frame_decoration

「M-Tea* vol.7 no.38 本の未来(三)富田倫生」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

M-Tea* vol.7 no.38 本の未来(三)富田倫生」(2015/06/13 (土) 20:23:46) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*M-Tea* vol.7 no.38 本の未来(三)富田倫生 *2015.4.11 第七巻 第三八号 本の未来(三) 富田倫生  第二章 コンピューターで読む本がやってきた   電子本『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』   電子本の中の電子本   拡張本開発プロジェクト   パワーブック誕生の衝撃   それでも本を電子化することの意味   電子化でいや増す参考図書のありがたみ   電子化に最適の百科事典   紙から画面への橋渡しとしてのDTP   DTPの守備範囲を広げたポストスクリプト   DTPは本作りの専門家だけの技術なのか   信念の統合処理としてのエキスパンドブック &image(https://dlmarket-jp.s3.amazonaws.com/images/consignors/6/620/06131957_557c0c8bb5efa.png?1434193126) [[【週刊ミルクティー*第七巻 第三八号 ダウンロードサイトへジャンプ】>http://www.dlmarket.jp/products/detail/312321]] (1.9MB) &color(red){100円(本体税抜93円)} p.166 / *99 出版 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ PDF 形式。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。 ※ この作品は、クリエイティブ・コモンズ「表示 2.1 日本」でライセンスされています。利用条件は、http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ を参照してください。 *PDF マガジン 週刊ミルクティー*  マッキントッシュ用に作られたハイパーカードは、「なにか自分でも作ってみたい」という気持ちを使う側から上手に引き出してくれる、じつにこのコンピューターらしいソフトウエアです。文字や図形や絵に加え、これで音まで自由に扱えます。すぐに動画も組み込めるようになりました。しかもハイパーカードでは、それぞれの情報を自由に結びつけることができたのです。(略)  一九八七年に発表されると、「これならマルチメディアの土台になる」と、ハイパーカードには大きな期待が集まりました。  ここにはさらに、CD-ROMから情報を引き出したり、レーザーディスクをコントロールする機能を付け加えることができました。こうした機能とリンクとを組み合わせることで、たとえばコンピューターの画面に映画の解説を出しておいて、実際に見てみたいとなればマウスのひと押しでレーザーディスクに再生させるといった使い方ができるようになったのです。  ボイジャーはこのハイパーカードを使って、まずコンピューターでコントロールするレーザーディスクを出しました。続いて一九八八年には、楽譜や文字による解説と演奏とを巧みに関連づけた『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表します。マルチメディアで実際に何ができるか、いち早く形にして見せたこの作品は、関連の会議やイヴェントでしょっちゅう紹介されていたことを記憶しています。そしてボイジャーはこれ以降、パーソナルコンピューター用のマルチメディア出版を、レーザーディスクに並ぶもう一つの柱として打ち出していきました。(「電子本の中の電子本」より) ※ #ref(7_38.rm) (朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx) ※ お休みしまーす。 富田倫生 とみた みちお 1952-2013(昭和27.4.20-平成25.8.16) 広島市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、ライターに。ノンフィクションのさまざまな分野を取材対象としてきたが、次第にパーソナルコンピューターの比重が高まる。ボイジャーのエキスパンドブックを見て電子出版の可能性を本気で信じ込むようになり、「パソコン創世記」と名付けたタイトルを、コンピューターで読むことを前提に制作。