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*M-Tea* vol.7 no.42 本の未来(七)富田倫生 *2015.5.9 第七巻 第四二号 本の未来(七) 富田倫生  第四章 インターネットが吹き込む電子本の命(つづき)   そしてみんなが眼鏡をかける   本の未来へと通ずるヒロシマへの道   本を持たなくなる流儀   グーテンベルク・プロジェクト   平岡敬広島市長の陳述   オープンURLが開くもの   インターネットに溶け出していく本 &image(https://dlmarket-jp.s3.amazonaws.com/images/consignors/6/620/06261916_558d2672e7986.png?1435313854,http://www.dlmarket.jp/products/detail/313773) [[【週刊ミルクティー*第七巻 第四二号 ダウンロードサイトへジャンプ】>http://www.dlmarket.jp/products/detail/313773]] (1.9MB) &color(red){100円(本体税抜93円)} p.153 / *99 出版 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ PDF 形式。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。 ※ この作品は、クリエイティブ・コモンズ「表示 2.1 日本」でライセンスされています。利用条件は、http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ を参照してください。 *溶け出せ、電子本! 週刊メルティー* (略)その時点でぼんやり頭にあったのは、エキスパンドブックそのものをWWWのブラウザーの中に表示して、ページをめくって読んでいけないかというシナリオです。ハイパーカードで作った作品やエキスパンドブックのようなものがブラウザーの中で動かせるようになれば、こうした道具を使って自分の作品を作っている人は、ごくごく自然にWWWに入っていけるだろうと思いました。 (略)それから十か月を経て、私は突然、十日早いクリスマスプレゼントを受け取りました。以前、私が思い描いたものとは異なり、祝田さんのネット・エキスパンドブックは捨てるものは捨てて実用的な道具に仕立てられていました。  ブラウザーの中で見せるのではなく、ブックは別個に外で開かれます。その後の手法の見直しで、写真や図版を組み込んだブックを開けるようにあらためられましたが、当初はテキストの表示に機能が限定されていました。  ブラウザーの中でも開ければ、もっと望ましいとは思いました。ただこうした仕組みを利用すれば、WWWで文章を読む際の負担ははるかに軽減できるはずです。  WWWとエキスパンドブックを結ぶ絆を初めて体験したこの夜、私の興奮は極に達しました。  誤解に基づくわけのわからないものも含め、祝田さんにメールを書き続けます。読みやすさとリンク力の双方を備えた新しい電子本は、いったい何をどう変えるのか。そう考え始めると、つぎつぎとアイディアが浮かび、キーボードを叩く手を止められなくなりました。 ※ #ref(7_42.rm) (朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx) ※ お休みしまーす。 富田倫生 とみた みちお 1952-2013(昭和27.4.20-平成25.8.16) 広島市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、ライターに。ノンフィクションのさまざまな分野を取材対象としてきたが、次第にパーソナルコンピューターの比重が高まる。ボイジャーのエキスパンドブックを見て電子出版の可能性を本気で信じ込むようになり、「パソコン創世記」と名付けたタイトルを、コンピューターで読むことを前提に制作。このブック上の記述を、インターネット上のさまざまなホームページにリンクさせていくという作業を体験してからは、電子本への確信をさらに深めている。紙で出してきた著書に、「パソコン創世記」(旺文社文庫版、TBSブリタニカ版)、「宇宙回廊 日本の挑戦」(旺文社)、「電脳王 日電の行方」(ソフトバンク)、「青空のリスタート」(ソフトバンク)、「本の未来」(アスキー)がある。 ◇参照:Wikipedia 日本語・オフライン版(『iP!』2009.4月号、晋遊舎)、青空文庫「作家別作品リスト:No.55」。 *底本 底本:「本の未来」アスキー    1997(平成9)年3月1日初版発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card56499.html NDC 分類:007(総記 / 情報科学) http://yozora.kazumi386.org/0/0/ndc007.html NDC 分類:023(図書.書誌学 / 出版) http://yozora.kazumi386.org/0/2/ndc023.html *難字、求めよ ネット・エキスパンドブック 一九九五年十二月ごろ誕生。目指すところはWWWとエキスパンドブックの連携。ブラウザーの中で見せるのではなく、ブックは別個に外で開かれる。ネット・エキスパンドブックを読むためのソフトウエアの小道具一式は、一九九六年の夏にマック版とウインドウズ版の双方がそろう。これに対応させた『パソコン創世記』は九月一日、小道具の無料提供開始にあわせて、ボイジャーのホームページで公開。(本文) 印刷本 被爆地 オープンURL ツールキット II の新版 エキスパンドブック横丁 ボイジャーによるエキスポ恒例の活動。呼びかけに答えた人の作品を並べて販売する。(本文) 大型機 デジタルホームレス Eメールアドレスなど持たない人のこと。(本文) T III ブックブラウザー 渡辺さん → 渡辺俊雄か 渡辺俊雄 わたなべ としお? アスキー第一書籍編集部。『オヤジ一人で出版社を作る』という仮のタイトルをでっちあげ、この本(『本の未来』)の企画書を書いて相談を持ちかけた富田に、WWWによる表現そのものにも触れろと注文をつける。(本文) マイケル・ハート グーテンベルク・プロジェクトの主宰者。(本文) ベネディクティン・カレッジ 初期のグーテンベルク・プロジェクトへ資金を提供。(本文) ウォルナット・クリーク社 グーテンベルク・プロジェクトによる成果をまとめてCD-ROMを作り、売上げの一部を資金援助にまわす。(本文) ジョン・エルス 『ザ・ディ・アフター・トリニティー』監督。(本文) 書肆 Dairiqui 原伸郎 書肆 Dairiqui。著『インターネット日記』。(本文) 『ザ・ディ・アフター・トリニティー』 ジョン・エルス監督。(本文) 『ヒロシマ・ナガサキのまえに』 『ザ・ディ・アフター・トリニティー』日本語版のタイトル。(本文) *年表 一九七一 マイケル・ハート、イリノイ大学でグーテンベルク・プロジェクトを開始。 一九八四(昭和五九) 富田、『パソコン創世記』を執筆。 一九九五年一〇月 グーテンベルク・プロジェクト、三五〇冊。 一九九五(平成七)一一月七日 核兵器の違法性を審理するオランダ、ハーグの国際司法裁判所で、外務省の河村武和軍備管理・科学審議官、法廷に最初に立つ。 一九九五(平成七)一二月一五日 富田、祝田久からメールでネット・エキスパンドブック誕生の知らせを受け取る。 一九九六(平成八)二月 マックワールドエキスポ。『ザ・ディ・アフター・トリニティー』日本語版の発売開始。日本語版タイトルは『ヒロシマ・ナガサキのまえに』。エキスポが終わって間もなく『パソコン創世記』の作りなおしに着手。 一九九六(平成八) グーテンベルク・プロジェクト、七〇〇冊。イリノイ大学のコンピューターから追い出しを食らう。 一九九六(平成八)夏 ネット・エキスパンドブックを読むためのソフトウエアの小道具一式が、マック版とウインドウズ版の双方がそろう。 一九九六(平成八)九月一日 小道具の無料提供開始にあわせて、ネット・エキスパンドブックに対応させた『パソコン創世記』がボイジャーのホームページで公開。 ◇参照:本文。 *むしとりホイホイ CD―ROM → CD-ROM 【-か】5か所。 PC―9801 → PC-9801 【-か】 起きたい → 置きたい 【置?】 蓄えられたきた → 蓄えられてきた 【て?】 推考 → 推敲 【推敲?】 以上5件。底本未確認。 *スリーパーズ日記* 覚え書きめも。 見出し「本の未来へと通ずるヒロシマへの道」と本文の内容があわない? 本文中にはハイパーリンクが皆無。おなじく、画像も動画も音声も一切ない。何度も消えてはよみがえった『パソコン創世記』とは好対照。『パソコン創世記』で無限書き換え地獄におちいったことの反省だろうか。 富田『本の未来』の中で、記述がたりないと思う点。 ・ワープロについて ・テキストエディターについて ・ゲームウォッチ、携帯ゲーム機について  液晶折りたたみ式のゲームウォッチ「ドンキーコング」が出た当時、ああ、そのうちきっと本もこうなる……と思ったことを覚えています。小学五、六年生のころのこと。まさか、それから電子書籍端末が出てくるまで三十年もかかるとは思ってもみませんでした。  そして PC-9801 全盛のころを知る一人としては、もっとも容量が小さくてすむはずのテキスト配信が、音楽よりもマンガよりも、動画配信よりも先をこされて、結局いちばんシビアでデリケートで、しんがりになったっていうのも予想外だった。このあたり、富田さんならどう思ってたろう。 「テキスト配信」と一言でかたづけることができないほど、この分野にも辛酸と栄枯盛衰の歴史があって、わざわざここで消えて行った端末やソフトウェアをひとつひとつあげていく必要もないだろう。  表示面積、画素密度、書き換え速度、バッテリー。紙のメタファー、本のメタファーがこんなにもたいへんだったとは……。そして道は折り返し点。 2015.5.9 公開予定 2015.6.26 公開 しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment

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