X 0208・ttz 形式。JIS X 0213 文字は画像埋め込み。
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(c) Copyright this work is public domain.

びょうびょうびょう、鼻毛が三本、週刊ミャオです!

(略)こういうことを見ると、これ〔苗族〕が日本とどういう関係があるだろうかということなども考えなければならぬ。しかるに日本の学者の中には、これをマレーと見る人があるが、マレーとはまったく別で、すなわちインドシナ民族である。米を作って草鞋(わらじ)をはく風は日本と変わらない。これはよほど関係がある。この点において漢族的でなくして、シャム、ビルマ、アンナンと同じである。(略)もしも仮に日本に南方の形跡があると見ると、それはインドシナ民族の色彩が多いように思う。これはよほど研究しなければならぬ。(「五、三派の蛮族」より)

 この苗族について、まずフィジカルのほうからいうと、身長が非常に小さい。それで西洋人などは小人といっている。漢族とはくらべものにならない。五尺〔一五〇センチメートル〕以下の身長がある。頭髪は真っ黒で直毛、皮膚の色は黄色である。まったくモンゴロイドに違いないインドシナ民族である。(略)これはどういう風俗であるかというと、髪はいわゆる漢人の昔からいう椎髻(ついけい)の髪である。(略)
 これらの生活はみな農である。水田に米を作ってもはや鍬(くわ)や鋤(すき)をもちいている。それから水中で田を耕(たがや)している。なお、穀物としてトウモロコシなど、そういうような物を作っている。とにかく農業が主になっている。(略)ここでは昔、相当に盛んであったものと見えて、縫(ぬ)い取り模様が非常にたくみである。呉の綾(あや)、蜀の錦(にしき)と対照すべきものである。これは彼らの芸術として見るべきものであろう。なお注意すべきは、日本の奈良の正倉院にあるような蝋纈(ろうけつ)を染めている。(「六、苗族の神話・伝説と土俗」より)

5_50.rm
(朗読:RealMedia 形式 336KB、2:44)
milk_tea_5_50.html
(html ソーステキスト版 240KB)

鳥居龍蔵 とりい りゅうぞう
1870-1953(明治3.4.4-昭和28.1.14)
人類学者・考古学者。徳島の人。東大助教授・上智大教授などを歴任。中国・シベリア・サハリンから南アメリカでも調査を行い、人類・考古・民族学の研究を進めた。晩年は燕京(えんけい)大学教授として遼文化を研究。著「有史以前の日本」「考古学上より見たる遼之文化」。

◇参照:Wikipedia 鳥居龍蔵、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。

底本

底本:『日本周圍民族の原始宗教』岡書院
   1924(大正13)年9月20日発行
   1924(大正13)年12月1日3版発行
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1214.html

NDC 分類:163(宗教/原始宗教.宗教民族学)
http://yozora.kazumi386.org/1/6/ndc163.html
※2013.7.5 現在、リンク先のページなし。

難字、求めよ

遼東郡
南山山脈
東海の浜
ビン中
広東河
東越
タン耳
峨眉山脈
寧越
媚公河 タイか。
ターリヤン山 チベットか。
コロマン
カイジュ
五渓蛮 ごけいばん?
キャン チベット民族。
タイシャン族
ビヤール氏
ベーバー氏
『皇清職貢図』
植物伝説
配流地
モノシラビック
単綴音
桃氏
柳氏
瓠氏 こ?
インドシナ語
多綴音

むしとりホイホイ

や に → やうに 【う?】
方而 → 方面 【面か】
である、それから → である。それから 【句点か】
南 蛮族 → 南※[#一字不明]蛮族 【※[#一字不明]】
勇土 → 勇士 【士か】
居  → 居る 【る?】
したのである、 → したのである。 【句点か】
まの → までの 【で?】
で る → である 【あ?】
四州省 → 四川省 【川か】
變らない、 → 變らない。 【句点か】
國である、 → 國である。 【句点か】
今日の考 → 今日の者 【者か】
幾 学 → 幾何学 【何か】
プロンヅ → ブロンヅ 【ブか】
居る、それから → 居る。それから 【句点か】
域壁 → 城壁 【城か】
此處 武器 → 此處の武器 【の?】
創生記 → 創世記 【世か】
あるか、それで → あるか。それで 【句点か】
何故かといふと。 → 何故かといふと、 【読点か】
創世紀 → 創世記 【記か】
居るか → 居るが 【が?】
ある、これ等 → ある。これ等 【句点か】
あり。農業 → あり、農業 【読点か】
餘種 → 餘程 【程か】

