M-Tea*5_29-山の科学・山と川(三)今井半次郎

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

M-Tea*5_29-山の科学・山と川(三)今井半次郎

2013.2.9 第五巻 第二九号

山の科学・山と川(三)
今井半次郎
 三、川と谷
  (一)川の形
  (二)河流(かりゅう)の浸食
  (三)河水の運搬(うんぱん)する働き
  (四)河水の沈殿(ちんでん)する働き








【週刊ミルクティー*第五巻 第二九号】
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/220703
※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。
(1MB)

定価:200円  p.133 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(105項目)p.707
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。
※ JIS X 0213・ttz 形式。
※ この作品は青空文庫にて入力中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。
(c) Copyright this work is public domain.

すいせんすいせん、週刊エントロピー!

 つぎに、川底の岩と河水(かすい)の浸食するわりあいとを考えてみますと、岩が固ければ固いほど、浸食に手間(てま)どることはいうまでもありませんが、川底の岩はどこでも同じ固さを持っているとはかぎりません。また、前にお話ししたように、岩にはたいてい割れ目(節理)が発達していますから、やわらかいところや、割れ目のあるところは多くけずられたり、壊されたりします。そこで川の床(とこ)には高低さまざまのデコボコができ、水はそのために激(げき)して白いしぶきを飛ばします。深くえぐられたところは、よどんで碧(あお)い淵(ふち)となり、木曽の寝覚の床や、秩父の長瀞のような美しい景色をつくります。
 それからまた、ところどころにおもしろい「巨人の釜」(甌穴(おうけつ))という、丸い深い穴を作ることもあります。この釜穴は川底の岩のくぼんだところや、割れ目に小石がひっかかり、急な流れのために同じ場所でグルグル回転して、錐(きり)もみのようにもみこんでできたのです。寝覚の床の釜穴は、その形の完全なので名高く、但馬(たじま)揖保川(いぼがわ)の支流の鹿が坪〔鹿ヶ壺〕では、十個ばかりの釜穴が連なってならんでおり、越後田代の七つ釜は材木岩にできた七つの釜穴が続いているので、そういう名がついたのです。このほか、秩父長瀞、日向の都城(みやこのじょう)付近の関尾〔関之尾か〕、日光の含満が淵、三河長篠の滝川などは同じく釜穴で名高いところですが、岩からできた川底で流れが急なところなら、どこにでも一つや二つの釜穴のないところはありません。(「(二)河流の浸食」より)

5_29.rm
(朗読:RealMedia 形式 380KB、3:04)
milk_tea_5_29.html
(html ソーステキスト版 192KB)

今井半次郎 いまい はんじろう
1884-1938(明治17.6.-昭和13.11.16)
松山の生まれ。樺太で多くの新炭田を発見。23年、理学博士。34年以後、昭和鉱業会社取締役として産金・製鉄事業に従事。豊富な経験によりB.S.ライマン以後の炭田地質調査の展開に大きく貢献した。主著『地質学』(1931)。(新版 地学事典)

◇表紙:恩地孝四郎 おんち こうしろう 1891-1955
 図版:岡 落葉 おか らくよう 1879-1962

◇参照:Wikipedia 今井半次郎、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)、『新版 地学事典』(平凡社、2005.5)、『人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ、2000.7)。

底本:『山の科学 No.47』復刻版 日本児童文庫、名著普及会
   1982(昭和57)年6月20日発行
親本:『山の科學』日本兒童文庫、アルス
   1927(昭和2)年10月3日発行

NDC 分類:K450(地球科学.地学)
http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndck450.html
※ 2013.2.6 現在、該当ページなし

難字、求めよ

褶曲谷 しゅうきょくこく
蛇曲 だきょく → 蛇行か
転石 ごろいし
巨人の釜 きょじんのかま
釜穴 かまあな
水選 すいせん
錐積層 すいせきそう
滝川 たきかわ 現、愛知県豊田市、巴川の支流、滝川か。水源は市内豊松町羽明。
摂津平野 せっつ へいや 大阪平野か。
鹿が坪 しかがつぼ → 鹿ヶ壷か。現、兵庫県宍粟郡安富町関。
関尾 せきお → 関之尾か。現、宮崎県都城市関之尾町。
日向の川 ひゅうがのかわ 宮崎県。大淀川? 五ヶ瀬川?
メルセッド川 アメリカ。
ピレニース山脈 → ピレネーか。
インド川 → インダスか。

むしとりホイホイ


スリーパーズ日記*

メモ。
巨摩山地 こま さんち 山梨県。赤石山地の東に南流する早川を隔て、甲府盆地の西を限る巨摩山地が南北に走る。おもに海底火山の噴出物や堆積物からなる若い山地で、甲府盆地との比高は一千数百メートルにおよぶ。(『日本歴史地名大系』より)

 身延山地か、もしくはそれに近いところか。

 水選。『広辞苑』にも『日本国語大辞典』にも『新版 地学事典』にものってない。
 風選。脱穀したあとの稲籾を、風力と重さで選別するのが唐箕(とうみ)。幼いころ、クルクルまわして遊んだ記憶がある。
 塩水選。種籾を、濃度の高い塩水に入れて、軽いもの、クズなど浮かんだものを取り除いて、沈んだ重い種籾だけを播種に使う。二月下旬、農家の仕事がここからスタートする。
 水選も風選も塩水選も、いたって単純な原理であって小学校の理科でならうレベルの事象だけれど、本文中、「われわれが陶土や澱粉を精製したりするときにも応用し、また鉱山で、鉱石や石炭の品質や大きさをより分けたりするときにも応用します。/砂金や砂鉄が、川の床や海岸の砂の中にあって、一ところに多く集まっているのもこのためです。」という一文がある。
 砂金取りの風景でよく見かける、黒い漆塗りの椀の中で砂にまじった砂金を水といっしょにクルクルまわして、比重の重い砂金だけがのこる……あれも「水選」だろう。

 エントロピーの法則。すべてのものは、分離、分散、均一に拡散する方向へむかっているはず。固い金属であっても、長い年月のあいだに腐蝕され、分子レベルで分散されて、不変の物などない。
 そのはずなのに、川の力によって砕かれて細かくなった砂が、水の力と自身の重さ(重力)の作用のみによって、峻別され、同じサイズのものばかりが同じ所に蓄積する。まるで、エントロピーの法則に反対するかのように、同じ物どうしが選ばれて層を作る。まるで、だれかの意志がはたらいているかのように。



2.16 12:00、NHKニュース。
NASA、直径およそ15m、7000t、時速6万4000キロ。
1908年、ツングースカ大爆発につぐ規模。
ロシア、被害1000人以上。直径6mの穴。少なくとも4か所。
けが人の報道はあるが、死者有無の報道はまだない。
われいまだ、木鶏たりえず(双葉山)
2013.2.16:公開 おきゅぱい迷人。
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
カウンタ: -

  • ガラスがあれだけ割れたのに、湖の氷の丸い穴は、なんだかきれいすやしまいか・・・ -- しだ (2013-02-28 19:08:24)
名前:
コメント: