M-Tea*5_8-校註『古事記』(五)武田祐吉

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M-Tea*5_8-校註『古事記』(五)武田祐吉

2012.9.15 第五巻 第八号

校註『古事記』(五)
武田祐吉

古事記 中つ巻
 三、崇神天皇
  后妃(こうひ)と皇子女
  美和の大物主
  将軍の派遣
 四、垂仁(すいにん)天皇
  后妃と皇子女
  沙本毘古(さほびこ)の反乱
  本牟智和気(ほむちわけ)の御子
  丹波(たには)の四女王
  時じくの香(かく)の木の実


【週刊ミルクティー*第五巻 第八号】
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/207407
※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。
(620KB)

定価:200円  p.143 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(36項目)p.182
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。
※ JIS X 0213・ttz 形式。
※ この作品は青空文庫にて校正中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。
(c) Copyright this work is public domain.

♪ぱこぱこまやこん! 週刊るるるにけんしん*

 この天皇〔垂仁天皇〕、沙本(さほ)毘売を后としたまいしときに、沙本毘売の命の兄(いろせ)、沙本毘古の王、その同母妹(いろも)に問いていわく、「夫(せ)と兄とはいずれか愛(は)しき」と問いしかば、答えていわく「兄を愛しとおもう」と答えたまいき。ここに沙本毘古の王、謀りていわく、「汝(みまし)まことに我を愛しと思おさば、吾と汝(みまし)と天の下治らさんとす」といいて、すなわち八塩折の紐小刀を作りて、その妹に授けていわく、「この小刀もちて、天皇の寝したまうを刺し殺(し)せまつれ」という。かれ天皇、その謀を知らしめさずて、その后の御膝を枕きて御寝したまいき。ここにその后、紐小刀もちて、その天皇の御首を刺しまつらんとして、三度挙りたまいしかども、哀しとおもう情にえ忍(あ)えずして、御首をえ刺しまつらずて、泣く涙、御面に落ちあふれき。天皇おどろき起ちたまいて、その后に問いてのりたまわく、「吾は異しき夢を見つ。沙本の方より、暴雨(はやさめ)の零(ふ)りきて、急にわが面を沾(ぬら)しつ。また錦色の小蛇、わが首に纏(まつ)わりつ。かかる夢は、こは何の表(しるし)にあらん」とのりたまいき。ここにその后、争うべくもあらじとおもおして、すなわち天皇に白して言さく、「妾が兄沙本毘古の王、妾(あ)に、夫と兄とはいずれか愛しきと問いき。ここにえ面勝たずて、かれ妾、兄を愛しとおもうと答えいえば、ここに妾に誂(あとら)えていわく、吾と汝と天の下を治らさん。かれ天皇を殺せまつれといいて、八塩折の紐小刀を作りて妾に授けつ。ここをもちて御首を刺しまつらんとして、三度挙りしかども、哀しとおもう情にわかにおこりて、首をえ刺しまつらずて、泣く涙の落ちて、御面を沾(ぬ)らしつ。かならずこの表(しるし)にあらん」ともうしたまいき。

5_8.rm
(朗読:RealMedia 形式 440KB、3:34)
milk_tea_5_8.html
(html ソーステキスト版 228KB)

武田祐吉 たけだ ゆうきち
1886-1958(明治19.5.5-昭和33.3.29)
国文学者。東京都出身。小田原中学の教員を辞し、佐佐木信綱のもとで「校本万葉集」の編纂に参加。1926(昭和元)、国学院大学教授。「万葉集」を中心に上代文学の研究を進め、「万葉集全註釈」(1948-51)に結実させた。著書「上代国文学の研究」「古事記研究―帝紀攷」。「武田祐吉著作集」全8巻。

◇参照:Wikipedia 武田祐吉、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。

底本:「古事記」角川文庫、角川書店
   1956(昭和31)年5月20日初版発行
   1965(昭和40)年9月20日20版発行
底本の親本:「眞福寺本」
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1349.html

NDC 分類:164(宗教 / 神話.神話学)
http://yozora.kazumi386.org/1/6/ndc164.html
NDC 分類:210(日本史)
http://yozora.kazumi386.org/2/1/ndc210.html

難字、求めよ

役の気 えのけ
息む やむ
二俣榲 ふたまたすぎ
ま言《こと》とわず
ま言《ごと》とわん
うけい落つ うけい おつ
うけい活く うけい いく
祝《ほうり》が大庭
見かしこみ
羂網
御真津比売命 みまつひめのみこと 本文では「大毘古の命が女」。『神名』と Wikipedia では「開化天皇の子」。
伊賀比売の命 いがひめのみこと
坂の御尾の神 さかのみおのかみ
神の君 みわのきみ 三輪氏か。
玖賀耳の御笠 くがみみのみかさ
三宅の連 みやけのむらじ
相津 尾張。
勾の岡 まがりのおか
菅原の御立野 すがわらの みたちの
黒樔の橋 くろすのはし
石〓の曽の宮 いわくまの そのみや
檳榔の長穂の宮 あじまさの ながほのみや

むしとりホイホイ

八鹽折《やしほり》 → 八鹽折《やしほをり》 【を?】
北魚澤郡 → 北魚沼郡 【沼か】

以上2件。底本は左辺のとおり。

スリーパーズ日記*

おおくにぬしのみこと
大物主の大神、
意富美和(=大三輪)の大神、
おおたたねこ(=神(みわ)の君、鴨の君が祖)
太安万侶(おおの やすまろ)
意富(おお=太、多、大)氏
「おお」の系列か。

登美のながすねびこ=とみびこ
にぎはやひ、とみやびめ、
物部(もののへ)=石上(いそのかみ)
布留(ふる)、布都(ふつ)、
「もの」いわぬ皇子=本牟智和気(垂仁天皇の皇子)
もののふ(武士)
「もの」の系列か。

すくな
少名毘古那(すくなびこな)、
宿禰(すくね)、
少名日子建猪心《すくなひこたけゐごころ》の命(=孝元天皇の子)

「息長」……18件。
息長《おきなが》の水依《みづより》比賣
息長《おきなが》の宿禰の王 2件。
息長帶《おきながたらし》比賣/日賣の命 7件。
息長日子《おきながひこ》の王
息長田別《おきながたわけ》の王 2件。
息長眞若中《おきながまわかなか》つ比賣 2件。
息長の君
息長《おきなが》の眞手《まて》の王
息長眞手《おきながまて》の王
「翁」……なし。
「おきな」……2件。
猪甘《ゐかひ》の老人《おきな》
老夫《おきな》と老女《おみな》 =足名椎・手名椎。
おきなが
=沖なが?
=翁が? =おきなは =沖縄?



9.14 ふよう。まつむし
深夜便、タイの稲作。ヘビ=ネズミとり。
9.15 NHKあすのことば、再会の確信。永遠の命の確信。魂に平安があるかどうか。
9.16 宮脇昭、防潮林、鎮守の森。「白砂青松」
タブノキ、シイノキ、シラカシ、アラカシ、しい・たぶ・かし・もち……
2012.10.2:公開 玲瓏迷人。
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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