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*MT*2_49-若草物語(二)L. M. オルコット
*2010.6.26 第二巻 第四九号
若草物語(二)
LITTLE WOMEN
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott
水谷まさる(訳)
第五 おとなりどうし
第六 &ruby(うつく){美}しい&ruby(きゅうでん){宮殿}
第七 はずかしめの&ruby(たに){谷}
第八 ジョウの&ruby(げんこう){原稿}
第九 &ruby(きょえい){虚栄}の&ruby(いち){市}
&image(http://www.dl-market.com/images/uploader/620/2_49-1.gif,http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip)
[[【週刊ミルクティー*第二巻 第四九号】>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip]]
(http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip)
※ クリックするとダウンロードサイトを開始します。
(496KB)
&color(red){月末最終号:無料} p.218 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(3項目)p.126
※ The Project Gutenberg よりオリジナル・テキストを収録。
*飛び出せ! 週刊ミルクティー*
ある日、ローリィが&ruby(うま){馬}にのって、&ruby(いえ){家}の前をムチをふって&ruby(とお){通}りすぎるのを見て、エミィがいいました。
「ローリィさんが、あの&ruby(うま){馬}につかうお&ruby(かね){金}のうち、ほんのすこしでもほしいわ。」
メグが、なぜお&ruby(かね){金}がいるのかたずねますと、
「だって、わたしたくさんお&ruby(かね){金}がいるの。&ruby(か){借}りがあるんですもの。おこづかいは、あと&ruby(ひとつき){一月}もしないともらえないし。」
「&ruby(か){借}りがあるって? なんのこと?」
メグは、まじめな顔になりました。
「&ruby(しおづけ){塩漬}のライム、すくなくっても、一ダースは&ruby(か){借}りがあるの。それに、おかあさんは、お&ruby(みせ){店}からつけでもってくるのいけないとおっしゃるし。」
「すっかり&ruby(はな){話}してごらんなさいよ。」
「&ruby(いま){今}、ライムがはやっているの?」
「ええ、みんなライム&ruby(か){買}うわ。メグさんだって、ケチだと&ruby(おも){思}われたくなかったら、きっと&ruby(か){買}うわ。そして、みんな&ruby(きょうしつ){教室}で&ruby(つくえ){机}のなかにかくしておいてしゃぶるの。お&ruby(やす){休}み&ruby(じかん){時間}には、&ruby(えんぴつ){鉛筆}だの、ガラス&ruby(だま){玉}だの、&ruby(かみにんぎょう){紙人形}やなにかと、とりかえっこするの。また、&ruby(す){好}きな子にはあげるし、きらいな人の前では見せびらかして&ruby(た){食}べるの。みんな、かわりばんこにごちそうするの。あたしも、たびたびごちそうになったわ。それをまだ、おかえししてないの。どうしても、おかえししなければねえ。だって、おかえししなければ顔がつぶれてしまうわ。」
#ref(2_49.rm)
(朗読:RealMedia 形式 272KB、2'11'')
ルイザ・メイ・オルコット Louisa May Alcott
1832.11.29-1888.3.6
アメリカの女性作家。代表作『若草物語』(または『四人姉妹』)。エイモス・ブロンソン・オルコット(Amos Bronson Alcott)とアビー・メイ(Abby May)の娘。現在のペンシルベニア州フィラデルフィアの一部であるジャーマンタウン(Germantown)に生まれた。『若草物語』(原題、Little Women)は1868年に書かれた自伝的小説。『続若草物語』『第三若草物語』『第四若草物語』の続編もある。
水谷まさる みずたに まさる
