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ごくり、と自分の飲み込んだ唾液の音が嫌に大きく聞こえたような気がした。
さして広くもない会議室の中、20メートルも歩けば目的地に辿り着くのだが踏み出そうとする足が重い。
それでも一歩ずつ進んでいき…玲音から3メートルほどの所で立ち止まった。
──これ以上進もうとするなら血溜まりに足を踏み入れる必要がある。

血を見るくらい大した事じゃない、とセレナちゃんは思っていた。
敵の物は当然、味方の物もいくらでも見てきたのだから。
戦場で返り血を浴びる事も有れば、味方が流した血の河を踏み越えて撤退した事もある。
それでも、血の池の一歩手前で動けなくなっている。
これほど大量の血が玲音の中から出た物だという実感が沸かないのだった。
地に足がつかない状態、というのはこういう事か。とおぼろげに考えながらセレナちゃんは──

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