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*M-Tea*5_31-菜穂子(二)堀 辰雄 *2013.2.23 第五巻 第三一号 菜穂子(二)堀 辰雄  楡(にれ)の家   第二部   菜穂子の追記   &image(http://www.dlmarket.jp/images/uploader/620/5_31-1.png,http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=375&file=milk_tea_5_31.zip)   [[【週刊ミルクティー*第五巻 第三一号】>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=375&file=milk_tea_5_31.zip]] (http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=375&file=milk_tea_5_31.zip) ※ クリックするとダウンロードを開始します。 (380KB) &color(red){月末最終号:無料} p.113 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(3項目)p.21 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. *いざ、いきやもめ。週刊てんどうクセモノまみれ! (略)……そのときふと、こういう気がわたしにされてきた。じつはそういう人たち――いわば純粋な第三者の目に、もっとも生き生きと映(うつ)っているだろうおそらくはしあわせな奥様としてのわたしだけがこの世に実在しているので、なにかと絶えず生の不安におびやかされているわたしのもう一つの姿は、わたしが自分勝手に作り上げている架空の姿にすぎないのではないか。……今日、おようさんを見たときから、わたしにそんな考えが萌(きざ)してきだしていたのだと見える。おようさんにはおようさん自身が、どんな姿で感ぜられているか知らない。しかし、わたしにはおようさんは勝ち気な性分で、自分の背負っている運命なんぞはなんでもないと思っているような人に見える。おそらくは誰の目にもそうと見えるにちがいない。そんなふうに、誰の目にもはっきりそうと見えるその人の姿だけがこの世に実在しているのではないか。そうすると、わたしだってもそれは人生なかばにして夫に死別し、その後は多少さびしい生涯だったが、ともかくも二人の子どもを立派に育てあげた堅実な寡婦(かふ)、――それだけがわたしの本来の姿で、そのほかの姿、殊にこの手帳に描かれてあるようなわたしの悲劇的な姿なんぞは、ほんの気まぐれな仮象(かしょう)にしかすぎないのだ。この手帳さえなければ、そんなわたしはこの地上から永久に姿を消してしまう。そうだ、こんなものはひと思いに焼いてしまうほかはない。ほんとうに、いますぐにも焼いてしまおう。……  それが夕方の散歩から帰ってきたときからの、わたしの決心だったのだ。 #ref(5_31.rm) (朗読:RealMedia 形式 352KB、2:51) [[milk_tea_5_31.html>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=375&file=milk_tea_5_31.html]] (html ソーステキスト版 140KB) 堀 辰雄 ほり たつお 1904-1953(明治37.12.28-昭和28.5.28) 小説家。東京生れ。東大卒。芥川竜之介・室生犀星に師事、日本的風土に近代フランスの知性を定着させ、独自の作風を造型した。作「聖家族」「風立ちぬ」「幼年時代」「菜穂子」など。 ◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(堀辰雄){堀辰雄}、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「昭和文学全集 第6巻」小学館    1988(昭和63)年6月1日初版第1刷 底本の親本:「堀辰雄全集 第二巻」筑摩書房    1977(昭和52)年8月30日初版第1刷発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card4805.html NDC 分類:913(日本文学 / 小説.物語) http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc913.html *むしとりホイホイ それなり → それきり、か? 底本は左辺のとおり。 「それなり私達は秋まで一遍も顔を合わせずにしまった」 *スリーパーズ日記*  調子に乗りすぎて、Reader へテキストやら pdf やら画像やらいろいろつめこんでいるうちに、とうとう読み込みがハングアップ。「Content Browser が予期せず停止しました。やり直してください」エラーを連発。その後、以前のファイルは問題なく読めるが、新規ファイルの読み込みをいっさい受け付けなくなった。  