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*MT*2_29-生物の歴史(一) 石川千代松 *2010.2.6 第二巻 第二九号 生物の歴史(一) 石川千代松   一、ノアの船(ふね)   二、ハンザキ   三、魚(うお)   四、ヘビ   五、鳥   六、獣類(じゅうるい)   七、ナメクジウオ   八、ホヤ &image(http://www.dl-market.com/images/uploader/620/2_29-1.gif,http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827) &ref(2_29-2.gif) &ref(2_29-3.gif) [[【週刊ミルクティー*第二巻 第二九号】>http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827]] (http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827) ※ ダウンロードサイトへジャンプします。 (880KB) ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて入力中です。翻訳・朗読・転載は自由です。 (c) Copyright is public domain. |COLOR(red):定価:200円(税込)| p.153 / *99 出版| 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(82項目)p.433 ※ 傍点や傍線の見えにくい場合は、T-Time の文字品質(アンチエイリアス)を「標準」にしてご覧ください。 *飛び出た! ハイブリッド♥サラマンダー |COLOR(red):オリジナル版|COLOR(blue):ミルクティー*現代表記版| |COLOR(red):生物の歴史(一)|COLOR(blue):生物の歴史(一)| |COLOR(red): 私《わたし》が二十餘年前《にじゆうよねんぜん》アメリカから大西洋《たいせいよう》を越《こ》えてイタリーへ航海《こうかい》した時《とき》、船中《せんちゆう》に信仰《しんこう》の深《ふか》いお婆《ばあ》さん達《たち》がゐて、ある晩《ばん》、地中海《ちちゆうかい》でたくさん動物《どうぶつ》が光《ひか》るのを見《み》て、一人《ひとり》の婆《ばあ》さんが、「どくたー、あの光《ひか》るものはなんですか」といはれたから、私《わたし》はそれが動物《どうぶつ》であることを説明《せつめい》しますと、また「あれはなんのために光《ひか》るのですか」といひました。私《わたし》は何氣《なにげ》なしに、それは或《あるひ》は他《ほか》の動物《どうぶつ》を驚《おどろ》かして自分《じぶん》の體《からだ》の安全《あんぜん》を計《はか》るものもあるだらうし、またはあれで仲間《なかま》を呼《よ》ぶものもあるだらう、といつたところ、「どくたー、あれは神樣《かみさま》がわれ/\人間《にんげん》の眼《め》を慰《なぐさ》めるために造《つく》られたのを知《し》りませんか」といはれた。私《わたし》は默《だま》つてゐればよかつたが、「あなたはそんなことをいはれても、あれ等《ら》下等《かとう》の動物《どうぶつ》がこの地中海《ちちゆうかい》で光《ひか》つてゐるのは、人間《にんげん》がこの世《よ》に出《で》て來《く[#「く」は底本では「き」]》る何萬年前《なんまんねんまえ》からのことだかわからない、何《なに》も人間《にんげん》もゐないのに、神樣《かみさま》が人間《にんげん》の眼《め》を慰《なぐさ》むるためにそんなに早《はや》くからかれ等《ら》を造《つく》らないでもよろしいではないか」といつたところ、お婆《ばあ》さん達《たち》は大《おほ》いに立腹《りつぷく》して、まあ、前《まへ》に坐《すわ》れといひ、甲板《かんぱん》の上《うへ》で四方《しほう》八方《はつぽう》から、ぺちゃくちゃ喋《しやべ》り立《た》てられたのでは實《じつ》に閉口《へいこう》した。|COLOR(blue): 私が二十余年前、アメリカから大西洋をこえてイタリアへ航海したとき、船中に信仰の深いおばあさんたちがいて、ある晩、地中海でたくさん動物が光るのを見て、一人のばあさんが、「ドクター、あの光るものはなんですか?」といわれたから、私はそれが動物であることを説明しますと、また「あれはなんのために光るのですか?」といいました。私はなにげなしに、それはあるいは他の動物をおどろかして自分の体の安全をはかるものもあるだろうし、またはあれで仲間を呼ぶものもあるだろう、といったところ、「ドクター、あれは神様がわれわれ人間の眼をなぐさめるために造られたのを知りませんか?」といわれた。私はだまっていればよかったが、「あなたはそんなことをいわれても、あれら下等の動物がこの地中海で光っているのは、人間がこの世に出てくる何万年前からのことだかわからない、なにも人間もいないのに、神様が人間の眼をなぐさむるためにそんなに早くからかれらを造らないでもよろしいではないか」といったところ、おばあさんたちは大いに立腹して、まあ、前に座れといい、甲板の上で四方八方から、ペチャクチャしゃべり立てられたのでは実に閉口した。