M-Tea*3_42-ラジウムの雁/シグナルとシグナレス(他)宮沢賢治
2011.5.14 第三巻 第四二号
ペンネンノルデはいまはいないよ
ラジウムの雁
シグナルとシグナレス
宮沢賢治
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
定価:200円 p.125 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(11項目)p.42
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。
※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。
※ JIS X 0213・ttz 形式。
※ この作品は青空文庫にて公開中です。転載・印刷・翻訳は自由です。
(c) Copyright this work is public domain.
はみだせ! 週刊ヒポクりィー*
「ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、
さそりの赤眼が 見えたころ、
四時から今朝も やってきた。
遠野の盆地は まっくらで、
つめたい水の 声ばかり。
ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、
凍えた砂利に 湯げを吐(は)き、
火花を闇に まきながら、
蛇紋岩(サーペンティン)の 崖に来て、
やっと東が 燃えだした。
ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、
鳥がなきだし 木は光り、
青々(あおあお)川は ながれたが、
丘もはざまも いちめんに、
まぶしい霜を 載せていた。
ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、
やっぱりかけると あったかだ、
僕はホウホウ 汗が出る。
もう七、八里 馳せたいな、
今日も一日 霜ぐもり。
ガタンガタン、ギー、シュウシュウ」
軽便鉄道の東からの一番列車がすこしあわてたように、こう歌いながらやってきて止まりました。機関車の下からは、力のない湯げが逃げ出して行き、細長いおかしな形の煙突からは青いけむりが、ほんの少うし立ちました。
そこで軽便鉄道づきの電信柱どもは、やっと安心したように、ブンブンとうなり、シグナルの柱はカタンと白い腕木をあげました。このまっすぐなシグナルの柱は、シグナレスでした。
シグナレスは、ホッと小さなため息をついて空を見上げました。空にはうすい雲が縞(しま)になっていっぱいに充ち、それはつめたい白光を凍った地面に降らせながら、しずかに東に流れていたのです。
シグナレスはじっとその雲の行く方をながめました。それから、やさしい腕木をおもいきりそっちの方へ延ばしながら、ほんのかすかに、ひとりごとを言いました。
3_42.rm
宮沢賢治 みやざわ けんじ
1896-1933(明治29.8.27- 昭和8.9.21)
詩人・童話作家。岩手県花巻生れ。盛岡高農卒。早く法華経に帰依し、農業研究者・農村指導者として献身。詩「春と修羅」「雨ニモマケズ」、童話「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」など。
◇参照:Wikipedia
宮沢賢治、『広辞苑 第六版』(岩波書店)。
底本
難字、求めよ
丁場 とうじょう?
フィッシュマウスネビュラ
ブッキリコ
紅火 べにび
スリーパーズ日記
本文中、「めくらトンビ」はそのままにしました。
13日(金)県内にて今年初の黄砂。
どうだんつつじ、芝桜、あやめ、ななかまどの花、もみじの花。
むむ……CIAに暗殺されるまえに、エロDVDに自爆トラップをしかけて湮滅せねば。白ヒゲだからふけて見えるが、1957年生まれだから54歳か。有名人はひと目につきやすいからエロマンガの立ち読みもできない……なにかとたいへんだよなあ。
2011.5.18:公開 八面玲瓏。
PODAM、正力、CIA。中曽根康弘。
目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
カウンタ: -
最終更新:2011年05月18日 00:45