リセットボタン、初期設定、いずれもためしてみるがダメ。使いはじめて二か月。最大の危機!  最終手段。データすべてPC側へバックアップをとり、そのうえで Reader 内蔵メモリを初期化。ああ、無常。ここで、SDカードを差し込んでみる。ようやくつっかえていた読み込みがスムーズに流れ出す。  内蔵メモリへのデータ転送は、主にOS9からだったので、そちらからコピーした pdf かテキストファイルあたりの不具合か……と推察。しばらくはOS9からの内蔵メモリへのアクセスをひかえ、OSXからのSDカードアクセスのみにする。   Reader マニュアルより。 「本機にコンテンツを転送するには、eBook Transfer for Readerを使う方法とドラッグアンドドロップで転送する 方法があります。」 「eBook Transfer for Reader以外で転送したファイルは 正しく表示できないことがあります。eBook Transfer for Readerを使って転送することをおすすめします。」 「ドラッグアンドドロップで転送したコンテンツは、ファイル形式に よっては本機で表示できない場合やサムネイルが正しく表示され ない場合があります。コンテンツの転送にはeBook Transfer for Readerを使うことをおすすめします。」 「eBook Transfer for Readerは以下の環境での動作は保証されませ ん。」「上記(OS X v10.5.8 Leopard~)以外のOS」  まあ、早めにトラブルに遭遇できたことをラッキーと思うことにしよう。  追記。  Wi-Fi オフ時で最長1.5~2か月の持続使用可能と公称されているが、昨年末購入して二か月使用してみたところでは、平均20日前後、三週間程度しかバッテリーが持たない。もちろん、ネットワークはつないでない。一日だいたい二時間ぐらい。  たぶん、pdf ファイルの閲覧メインのせいと推測。  テキスト主体のファイルならば「画面のリフレッシュ」をコントロールセーブできるが、pdf のばあい、ページめくりのたび、ページ内の移動のたびに画面を一度白黒反転させ「画面のリフレッシュ」をおこなってる模様。たぶんこのあたりが「公称」の数値にはるかにおよばない理由かと。 2.25 山形、氷点下8.6度。今季最低。 おとこやもめに、ほりたつお。 2013.2.27:公開 おきゅぱい迷人。 目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment
*M-Tea*5_31-菜穂子(二)堀 辰雄 *2013.2.23 第五巻 第三一号 菜穂子(二)堀 辰雄  楡(にれ)の家   第二部   菜穂子の追記   &image(http://www.dlmarket.jp/images/uploader/620/5_31-1.png,http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=390&file=milk_tea_5_31.zip)   [[【週刊ミルクティー*第五巻 第三一号】>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=390&file=milk_tea_5_31.zip]] (http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=390&file=milk_tea_5_31.zip) ※ クリックするとダウンロードを開始します。 (380KB) &color(red){月末最終号:無料} p.113 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(3項目)p.21 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ 現代表記版に加えてオリジナル版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. *いざ、いきやもめ。週刊てんどうクセモノまみれ! (略)……そのときふと、こういう気がわたしにされてきた。じつはそういう人たち――いわば純粋な第三者の目に、もっとも生き生きと映(うつ)っているだろうおそらくはしあわせな奥様としてのわたしだけがこの世に実在しているので、なにかと絶えず生の不安におびやかされているわたしのもう一つの姿は、わたしが自分勝手に作り上げている架空の姿にすぎないのではないか。……今日、おようさんを見たときから、わたしにそんな考えが萌(きざ)してきだしていたのだと見える。おようさんにはおようさん自身が、どんな姿で感ぜられているか知らない。しかし、わたしにはおようさんは勝ち気な性分で、自分の背負っている運命なんぞはなんでもないと思っているような人に見える。おそらくは誰の目にもそうと見えるにちがいない。そんなふうに、誰の目にもはっきりそうと見えるその人の姿だけがこの世に実在しているのではないか。そうすると、わたしだってもそれは人生なかばにして夫に死別し、その後は多少さびしい生涯だったが、ともかくも二人の子どもを立派に育てあげた堅実な寡婦(かふ)、――それだけがわたしの本来の姿で、そのほかの姿、殊にこの手帳に描かれてあるようなわたしの悲劇的な姿なんぞは、ほんの気まぐれな仮象(かしょう)にしかすぎないのだ。