/114/「犯人は伏見さんで九重さんはそれを庇っている!」しん……と静まり返る会議室。いやいや、と、口を開いたのは伏見本人だった。「俺会議室には入ってないって言ったじゃないですか。なんで髪の毛が落ちてるんですか。俺が聞きたいですよ」「そんなの嘘ついてるに決まってるじゃん」「そう仰るんだったらアクセスログでもなんでも調べて下さいよ」「ふっふーん。いいのね調べちゃっても」
結論から言うと。伏見は会議室に入っていなかった。13時半直前に会議室と執務室に通じる廊下には確かに居たが、そのまま引き返して食堂へ向かっている。「あっれー……?」もしかしなくても間違えちゃった?ていうかこれって調べなかったっけ?
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