1894-1950(明治27.12.25-昭和25.5.25)
童謡詩人・童話作家。本名、勝。東京生まれ。少年少女雑誌の編集者をしながら大正中期より童謡や童話を執筆。昭和3(1928)同人誌『童話文学』を発刊。(人名・現代)
◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(ルイーザ・メイ・オルコット){ルイーザ・メイ・オルコット}、『広辞苑 第六版』(岩波書店)、『日本人名大事典』平凡社。
*底本
底本:「若草物語」京屋出版社
1948(昭和23)年6月1日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/001090/card42307.html
NDC 分類:K933(英米文学:小説.物語)
http://yozora.kazumi386.org/9/3/ndck933.html
*難字、求めよ。
杉箱
*修正履歴
古ばけた → 古ぼけた 【ぼ、か?】
あたらしいカラ → あたらしいカラア 【ア、か?】
エミさん → エミイさん 【イ、か?】
逃げ出すのに → 逃げ出すのは 【は、か?】
すましました、 → すましました。 【。か?】
ローリイが話しだけど → ローリイの話しだけど 【の、か?】
唇づけ → 口づけ 【口、か?】
おしつぶすからです、 → おしつぶすからです。 【。か?】
いけませんでした → いませんでした 【「け」不要か?】
よさせました → やめさせました 【やめ、か?】
いわたしたのです → いいわたしたのです 【い、か?】
早い白状 → 早く白状 【く、か?】
キッスしてして → キッスして 【して、不要か?】
おどろしい → おどろいて 【いて、か?】
おかあさんが慰め → おかあさんを慰め 【を、か?】
ローリさん → ローリイさん 【イ、か?】
手をやめて → 手をとめて 【と、か? 2か所】
来ますわ → 着ますわ 【着、か?】
目雲 → メグも 【メグも、か?】
ローリイに、ついと → ローリイは、ついと 【は、か?】
するのんです → するんです 【の、不要か?】
あるかたのばかり → あるかたばかり 【の、不要か?】
※ いずれも底本未確認です。
※「たれ」を「だれ」に、「ベット」を「ベッド」にした。
*スリーパーズ日記
「女性を植物に、男性を動物に見立てる」
これは典型的な社会的性差(ジェンダー)のおしつけであり、若い女性を「若草」とたとえることも、無意識なジェンダーのすりこみである……という非難をこれまで聞いた経験はない。が、そういう非難があってもいいような気がする。『星の王子さま』の美しいバラ=女性も同様。
いっぽう、女性が花の贈り物や香りを男性以上に喜ぶという傾向は、なんとなく古今東西にかかわらずあてはまるような気がしないでもない。感性の違い……という言葉ですませてしまってはもったいなく、色彩・香りの受容器官能力に男女の性差がある、ということなのだろうか。もともと男女の性差にかかわらずそなわっていた感性が、何らかの役割分担にともなって男性のみ鈍くなってきた可能性……動物一般の嗅覚のするどさを考えると、ヒトのオスは視覚と空間認知と言語能力を特化してきたぶん、嗅覚や味覚のような原始的(=生の根元的)感覚能力を犠牲にしてしまった……。
ヒトのオスが嗅覚や味覚に過敏すぎることは、人類の生存戦略にとって好ましくない側面もあったということ、なのか。筋力強弱の差から、女性は弱(植物)・男は強(動物)というメタファーをあてはめたことは考えられるが、鳥類・昆虫・獣類一般に、メスのほうが身体能力が優れている(体格がひとまわり大きいなど)例も少なくはない。
げしげし。夕方七時。まだあかるい空を見上げると、北西からひろがる白と紫紺と紅のグラデーション。月山の左肩に雲ごしの夕陽。赤い月山。振り返ると真反対の天空に満月間近の白い月。翌日早朝、3−1で決勝T進出を決める。
栗本『パンツを脱いだサル』読了。水生類人猿説にはじまって、脳梗塞、カザール、アシュケナージ、陰謀論、ビートルズと来た。高校時代に五島勉『大予言』に夢中になったことを思い出す。
2010.6.26:公開
2010.7.5:更新
彼の国(デンマーク)の男子には、徴兵制があるという。
目くそ鼻くそ、おっぱいウィンブルドン。/PoorBook G3'99
翻訳・朗読・転載は自由です。
カウンタ:&counter()
