M-Tea*4_35-火事教育/函館の大火について 寺田寅彦

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M-Tea*4_35-火事教育/函館の大火について 寺田寅彦

2012.3.24 第四巻 第三五号

火事教育 / 函館の大火について
寺田寅彦


【週刊ミルクティー*第四巻 第三五号】
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/189204
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(444KB)

定価:200円  p.120 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(34項目)p.186
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

たこしゃちょーぉぉ! 週刊、寅彦はつらいよ*

 しかし、このような〔火災〕訓練が実際上、現在のこの東京市民にいかに困難であろうかということは、試みにラッシュアワーの電車の乗降に際する現象を注意して見ていても、ただちに理解されるであろう。東京市民は、骨を折っておたがいに電車の乗降をわざわざ困難にし、したがって乗降の時間をわざわざ延長させ、車の発着を不規則にし、各自の損失を増すことに全力をそそいでいるように見える。もし、これと同じ要領でデパート火事の階段にのぞむものとすれば、階段は瞬時に、生きた人間の「栓」で閉塞されるであろう。そうしてその結果は、世にも目ざましき大量殺人事件となって世界の耳目を聳動するであろうことは、まことに火を見るよりもあきらかである。 (「火事教育」より)

(略)そうして、この根本原因の存続するかぎりは、将来いつなんどきでも適当な必要条件が具足しさえすれば、東京でもどこでも今回の函館以上の大火を生ずることは決して不可能ではないのである。そういう場合、いかに常時の小火災に対する消防設備が完成していても、なんの役にも立つはずはない。それどころか、五分、一〇分以内に消し止める設備が完成すればするほど、万一の異常の条件によって生じた大火に対する研究はかえって忘れられる傾向がある。火事にもかぎらず、これで安心と思うときにすべての禍(わざわ)いの種が生まれるのである。 (「函館の大火について」より)

4_35.rm
(朗読:RealMedia 形式 332KB、2'42'')
milk_tea_4_35.html
(html ソーステキスト版 140KB)

寺田寅彦 てらだ とらひこ
1878-1935(明治11.11.28-昭和10.12.31)
物理学者・随筆家。東京生れ。高知県人。東大教授。地球物理学を専攻。夏目漱石の門下、筆名は吉村冬彦。随筆・俳句に巧みで、藪柑子と号した。著「冬彦集」「藪柑子集」など。

◇参照:Wikipedia 寺田寅彦、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。

火事教育
底本:「寺田寅彦随筆集 第四巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店
   1948(昭和23)年5月15日第1刷発行
   1963(昭和38)年5月16日第20刷改版発行
   1997(平成9)年6月13日第65刷発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card2476.html

函館の大火について
底本:「寺田寅彦随筆集 第四巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店
   1948(昭和23)年5月15日第1刷発行
   1963(昭和38)年5月16日第20刷改版発行
   1997(平成9)年6月13日第65刷発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card2493.html

NDC 分類:914(日本文学 / 評論.エッセイ.随筆)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc914.html

むしとりホイホイ

耳口 → 耳目 【目か】 「火事教育」
猖紅熱 → 猩紅熱 【猩か】 「函館の大火について」

以上2件。底本未確認。

スリーパーズ日記* フクシマ・ノートその3

 前回の続き。復興構想会議の議事録、第一回より。玄侑宗久「大袈裟に言いますと、今の状態は出エジプトに近い」「下手をしますと、ユダヤ人状態になりながら、今浜通りの人々は、分散居住している」。

 たしかにユダヤ人のディアスポラ(離散)が頭をよぎるけれども、それじゃあ、原爆を落とされた広島や長崎はどうかといえば、周知のように再生をはたして久しい。表面上は、広島や長崎県民であることの差別があるとは聞かないし、広島・長崎産食品だからといってとくに忌避されることもない。当時、どのくらい放射能除染がおこなわれたかあやしいが、現在、広島には285万、長崎には144万の県民が住んでおり、青森(139万)・山形(116万)・岩手(112万)・秋田(109万)よりも多い。平均寿命も全国とちがわない。両県への修学旅行や観光旅行がとりわけ問題にされることもない。

 唯一、原爆被災したはずの国が、なぜ世界に名だたる長寿国であり健康国なのか。なにか、数字上のトリックでもあるのだろうか。

 十七日(土)雨。県立図にてDVD観賞。NHKスペシャル『人間は何を食べてきたか』第五巻「海と川の狩人たち・海編」。インドネシア・ロンバタ島、ラマレラ村のクジラ捕り。南太平洋・マンドック島、海人ムトゥ。前者は若い女性の額にいれずみ。後者は男性のほおに二本線のいれずみ。TV放映は1992年。付録の座談会は2002年の収録。



2012.3.24:公開 玲瓏迷人。
寅彦は、満員電車でやってくる。
目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99
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