この手帳さえなければ、そんなわたしはこの地上から永久に姿を消してしまう。そうだ、こんなものはひと思いに焼いてしまうほかはない。ほんとうに、いますぐにも焼いてしまおう。……  それが夕方の散歩から帰ってきたときからの、わたしの決心だったのだ。 #ref(5_31.rm) (朗読:RealMedia 形式 352KB、2:51) [[milk_tea_5_31.html>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=375&file=milk_tea_5_31.html]] (html ソーステキスト版 140KB) 堀 辰雄 ほり たつお 1904-1953(明治37.12.28-昭和28.5.28) 小説家。東京生れ。東大卒。芥川竜之介・室生犀星に師事、日本的風土に近代フランスの知性を定着させ、独自の作風を造型した。作「聖家族」「風立ちぬ」「幼年時代」「菜穂子」など。 ◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(堀辰雄){堀辰雄}、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「昭和文学全集 第6巻」小学館    1988(昭和63)年6月1日初版第1刷 底本の親本:「堀辰雄全集 第二巻」筑摩書房    1977(昭和52)年8月30日初版第1刷発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card4805.html NDC 分類:913(日本文学 / 小説.物語) http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc913.html *むしとりホイホイ それなり → それきり、か? 底本は左辺のとおり。 「それなり私達は秋まで一遍も顔を合わせずにしまった」 *スリーパーズ日記*  調子に乗りすぎて、Reader へテキストやら pdf やら画像やらいろいろつめこんでいるうちに、とうとう読み込みがハングアップ。「Content Browser が予期せず停止しました。やり直してください」エラーを連発。その後、以前のファイルは問題なく読めるが、新規ファイルの読み込みをいっさい受け付けなくなった。  リセットボタン、初期設定、いずれもためしてみるがダメ。使いはじめて二か月。最大の危機!  最終手段。データすべてPC側へバックアップをとり、そのうえで Reader 内蔵メモリを初期化。ああ、無常。ここで、SDカードを差し込んでみる。ようやくつっかえていた読み込みがスムーズに流れ出す。  内蔵メモリへのデータ転送は、主にOS9からだったので、そちらからコピーした pdf かテキストファイルあたりの不具合か……と推察。しばらくはOS9からの内蔵メモリへのアクセスをひかえ、OSXからのSDカードアクセスのみにする。   Reader マニュアルより。 「本機にコンテンツを転送するには、eBook Transfer for Readerを使う方法とドラッグアンドドロップで転送する 方法があります。」 「eBook Transfer for Reader以外で転送したファイルは 正しく表示できないことがあります。eBook Transfer for Readerを使って転送することをおすすめします。」 「ドラッグアンドドロップで転送したコンテンツは、ファイル形式に よっては本機で表示できない場合やサムネイルが正しく表示され ない場合があります。コンテンツの転送にはeBook Transfer for Readerを使うことをおすすめします。」 「eBook Transfer for Readerは以下の環境での動作は保証されませ ん。」「上記(OS X v10.5.8 Leopard~)以外のOS」  まあ、早めにトラブルに遭遇できたことをラッキーと思うことにしよう。  追記。  Wi-Fi オフ時で最長1.5~2か月の持続使用可能と公称されているが、昨年末購入して二か月使用してみたところでは、平均20日前後、三週間程度しかバッテリーが持たない。もちろん、ネットワークはつないでない。一日だいたい二時間ぐらい。  たぶん、pdf ファイルの閲覧メインのせいと推測。  テキスト主体のファイルならば「画面のリフレッシュ」をコントロールセーブできるが、pdf のばあい、ページめくりのたび、ページ内の移動のたびに画面を一度白黒反転させ「画面のリフレッシュ」をおこなってる模様。たぶんこのあたりが「公称」の数値にはるかにおよばない理由かと。 2.25 山形、氷点下8.6度。今季最低。 おとこやもめに、ほりたつお。 2013.2.27:公開 おきゅぱい迷人。 目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment

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