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*MT*2_49-若草物語(二)L. M. オルコット
*2010.6.26 第二巻 第四九号
若草物語(二)
LITTLE WOMEN
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott
水谷まさる(訳)
第五 おとなりどうし
第六 &ruby(うつく){美}しい&ruby(きゅうでん){宮殿}
第七 はずかしめの&ruby(たに){谷}
第八 ジョウの&ruby(げんこう){原稿}
第九 &ruby(きょえい){虚栄}の&ruby(いち){市}
&image(http://www.dl-market.com/images/uploader/620/2_49-1.gif,http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip)
[[【週刊ミルクティー*第二巻 第四九号】>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip]]
(http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=189&file=milk_tea_2_49.zip)
※ クリックするとダウンロードを開始します。
(496KB)
&color(red){月末最終号:無料} p.218 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(3項目)p.126
※ The Project Gutenberg よりオリジナル・テキストを収録。
*飛び出せ! 週刊ミルクティー*
ある日、ローリィが&ruby(うま){馬}にのって、&ruby(いえ){家}の前をムチをふって&ruby(とお){通}りすぎるのを見て、エミィがいいました。
「ローリィさんが、あの&ruby(うま){馬}につかうお&ruby(かね){金}のうち、ほんのすこしでもほしいわ。」
メグが、なぜお&ruby(かね){金}がいるのかたずねますと、
「だって、わたしたくさんお&ruby(かね){金}がいるの。&ruby(か){借}りがあるんですもの。おこづかいは、あと&ruby(ひとつき){一月}もしないともらえないし。」
「&ruby(か){借}りがあるって? なんのこと?」
メグは、まじめな顔になりました。
「&ruby(しおづけ){塩漬}のライム、すくなくっても、一ダースは&ruby(か){借}りがあるの。それに、おかあさんは、お&ruby(みせ){店}からつけでもってくるのいけないとおっしゃるし。」
「すっかり&ruby(はな){話}してごらんなさいよ。」
「&ruby(いま){今}、ライムがはやっているの?」
「ええ、みんなライム&ruby(か){買}うわ。メグさんだって、ケチだと&ruby(おも){思}われたくなかったら、きっと&ruby(か){買}うわ。そして、みんな&ruby(きょうしつ){教室}で&ruby(つくえ){机}のなかにかくしておいてしゃぶるの。お&ruby(やす){休}み&ruby(じかん){時間}には、&ruby(えんぴつ){鉛筆}だの、ガラス&ruby(だま){玉}だの、&ruby(かみにんぎょう){紙人形}やなにかと、とりかえっこするの。また、&ruby(す){好}きな子にはあげるし、きらいな人の前では見せびらかして&ruby(た){食}べるの。みんな、かわりばんこにごちそうするの。あたしも、たびたびごちそうになったわ。それをまだ、おかえししてないの。どうしても、おかえししなければねえ。だって、おかえししなければ顔がつぶれてしまうわ。」
#ref(2_49.rm)
(朗読:RealMedia 形式 272KB、2'11'')
ルイザ・メイ・オルコット Louisa May Alcott
1832.11.29-1888.3.6
アメリカの女性作家。代表作『若草物語』(または『四人姉妹』)。エイモス・ブロンソン・オルコット(Amos Bronson Alcott)とアビー・メイ(Abby May)の娘。現在のペンシルベニア州フィラデルフィアの一部であるジャーマンタウン(Germantown)に生まれた。『若草物語』(原題、Little Women)は1868年に書かれた自伝的小説。『続若草物語』『第三若草物語』『第四若草物語』の続編もある。
水谷まさる みずたに まさる