このブック上の記述を、インターネット上のさまざまなホームページにリンクさせていくという作業を体験してからは、電子本への確信をさらに深めている。紙で出してきた著書に、「パソコン創世記」(旺文社文庫版、TBSブリタニカ版)、「宇宙回廊 日本の挑戦」(旺文社)、「電脳王 日電の行方」(ソフトバンク)、「青空のリスタート」(ソフトバンク)、「本の未来」(アスキー)がある。 ◇参照:青空文庫「作家別作品リスト:No.55」。 *底本 底本:「本の未来」アスキー    1997(平成9)年3月1日初版発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card56499.html NDC 分類:007(総記 / 情報科学) http://yozora.kazumi386.org/0/0/ndc007.html NDC 分類:023(図書.書誌学 / 出版) http://yozora.kazumi386.org/0/2/ndc023.html *難字、求めよ 写植オペレーター プリプレス レーザーライタ 一九八五年一月発表。(本文) ライノトロニック ジャナス・フィルム ボイジャー・プレス ビデオ作品の制作。(本文) ボブ・スタイン ボイジャー(アメリカ)の代表。/米国ボイジャー社の創業者。(青空文庫ものがたり) アリーン・スタイン ボブ・スタインの妻。(本文) マーチン・ガードナー *年表 一九五一 アイザック・アシモフ、ファウンデーション・シリーズの第一作『銀河帝国の興亡1』発表。 一九七八 春 『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』イギリスBBC、ラジオドラマ。六回シリーズで放送。 一九七八 ワーノック、ゼロックスのパロアルト研究所に移る。ポストスクリプトを開発。 一九八二(昭和五七) 『銀河ヒッチハイク・ガイド』新潮文庫から出版。 一九八二年十二月 ワーノック、独立してアドビシステムズを設立。 一九八三 ワーノック、スティーブ・ジョブスと再会。ジョブス、ポストスクリプトのレーザーライタへの移植を打診。 一九八四 秋 ポール・ブレイナード、「DTP=デスク・トップ・パブリッシング(机上出版)」を提唱。アルダス社を起こす。 一九八五年一月 アドビ、レーザーライタを発表。同じく、ライノタイプ・ヘル社と共同で、ポストスクリプトに対応した印刷用機器ライノトロニックを披露。 一九八五年七月 編集用ソフト、ページメーカーがアルダスから出荷。 一九八五 ボイジャー設立。 一九八五(昭和六〇)六月 平凡社『大百科事典』初版。 一九八七 ハイパーカード、発表。 一九八七 夏 富田、ソフトバンクが創刊する雑誌『ザ・コンピュータ』の編集作業に関わる。 一九八七 『ザ・コンピュータ』十一月号(第二号)発行。特集DTP。 一九八八 ボイジャー、ハイパーカード版『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表。 一九九〇 夏 ボイジャー、映像中心から、逆に文章を原点におこうと発想を切り替える。 一九九一 夏、パワーブック試作機、ボイジャーに送られてくる。 一九九二(平成四)春 富田、エキスパンドブック版のダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』、マイクル・クライトン著『ジュラシック・パーク』、『ザ・コンプリート・アノテェイティッド・アリス』の書評を依頼される。 一九九二(平成四) 富田のエキスパンドブック書評、『マックワールド』七月号に所収。 ◇参照:本文。 *スリーパーズ日記* 本文中、「私が今この文章を書いているコンピューターの画面には、およそ一二〇〇字程度が見えています」とあるから、『本の未来』の執筆はパソコンと思っていいだろう。 「ワードプロセッサーに転向した者」という自身の表現もあるから、おそらくパソコン使用開始とほぼ同時期か、それ以前にワープロも使ってたんだろうと推測できる。それを裏付ける具体的な記述は見つけられないが。 本書中、「エディター」に言及した部分は一か所しかない。「作った側はただ、ワードプロセッサーやエディターで文書を書いたとしか思わない。発表した側は、単にWWWのページを作ったとしか考えていない。そのすべての〈言葉〉が、受け取る側の意思一つによって一瞬に〈本〉に化けてしまいます。」 さて、富田さんの著述の中に、エディターとワープロソフトとの比較を扱ってたものってあっただろうか。 そっか。 『青空のリスタート』『本の未来』と読んできて、なんか物足りないと思ったら、ワープロやエディターへの言及が少ないって気がする。うーん、ワープロやエディターあってのエキスパンドブックや T-Time だったんじゃないかなあ……。 「けれど少なくとも私は、当時からすべての原稿を機械で書いていました」 「DTP=ドグマのトータル・プロセッシング」ををを!! 2015.4.11 公開予定 2015-06-13 公開 しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment
