M-Tea*4_13-庄内と日高見(二)喜田貞吉

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M-Tea*4_13-庄内と日高見(二)喜田貞吉

2011.10.22 第四巻 第一三号

庄内と日高見(二)
喜田貞吉
 出羽国分寺の位置に関する疑問
 これは「ぬず」です
 奥羽地方の方言、訛音
 藤島の館址——本楯の館址
 神矢田
 夷浄福寺
 庄内一向宗禁止
 庄内のラク町
 庄内雑事
  妻入の家 / 礫葺の屋根 / 共同井戸 / アバの魚売り / 竹細工 /
  カンジョ / マキ、マケ——ドス / 大山町の石敢当 / 手長・足長 /
  飛島 / 羅漢岩 / 玳瑁(たいまい)の漂着 / 神功皇后伝説 / 花嫁御
 桃生郡地方はいにしえの日高見の国
 佳景山の寨址



【週刊ミルクティー*第四巻 第一三号】
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/169286
※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。
(700KB)

定価:200円  p.175 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(111項目)p.564
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

アラブの大霊界! 週刊たんば茶*

 だいたい奥州をムツというのもミチの義で、本名ミチノク(陸奥)すなわちミチノオク(道奥)ノクニを略して、ミチノクニとなし、それを土音によってムツノクニと呼んだのが、ついに一般に認められる国名となったのだ。(略)近ごろはこのウ韻を多く使うことをもって、奥羽地方の方言、訛音だということで、小学校ではつとめて矯正する方針をとっているがために、子どもたちはよほど話がわかりやすくなったが、老人たちにはまだちょっと会話の交換に骨の折れる場合が少くない。しかしこのウ韻を多く使うことは、じつに奥羽ばかりではないのだ。山陰地方、特に出雲のごときは最もはなはだしい方で、「私さ雲すうふらたのおまれ、づうる、ぬづうる、三づうる、ぬすのはてから、ふがすのはてまで、ふくずりふっぱりきたものを」などは、ぜんぜん奥羽なまり丸出しの感がないではない。(略)
 また、遠く西南に離れた薩隅地方にも、やはり似た発音があって、大山公爵も土地では「ウ山ドン」となり、大園という地は「うゾン」とよばれている。なお歴史的に考えたならば、上方でも昔はやはりズーズー弁であったらしい。『古事記』や『万葉集』など、奈良朝ころの発音を調べてみると、大野がオホヌ、篠がシヌ、相模がサガム、多武の峰も田身(たむ)の峰であった。筑紫はチクシと発音しそうなものだが、今でもツクシと読んでいる。近江の竹生島のごときも、『延喜式』にはあきらかにツクブスマと仮名書きしてあるので、島ももとにはスマと呼んでいたのであったに相違ない。これはかつて奥州は南部の内藤湖南博士から、一本参られて閉口したことであった。してみればズーズー弁はもと奥羽や出雲の特有ではなく、言霊の幸わうわが国語の通有のものであって、交通の頻繁な中部地方では後世しだいになまってきて、それが失われた後になってまでも、奥羽や、山陰や、九州のはてのような、交通の少なかった僻遠地方には、まだ昔の正しいままの発音が遺っているのだと言ってよいのかもしれぬ。(略)

4_13.rm
(朗読:RealMedia 形式 496KB、4'00'')
milk_tea_4_13.html
(html ソーステキスト版 208KB)

喜田貞吉 きた さだきち
1871-1939(明治4.5.24-昭和14.7.3)
歴史学者。徳島県出身。東大卒。文部省に入る。日本歴史地理学会をおこし、雑誌「歴史地理」を刊行。法隆寺再建論を主張。南北両朝並立論を議会で問題にされ休職。のち京大教授。

◇参照:Wikipedia 喜田貞吉、『広辞苑 第六版』(岩波書店)。

底本:『喜田貞吉著作集 第一二巻 斉東史話・紀行文』平凡社
   1980(昭和55)年8月25日 初版第1刷発行
初出:『社会史研究』第九巻第一、二号
   1923(大正12)年1、2月
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1344.html

NDC 分類:212(日本史/東北地方)
http://yozora.kazumi386.org/2/1/ndc212.html
NDC 分類:915(日本文学/日記.書簡.紀行)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc915.html

難字、求めよ

凶狄
崇不敬 すうふけい?
道信 越の蝦夷の沙門。
礫葺 れきふき?
野田夷
呼び歩行いて ?
小島甲午郎 女師訓導。
進討
藤原宮房
浜田廉 〓 二高教授。

むしとりホイホイ

糠平 → 糟平 【糟か】
石時時代 → 石器時代 【器か】
避遠 → 僻遠 【僻か】

スリーパーズ日記

 寒川旭『地震の日本史・増補版』(中公新書、2011.6)、萩野正昭『電子書籍奮戦記』(新潮社、2010.11)、谷口宏充(編)『中国東北部白頭山の10世紀巨大噴火とその歴史効果』(東北大学東北アジア研究センター、2004.3)読了。

 アマゾンの金ドルにつづいて、28日にはレノボが7インチタブレット発売、12月にはサムソン GALAXY Tab 7インチがリニューアル。ソニー Reader もわるくないけれど、6インチはちっこい。
 モニタの左半分に PDFの元画像を表示して、かつ右半分にテキストファイルを縦書き表示できると、どこでも校正ができる。工作員としてはこのうえない。10インチの高価なタブレットは、図書館へ持ち運びしたくない。机に置いたまま、席をはずすこともできない。

 萩野さんの『奮戦記』を熟読。マイクロソフトからの買収持ちかけやら、パナソニックからの採用打診やら、あらてめて赤裸々に書いたものだなと感心。前半のボブ・スタインと、後半のブルースター・ケールとの交流にけっこうな分量をさいてある。
 季刊雑誌『本とコンピュータ』の創刊が、96年9月の鳥取県米子『本の学校』を機にしていたことをはじめて知る。なるほど、そうつながるのか。やっぱり電子本は、地方発の分散出版をこそ指向してほしいし、きっとそうなる。

 プログラミング担当の祝田さんのことが謎のままで、すっぽりと記述から抜けている。だからこの『奮戦記』は萩野さんの個人史ではあっても、ボイジャーの『奮戦記』というには不足だと思う。『本とコンピュータ』のことにしても、青空文庫や富田さんとのことにしてもまだまだ物語がありそう。
 ところで『本コ』バックナンバー(PDF)を DVD 収録で出版希望しまーす。



10.23 トルコ東部、M7.2。ニュージーランド、M〓。
2011.10.25:公開 玲瓏迷人。
六地蔵、七人みさき、やつがしら。
霜降のタンポポとスズムシ、大文字草。
通貨スワップ。
目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook Gメン'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
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