1894-1950(明治27.12.25-昭和25.5.25)
童謡詩人・童話作家。本名、勝。東京生まれ。少年少女雑誌の編集者をしながら大正中期より童謡や童話を執筆。昭和3(1928)同人誌『童話文学』を発刊。(人名・現代)
◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(ルイーザ・メイ・オルコット){ルイーザ・メイ・オルコット}、『広辞苑 第六版』(岩波書店)、『日本人名大事典』平凡社。
*底本
底本:「若草物語」京屋出版社
1948(昭和23)年6月1日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/001090/card42307.html
NDC 分類:K933(英米文学:小説.物語)
http://yozora.kazumi386.org/9/3/ndck933.html
*難字、求めよ。
杉箱
*修正履歴
古ばけた → 古ぼけた 【ぼ、か?】
あたらしいカラ → あたらしいカラア 【ア、か?】
エミさん → エミイさん 【イ、か?】
逃げ出すのに → 逃げ出すのは 【は、か?】
すましました、 → すましました。 【。か?】
ローリイが話しだけど → ローリイの話しだけど 【の、か?】
唇づけ → 口づけ 【口、か?】
おしつぶすからです、 → おしつぶすからです。 【。か?】
いけませんでした → いませんでした 【「け」不要か?】
よさせました → やめさせました 【やめ、か?】
いわたしたのです → いいわたしたのです 【い、か?】
早い白状 → 早く白状 【く、か?】
キッスしてして → キッスして 【して、不要か?】
おどろしい → おどろいて 【いて、か?】
おかあさんが慰め → おかあさんを慰め 【を、か?】
ローリさん → ローリイさん 【イ、か?】
手をやめて → 手をとめて 【と、か? 2か所】
来ますわ → 着ますわ 【着、か?】
目雲 → メグも 【メグも、か?】
ローリイに、ついと → ローリイは、ついと 【は、か?】
するのんです → するんです 【の、不要か?】
あるかたのばかり → あるかたばかり 【の、不要か?】
※ いずれも底本未確認です。
※「たれ」を「だれ」に、「ベット」を「ベッド」にした。
*スリーパーズ日記
「女性を植物に、男性を動物に見立てる」
これは典型的な社会的性差(ジェンダー)のおしつけであり、若い女性を「若草」とたとえることも、無意識なジェンダーのすりこみである……という非難をこれまで聞いた経験はない。が、そういう非難があってもいいような気がする。『星の王子さま』の美しいバラ=女性も同様。
いっぽう、女性が花の贈り物や香りを男性以上に喜ぶという傾向は、なんとなく古今東西にかかわらずあてはまるような気がしないでもない。感性の違い……という言葉ですませてしまってはもったいなく、色彩・香りの受容器官能力に男女の性差がある、ということなのだろうか。もともと男女の性差にかかわらずそなわっていた感性が、何らかの役割分担にともなって男性のみ鈍くなってきた可能性……動物一般の嗅覚のするどさを考えると、ヒトのオスは視覚と空間認知と言語能力を特化してきたぶん、嗅覚や味覚のような原始的(=生の根元的)感覚能力を犠牲にしてしまった……。
ヒトのオスが嗅覚や味覚に過敏すぎることは、人類の生存戦略にとって好ましくない側面もあったということ、なのか。筋力強弱の差から、女性は弱(植物)・男は強(動物)というメタファーをあてはめたことは考えられるが、鳥類・昆虫・獣類一般に、メスのほうが身体能力が優れている(体格がひとまわり大きいなど)例も少なくはない。
げしげし。夕方七時。まだあかるい空を見上げると、北西からひろがる白と紫紺と紅のグラデーション。月山の左肩に雲ごしの夕陽。赤い月山。振り返ると真反対の天空に満月間近の白い月。翌日早朝、3−1で決勝T進出を決める。
栗本『パンツを脱いだサル』読了。水生類人猿説にはじまって、脳梗塞、カザール、アシュケナージ、陰謀論、ビートルズと来た。高校時代に五島勉『大予言』に夢中になったことを思い出す。
2010.6.26:公開
2010.7.5:更新
彼の国(デンマーク)の男子には、徴兵制があるという。
目くそ鼻くそ、おっぱいウィンブルドン。/PoorBook G3'99
翻訳・朗読・転載は自由です。
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