| #ref(2_29.rm) (朗読:RealMedia 形式 284KB、2'17'') 石川千代松 いしかわ ちよまつ 1860-1935(万延元.6.6-昭和10.1.17) 動物学者。東京出身。ドイツに留学して、日本にワイスマン流の進化論を紹介。東大教授。魚類学・細胞学を研究。日本動物学会会長。著『石川千代松全集』全10巻(興文社、1935-36)。 ◇参照:&link_wikipedia(石川千代松){Wikipedia}、『広辞苑 第六版』(岩波書店)。 *底本 底本:『地球と生物の歴史』復刻版 日本児童文庫、名著普及会    1982(昭和57)年6月20日 発行 底本の親本:『地球と生物の歴史』日本兒童文庫、アルス    1930(昭和5)年4月30日 発行 NDC 分類:K480(動物学) &nolink(http://yozora.kazumi386.org/4/8/ndck480.html) ※ ページ未登録。 *難字、求めよ。 皺の川の大蛇 &s(){アルキチプテリクス} コンスタンス湖 ソレノチート *スリーパーズ日記 「生物の歴史」と並行して「能久親王事跡」の点検に着手。下調べが終了済みなので、再度の読み合わせをおこなう。(2010.2.4)  沢辺琢磨(さわべ たくま)。土佐出身。日本ハリストス正教会初の信者にして最初の日本人司祭。龍馬とはいとこにあたる。沢辺になったのは箱館神明宮の宮司・沢辺家の婿養子となってからで、もとの姓は山本。(参照、Wikipedia)  司馬『街道をゆく』の総索引で沢辺琢磨を引くと、「北海道の諸道」編に一か所のみ出てくる。ごく簡単な内容。『竜馬がゆく』ではどうだったろうか。たしかな記憶がない。短編・エッセイにあっただろうか。(2010.2.5)  引導役、ウルフ。  三年前、目の前にmyポニョがあらわれたとき、ぼくは、宗介のようにも九十九のようにも、出むかえることができなかった。 2010.2.6:公開 2010.3.5:更新 ハイブリッド♥サラマンダー/PoorBook G3'99 翻訳・朗読・転載は自由です。 カウンタ:&counter() ---- - 「アルキチプテリクス」ではなく「アルキヲプテリクス」か。アルケオプテリクス(Archaeopteryx、始祖鳥のこと)。アルキオサウルスとか、何かで見たような気がする。手元のテキストを修正。 -- しだ (2010-03-05 16:12:08) #comment
*MT*2_29-生物の歴史(一) 石川千代松 *2010.2.6 第二巻 第二九号 生物の歴史(一) 石川千代松   一、ノアの船(ふね)   二、ハンザキ   三、魚(うお)   四、ヘビ   五、鳥   六、獣類(じゅうるい)   七、ナメクジウオ   八、ホヤ &image(http://www.dl-market.com/images/uploader/620/2_29-1.gif,http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827) &ref(2_29-2.gif) &ref(2_29-3.gif) [[【週刊ミルクティー*第二巻 第二九号】>http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827]] (http://www.dl-market.com/product_info.php?products_id=53827) ※ ダウンロードサイトへジャンプします。 (880KB) ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて入力中です。翻訳・朗読・転載は自由です。 (c) Copyright is public domain. |COLOR(red):定価:200円(税込)| p.153 / *99 出版| 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(82項目)p.433 ※ 傍点や傍線の見えにくい場合は、T-Time の文字品質(アンチエイリアス)を「標準」にしてご覧ください。 *飛び出た! ハイブリッド♥サラマンダー |COLOR(red):オリジナル版|COLOR(blue):ミルクティー*現代表記版| |COLOR(red):生物の歴史(一)|COLOR(blue):生物の歴史(一)| |COLOR(red): 私《わたし》が二十餘年前《にじゆうよねんぜん》アメリカから大西洋《たいせいよう》を越《こ》えてイタリーへ航海《こうかい》した時《とき》、船中《せんちゆう》に信仰《しんこう》の深《ふか》いお婆《ばあ》さん達《たち》がゐて、ある晩《ばん》、地中海《ちちゆうかい》でたくさん動物《どうぶつ》が光《ひか》るのを見《み》て、一人《ひとり》の婆《ばあ》さんが、「どくたー、あの光《ひか》るものはなんですか」といはれたから、私《わたし》はそれが動物《どうぶつ》であることを説明《せつめい》しますと、また「あれはなんのために光《ひか》るのですか」といひました。