MT*2_50-若草物語(三)L. M. オルコット
2010.7.3 第二巻 第五〇号
若草物語(三)
LITTLE WOMEN
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott
水谷まさる(訳)
第十 ピクイック・クラブと郵便局
第十一 経験が教える
第十二 ローレンスのキャンプ
第十三 美しい空中楼閣
第十四 秘密
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定価:200円(税込) p.217 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(14項目)p.220
※ The Project Gutenberg よりオリジナル・テキストを収録。
飛び出せ! 週刊ミルクティー*
春がめぐってくると、いろいろと新しいたのしみがはやり、しだいに日がのびるにしたがって、長い午後の時間に、いろいろの仕事やあそびができるようになりました。
庭は手入れをしなければなりませんでした。姉妹はめいめい四分の一の地所をもらって、じぶんのすきなようにやりました。ハンナが、どれがどのかたの庭か、支那から見たってわかるといいましたが、まさにそのとおりで、四人の趣味はひとりひとりちがっていました。(略)
晴れた日には、庭いじり、散歩、川でのボートあそび、花の採集など、雨の日には、室内のあそびごとに時間をすごしました。そのあそびのなかには、もとからのもあり、新しいのもありましたが、その一つ、ピクイック・クラブというのは、イギリス文豪ディケンスの作品中から、その名をとったものでした。このクラブは、そのころはやっていた秘密会で、土曜日の夕方、ひろい屋根部屋で開き、ずっと一年もつづけてきたのです。(略)そして、『ピクイック週報』という週刊新聞が発行され、会員はみんななにか寄稿することになって、文才のあるジョウが、編集にあたりました。
2_50.rm
(朗読:RealMedia 形式 272KB、2'12'')
ルイザ・メイ・オルコット Louisa May Alcott
1832.11.29-1888.3.6
アメリカの女性作家。代表作『若草物語』(または『四人姉妹』)。エイモス・ブロンソン・オルコット(Amos Bronson Alcott)とアビー・メイ(Abby May)の娘。現在のペンシルベニア州フィラデルフィアの一部であるジャーマンタウン(Germantown)に生まれた。『若草物語』(原題、Little Women)は1868年に書かれた自伝的小説。『続若草物語』『第三若草物語』『第四若草物語』の続編もある。
水谷まさる みずたに まさる
1894-1950(明治27.12.25-昭和25.5.25)
童謡詩人・童話作家。本名、勝。東京生まれ。少年少女雑誌の編集者をしながら大正中期より童謡や童話を執筆。昭和3(1928)同人誌『童話文学』を発刊。(人名・現代)
底本
難字、求めよ。
ロングメドウ
トゥルース Truth
レアティス Laertes ポローニアスの息子。オフィーリアの兄。
むしとりほいほい
庭に手入れ → 庭は手入れ 【は、か?】
おなじじ → おなじ 【じ、不要か】
今後七時 → 午後七時 【午、か?】
今後は林檎 → 午後は林檎 【午、か?】
客まで → 客間で 【間、か?】
片づいているうちに → 片づけているうちに 【け、か?】
とれないで → とらないで 【ら、か?】
いいのね → いいのにね 【に、か?】
かこうをして → かっこうをして 【っ、か?】
勝つか敗ける → 勝つか敗けるか 【か、か?】
ぼくはいったよ → ぼくはうったよ 【う、か? あるいは、や、か?】
それじゃ、今後は → それじゃ、今度は 【度、か?】
いけないといようす → いけないというようす 【う、か?】
あんなこといって → そんなこといって 【そ、か?】
あんなこそ → あんたこそ 【た、か?】
あんなレアティス → あんたレアティス 【た、か?】
時間をお金を → 時間とお金を 【と、か?】
顔を見つけてから → 顔を見つめてから 【め、か?】
坂なって → 坂になって 【に、か?】
やまるの? → やめるの? 【め、か?】
松葉杖をつくる → 松葉杖をつく 【る、不要か?】
つっけんどう → つっけんどん 【ん、か?】
手をやめて → 手をとめて 【と、か?】
※ いずれも底本未確認です。
※ ジケンス、ディケンスは同一人物か。ディケンスで統一した。
※ サリイ、サリーは同一人物か。サリーで統一した。
スリーパーズ日記
※ 読者のみなさん・家族のみなさんへ
この作品には「気ちがい、小女、びっこ、下男、どれい」のような差別語・蔑称や「看護婦、女中、支那」のような旧称が含まれていますが、原作を尊重しそのまま表記しました。いずれも現在では使用をつつしむほうが好ましい、受け手に不快な印象を与える用語ですので、読書の際にはご注意ください。
奥歯に何かはさまってるような違和感が……。関裕二『消えた蝦夷たちの謎 東北編』(ポプラ社、2010.5)、長尾真『新装版 電子図書館』(岩波書店、2010.3)読了。飛ばねえハゲは、ただのハゲだ。よい飛行艇乗りの条件は、経験、ではなくインスピレーション。
2010.7.5:公開
2010.7.5:更新
ノーサイドにしかやれないことがあるんじゃないのか。
目くそ鼻くそ、おっぱい寺田や。/PoorBook G3'99
翻訳・朗読・転載は自由です。
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最終更新:2010年07月05日 05:15