*M-Tea* vol.7 no.38 本の未来(三)富田倫生 *2015.4.11 第七巻 第三八号 本の未来(三) 富田倫生  第二章 コンピューターで読む本がやってきた   電子本『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』   電子本の中の電子本   拡張本開発プロジェクト   パワーブック誕生の衝撃   それでも本を電子化することの意味   電子化でいや増す参考図書のありがたみ   電子化に最適の百科事典   紙から画面への橋渡しとしてのDTP   DTPの守備範囲を広げたポストスクリプト   DTPは本作りの専門家だけの技術なのか   信念の統合処理としてのエキスパンドブック &image(https://dlmarket-jp.s3.amazonaws.com/images/consignors/6/620/06131957_557c0c8bb5efa.png?1434193126,http://www.dlmarket.jp/products/detail/312321) [[【週刊ミルクティー*第七巻 第三八号 ダウンロードサイトへジャンプ】>http://www.dlmarket.jp/products/detail/312321]] (1.9MB) &color(red){100円(本体税抜93円)} p.166 / *99 出版 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ PDF 形式。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。 ※ この作品は、クリエイティブ・コモンズ「表示 2.1 日本」でライセンスされています。利用条件は、http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ を参照してください。 *PDF マガジン 週刊ミルクティー*  マッキントッシュ用に作られたハイパーカードは、「なにか自分でも作ってみたい」という気持ちを使う側から上手に引き出してくれる、じつにこのコンピューターらしいソフトウエアです。文字や図形や絵に加え、これで音まで自由に扱えます。すぐに動画も組み込めるようになりました。しかもハイパーカードでは、それぞれの情報を自由に結びつけることができたのです。(略)  一九八七年に発表されると、「これならマルチメディアの土台になる」と、ハイパーカードには大きな期待が集まりました。  ここにはさらに、CD-ROMから情報を引き出したり、レーザーディスクをコントロールする機能を付け加えることができました。こうした機能とリンクとを組み合わせることで、たとえばコンピューターの画面に映画の解説を出しておいて、実際に見てみたいとなればマウスのひと押しでレーザーディスクに再生させるといった使い方ができるようになったのです。  ボイジャーはこのハイパーカードを使って、まずコンピューターでコントロールするレーザーディスクを出しました。続いて一九八八年には、楽譜や文字による解説と演奏とを巧みに関連づけた『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表します。マルチメディアで実際に何ができるか、いち早く形にして見せたこの作品は、関連の会議やイヴェントでしょっちゅう紹介されていたことを記憶しています。そしてボイジャーはこれ以降、パーソナルコンピューター用のマルチメディア出版を、レーザーディスクに並ぶもう一つの柱として打ち出していきました。(「電子本の中の電子本」より) ※ #ref(7_38.rm) (朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx) ※ お休みしまーす。 富田倫生 とみた みちお 1952-2013(昭和27.4.20-平成25.8.16) 広島市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、ライターに。ノンフィクションのさまざまな分野を取材対象としてきたが、次第にパーソナルコンピューターの比重が高まる。ボイジャーのエキスパンドブックを見て電子出版の可能性を本気で信じ込むようになり、「パソコン創世記」と名付けたタイトルを、コンピューターで読むことを前提に制作。このブック上の記述を、インターネット上のさまざまなホームページにリンクさせていくという作業を体験してからは、電子本への確信をさらに深めている。