私《わたし》は何氣《なにげ》なしに、それは或《あるひ》は他《ほか》の動物《どうぶつ》を驚《おどろ》かして自分《じぶん》の體《からだ》の安全《あんぜん》を計《はか》るものもあるだらうし、またはあれで仲間《なかま》を呼《よ》ぶものもあるだらう、といつたところ、「どくたー、あれは神樣《かみさま》がわれ/\人間《にんげん》の眼《め》を慰《なぐさ》めるために造《つく》られたのを知《し》りませんか」といはれた。私《わたし》は默《だま》つてゐればよかつたが、「あなたはそんなことをいはれても、あれ等《ら》下等《かとう》の動物《どうぶつ》がこの地中海《ちちゆうかい》で光《ひか》つてゐるのは、人間《にんげん》がこの世《よ》に出《で》て來《く[#「く」は底本では「き」]》る何萬年前《なんまんねんまえ》からのことだかわからない、何《なに》も人間《にんげん》もゐないのに、神樣《かみさま》が人間《にんげん》の眼《め》を慰《なぐさ》むるためにそんなに早《はや》くからかれ等《ら》を造《つく》らないでもよろしいではないか」といつたところ、お婆《ばあ》さん達《たち》は大《おほ》いに立腹《りつぷく》して、まあ、前《まへ》に坐《すわ》れといひ、甲板《かんぱん》の上《うへ》で四方《しほう》八方《はつぽう》から、ぺちゃくちゃ喋《しやべ》り立《た》てられたのでは實《じつ》に閉口《へいこう》した。|COLOR(blue): 私が二十余年前、アメリカから大西洋をこえてイタリアへ航海したとき、船中に信仰の深いおばあさんたちがいて、ある晩、地中海でたくさん動物が光るのを見て、一人のばあさんが、「ドクター、あの光るものはなんですか?」といわれたから、私はそれが動物であることを説明しますと、また「あれはなんのために光るのですか?」といいました。私はなにげなしに、それはあるいは他の動物をおどろかして自分の体の安全をはかるものもあるだろうし、またはあれで仲間を呼ぶものもあるだろう、といったところ、「ドクター、あれは神様がわれわれ人間の眼をなぐさめるために造られたのを知りませんか?」といわれた。私はだまっていればよかったが、「あなたはそんなことをいわれても、あれら下等の動物がこの地中海で光っているのは、人間がこの世に出てくる何万年前からのことだかわからない、なにも人間もいないのに、神様が人間の眼をなぐさむるためにそんなに早くからかれらを造らないでもよろしいではないか」といったところ、おばあさんたちは大いに立腹して、まあ、前に座れといい、甲板の上で四方八方から、ペチャクチャしゃべり立てられたのでは実に閉口した。| #ref(2_29.rm) (朗読:RealMedia 形式 284KB、2'17'') 石川千代松 いしかわ ちよまつ 1860-1935(万延元.6.6-昭和10.1.17) 動物学者。東京出身。ドイツに留学して、日本にワイスマン流の進化論を紹介。東大教授。魚類学・細胞学を研究。日本動物学会会長。著『石川千代松全集』全10巻(興文社、1935-36)。 ◇参照:&link_wikipedia(石川千代松){Wikipedia}、『広辞苑 第六版』(岩波書店)。 *底本 底本:『地球と生物の歴史』復刻版 日本児童文庫、名著普及会    1982(昭和57)年6月20日 発行 底本の親本:『地球と生物の歴史』日本兒童文庫、アルス    1930(昭和5)年4月30日 発行 NDC 分類:K480(動物学) &nolink(http://yozora.kazumi386.org/4/8/ndck480.html) ※ ページ未登録。 *難字、求めよ。 皺の川の大蛇 &s(){アルキチプテリクス} コンスタンス湖 ソレノチート *【訂正】 一《ひと》つで その内《うち》 → 一《ひと》つでその内《うち》 【全角スペース削除】 消失《しようしつ》し 肺《はい》 → 消失《しようしつ》し肺《はい》 【全角スペース削除】 以上2件。 入力テキストを青空レセプションあてに送ったところ、点検担当の川山さんから指摘がありました。感謝。手元のテキストを修正しました。(2010.3.12) *スリーパーズ日記 「生物の歴史」と並行して「能久親王事跡」の点検に着手。下調べが終了済みなので、再度の読み合わせをおこなう。(2010.2.4)  沢辺琢磨(さわべ たくま)。土佐出身。日本ハリストス正教会初の信者にして最初の日本人司祭。龍馬とはいとこにあたる。沢辺になったのは箱館神明宮の宮司・沢辺家の婿養子となってからで、もとの姓は山本。(参照、Wikipedia)  司馬『街道をゆく』の総索引で沢辺琢磨を引くと、「北海道の諸道」編に一か所のみ出てくる。ごく簡単な内容。『竜馬がゆく』ではどうだったろうか。たしかな記憶がない。短編・エッセイにあっただろうか。(2010.2.5)  引導役、ウルフ。  三年前、目の前にmyポニョがあらわれたとき、ぼくは、宗介のようにも九十九のようにも、出むかえることができなかった。 2010.2.6:公開 2010.3.12:更新 ハイブリッド♥サラマンダー/PoorBook G3'99 翻訳・朗読・転載は自由です。 カウンタ:&counter() ---- - 「アルキチプテリクス」ではなく「アルキヲプテリクス」か。アルケオプテリクス(Archaeopteryx、始祖鳥のこと)。アルキオサウルスとか、何かで見たような気がする。手元のテキストを修正。 -- しだ (2010-03-05 16:12:08) #comment

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