スリーパーズ日記*

書きかえメモ。
楊子江 → 揚子江
マルコポーロ → マルコ・ポーロ
チヤイニース → チャイニーズ
インドネジアン → インドネシアン
ネポール → ネパール
ブーダン → ブータン
推髻 → 椎髻
畫かれて → 描かれて
サルウイン河 → サルウィン川
プロンヅ → ブロンズ
タルバン → ターバン
創生記 → 創世記
創世紀 → 創世記
※[#「羌<ム」、第3水準1-90-28] → 羌
餘種 → よほど

※ 各章題に読点をおぎなった。


瓠公 ここう 生没年不詳 新羅の建国時(紀元前後)に諸王に仕えた重臣。もとは倭人 (『三国史記』卷一・新羅本紀第一・始祖赫居世三十八年(紀元前20年)条 : 瓠公者、未詳其族姓。本倭人。初以瓠繋腰、度海而来。故称瓠公。) とされる。新羅の3王統の始祖の全てに関わる、新羅の建国時代の重要人物である。瓠(ひさご)を腰に下げて海を渡ってきたことからその名がついたと『三国史記』は伝えている。(Wikipedia)

 本文中に「日本の童話のタヌキが泥舟をつくったというその泥舟の話」という文があるが、カチカチ山の話のことだとすれば、泥舟をつくったのはたしかウサギで、泥舟に乗って溺れたのがタヌキのはず。
 同じく本文中に「日本の神話のうちにおいては、人間が木を生んだ話もあるが、苗の伝説にも、また人間が木を生む伝説がある」とあるが、「人間が木を生んだ話」の例を思い出せない。ここは「木が人間を生んだ話」、たとえば竹取物語、宇津保物語のことか。

【第一群】
芋 いも/ウ
豆 まめ/トウ・ズ
麻 あさ/マ
舟 ふね/シュウ 船(セン)

【第二群】
米 こめ/マイ
馬 うま/マ
胡麻 ゴマ

【第三群】
桃 もも/トウ
虎 とら/コ
鰐 わに/ガク
羊 ひつじ/ヨウ

【その他】
竹 たけ/チク
紙 かみ/シ 簡(カン)→かみ

 仮説:訓読み/音読みの差異と日本列島への渡来時期は相関する。

 第一群にあげたのは、原日本人(現日本語に通じる原日本語を用いていた現日本人の祖と考えられる民族。かならずしも現日本列島に存在していたとはかぎらない)とのつきあいが最も古いと思われる群。訓読みと音読みに大きな差異が生じている。
 第二群にあげたのは、逆につきあいが比較的新しいと考えられる群。対応するコトバが原日本語になかったので、物が渡ってきた当時、音読みの名称をほぼそのまま訓読みとして流用したと考えられる例。
 問題は第三群で、訓読みと音読みが異なる点では第一群に通じる。では、第一群と同様に原日本人とのつきあいが古かったのかと考えると、保留せざるをえない群。もし仮説が正しいならば、原日本人はこれらのものと比較的古いつきあいがあった可能性が生じる。原日本人が大陸へ居住していた当時からのつきあいで、その後、原日本人がそれを(もしくはその記憶を)かかえながら原日本列島へわたってきた。もしくは、原日本人がわたってくる以前から原日本列島に存在していた、ということになるか。
 「その他」に分類した竹は、当初、訓読みと音読みに差がある第一群と考えたが、訓読み「take」と音読み「tiku」は、母音は二つとも異なるが、子音は二つとも共通している。仮説にしたがえば、比較的新しいつきあい(第二群)ということになる。
 同じく「その他」に分類した紙は、訓読み「kami」と音読み「shi」であきらかに異なり、一見すると第一群に分類されそうだが、木簡や竹簡の「kan」が先に伝来して、その後、代用品としての紙が渡来。「kan」が「kami」に転じたのであろうという説を聞いたことがある。それにしたがえば、紙もまた第二群に準じるということになるか。



2013.7.9 ボインジャー。おきゅぱいプレス35。
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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