紙で出してきた著書に、「パソコン創世記」(旺文社文庫版、TBSブリタニカ版)、「宇宙回廊 日本の挑戦」(旺文社)、「電脳王 日電の行方」(ソフトバンク)、「青空のリスタート」(ソフトバンク)、「本の未来」(アスキー)がある。 ◇参照:青空文庫「作家別作品リスト:No.55」。 *底本 底本:「本の未来」アスキー    1997(平成9)年3月1日初版発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card56499.html NDC 分類:007(総記 / 情報科学) http://yozora.kazumi386.org/0/0/ndc007.html NDC 分類:023(図書.書誌学 / 出版) http://yozora.kazumi386.org/0/2/ndc023.html *難字、求めよ 写植オペレーター プリプレス レーザーライタ 一九八五年一月発表。(本文) ライノトロニック ジャナス・フィルム ボイジャー・プレス ビデオ作品の制作。(本文) ボブ・スタイン ボイジャー(アメリカ)の代表。/米国ボイジャー社の創業者。(青空文庫ものがたり) アリーン・スタイン ボブ・スタインの妻。(本文) マーチン・ガードナー *年表 一九五一 アイザック・アシモフ、ファウンデーション・シリーズの第一作『銀河帝国の興亡1』発表。 一九七八 春 『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』イギリスBBC、ラジオドラマ。六回シリーズで放送。 一九七八 ワーノック、ゼロックスのパロアルト研究所に移る。ポストスクリプトを開発。 一九八二(昭和五七) 『銀河ヒッチハイク・ガイド』新潮文庫から出版。 一九八二年十二月 ワーノック、独立してアドビシステムズを設立。 一九八三 ワーノック、スティーブ・ジョブスと再会。ジョブス、ポストスクリプトのレーザーライタへの移植を打診。 一九八四 秋 ポール・ブレイナード、「DTP=デスク・トップ・パブリッシング(机上出版)」を提唱。アルダス社を起こす。 一九八五年一月 アドビ、レーザーライタを発表。同じく、ライノタイプ・ヘル社と共同で、ポストスクリプトに対応した印刷用機器ライノトロニックを披露。 一九八五年七月 編集用ソフト、ページメーカーがアルダスから出荷。 一九八五 ボイジャー設立。 一九八五(昭和六〇)六月 平凡社『大百科事典』初版。 一九八七 ハイパーカード、発表。 一九八七 夏 富田、ソフトバンクが創刊する雑誌『ザ・コンピュータ』の編集作業に関わる。 一九八七 『ザ・コンピュータ』十一月号(第二号)発行。特集DTP。 一九八八 ボイジャー、ハイパーカード版『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表。 一九九〇 夏 ボイジャー、映像中心から、逆に文章を原点におこうと発想を切り替える。 一九九一 夏、パワーブック試作機、ボイジャーに送られてくる。 一九九二(平成四)春 富田、エキスパンドブック版のダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』、マイクル・クライトン著『ジュラシック・パーク』、『ザ・コンプリート・アノテェイティッド・アリス』の書評を依頼される。 一九九二(平成四) 富田のエキスパンドブック書評、『マックワールド』七月号に所収。 ◇参照:本文。 *スリーパーズ日記* 本文中、「私が今この文章を書いているコンピューターの画面には、およそ一二〇〇字程度が見えています」とあるから、『本の未来』の執筆はパソコンと思っていいだろう。 「ワードプロセッサーに転向した者」という自身の表現もあるから、おそらくパソコン使用開始とほぼ同時期か、それ以前にワープロも使ってたんだろうと推測できる。それを裏付ける具体的な記述は見つけられないが。 本書中、「エディター」に言及した部分は一か所しかない。「作った側はただ、ワードプロセッサーやエディターで文書を書いたとしか思わない。発表した側は、単にWWWのページを作ったとしか考えていない。そのすべての〈言葉〉が、受け取る側の意思一つによって一瞬に〈本〉に化けてしまいます。」 さて、富田さんの著述の中に、エディターとワープロソフトとの比較を扱ってたものってあっただろうか。 そっか。 『青空のリスタート』『本の未来』と読んできて、なんか物足りないと思ったら、ワープロやエディターへの言及が少ないって気がする。うーん、ワープロやエディターあってのエキスパンドブックや T-Time だったんじゃないかなあ……。 「けれど少なくとも私は、当時からすべての原稿を機械で書いていました」 「DTP=ドグマのトータル・プロセッシング」ををを!! 2015.4.11 公開予定 2015-06-13 公開 しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: