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舞台裏辺

(作 29-00548-01:下丁)
藩国首脳部
難民と暴徒の対応に追われていたが、暴徒の沈静化の報告を受けて当面の危機は去ったと一時休止に入っていた
元々人が少なかったが、いつにもまして静かであった

そんな中、作業する人物が一人
「皆が休憩が終わって戻って来る前に、いままでの事を纏めておかない」

「暴徒の現状は…」
報告に目を通す
「『沈静化後、配給を受けるべく移動を開始。万一の事を考え、監視をつける』か…。暴徒の中に他国からの犯罪者も紛れている可能性も考えられるな、幸い官僚区で睨み合いをしてくれたおかげで監視カメラ等に映像が残っているはずだ。手配犯がいないかどうかの検証もスムーズに進むな。後で進言しておこう」

「次は、協力要請の結果ねぇ…」
2枚の報告書に目を通す
「『エイジャ兄弟の活躍により暴徒を沈静化』と『オタポン、協力要請拒否「いまさら何を」』か…。エイジャ兄弟の方は大体の事は聞いているがオタポンの方は…、全くもって耳が痛いな、もう少し早く動けていたら結果は変わったのだろうな。十分心得ておこう」

「難民の状況は…現状報告が上がっていたはずだな」
上がってきたばかりの報告書を見る
「『毛布の支給が足りません追加を』『衣服は半被を1人2枚づつ配給、余り気味』『非難場所としてダンジョンにいった人々から不安の声』『食料配給は順調なれど担当に疲労の色が』
流石に問題が山済みだな。毛布は少ないが半被が余っているなら替えは効きそうだな、毛布の代わりに半被を多めに配ればしのげるはずだ
ダンションは難民にとっては慣れない物だからな不安がるのも仕方ないが、慰問でもいければ少しは良くなるのだが、今後の課題の一つだな
配給の担当に疲労があるが人員にも限度がある。暴徒も沈静化出来た事だし、少しでも人員を回せればいいが…、交代回数を増やして一人当たりの連続労働時間を削減させたほうがいいのかもしれないな」

「さて、後は警備か…。暴徒が発生したし報告や提案も沢山あるな」
かなりの量の書類が貯まっている
「『警備の見直し』『配置の変更』『警備隊の装備ついて』『巷の噂』『捕まえた不審者の証言』まだまだあるな」
国から配られた配置表を見直す
「むーむー?こんなに配置が穴だらけだったか?ここをこうしてっと」
配置表に暴徒の動きを書き加える
「酷いな、配置の網を抜けられてる。ここまで酷い配置をした覚えは無かったんだが…」
市民を優先させた結果ではあったが官僚区までの道のりに穴が多い
「しかし、抜けられている割には不審者の検挙が多いのが不思議だ。それに暴徒のほとんどが官僚区に集まったのも変と言えば変だな」
『巷の噂』や『不審者の証言』の報告書を見る
「これが原因か…噂も証言も似通った部分が多いな『官僚は溜め込んでいる』だの『警備は南西が薄い』だの、こんな噂が立てば暴徒も集まるか…しかし酷い噂だな」

『警備隊の装備について』を見る
「急造の警備隊だからな。警察や軍隊や市民兵団、装備がマチマチでもしかたない。が…、今回の暴徒と対峙したのは軍隊だったからな。もし、エイジャ兄弟が止めてくれなかったら今頃、暴徒は軍隊の武装で一掃されていただろうな、場所が官僚区ではなく他の場所だったらとすると、ぞっとするな。暴徒ではない民への影響も考えないといけないな」

「冷静の考えると、不思議な点が多いな今回の暴徒との衝突は…
噂が流れて暴徒が移動、穴が多い警備が抜けられる、官僚区で軍隊と睨み合い
暴徒が警備の網を抜けられているのに検挙率が高いと言う事は、集団から外れた連中が多く捕まると言う事だし、さらに配置表の注意書きの『捕まえる順番はよく喋る方から』を考えると集団の中でも騒いだり指揮したりする人が少なくなると言う事で、そうなれば、統率が取る人物がいなくなったり、暴発するような事をする人物も少なくなる。そうなれば暴徒の動きは鈍くなる
警備隊も少数で行動していたが武装はマチマチ、今回は軍隊と衝突しかも官僚区で
エイジャ兄弟が来なかった場合、強力な武器を持った少数が動きの鈍い暴徒と衝突
そうなれば、数で劣る軍隊が攻撃をしかける事になり暴徒は動きが鈍いゆえ全滅は必至
しかも、官僚区だから民間には被害は少なくて済む。その上、惨事の影響で次の暴徒の発生は抑えられ規模も小規模になる
酷くはあるが効果的か…、うちの藩国のやりかたでは無いな」


「どうも考えすぎたな。今はこれからの事を考えよう、まったく『いまさら何を』考えていたのだか、過ぎた事よりも、先の事の方が重要だろう」
どうも悪い考えがすぎたと思考を切り替え作業を続行した