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買ってきたケチャップを渡すと料理長はにっこり笑って礼を言い、さっそく料理にとりかかり始めた。
「あー、忙しそうな所すいませんがちょっと聞きたい事が」
「なんでしょう?」
セレナちゃん、料理長が今日一日何をしていたのか聞こうとして止めた。
食堂にずっといたに決まっている。
そもそもnpcがpcに危害を加える可能性はゼロのはずだ。
「えーっと、誰か普段見かけないような人を見たりとかしませんでした?」
右手でフライパンを器用に操りながら、左手を頬に当てて少し考え込む料理長。
「そういえば伏見藩王がいらっしゃっています。11時17分と13時38分に会話を少々。ログが必要ですか?」
「伏見さん、が……?すいませんログ出して下さい」
「かしこまりました。手が離せないので差し当たり音声にて再現させていただきます」

「11時17分の会話です」

『やぁやぁおつかれさまです』
『これは伏見藩王。勿体無いお言葉です』
『いやーやっぱりメイドもいいけど割烹着もいいなー』
『恐縮です。何か召し上がられますか?』
『今はちょっとお昼には早いかな。また後でお願いします』
『はい、是非に』

「続いて13時38分の会話です」

『こ、この辺に人気がないところはありませんか!』
『今は人気がないところの方が多いとは思いますが……そうですね、格納庫などは滅多に人の出入りがないかと』
『ありがとう!』
『あの、お昼はいかが……行ってしまわれました』

「以上です」
「露骨に怪しいわね……」
というか怪しすぎた。疑ってくれと言わんばかりの挙動である。
一礼して調理場を後にする。
真っ直ぐ伏見を探しに行くか──それとも他の場所に寄ってから行くべきか。

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