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<p>/9/<br> 1階にある食堂から、階段を上り3階の会議室へ。<br> 会議室のドアには張り紙が張ってあった。<br> 《死体在中・グロ注意 九重》<br> なんともいえない表情で張り紙を一瞥し、ドアノブに手をかけるセレナちゃん。<br> 一呼吸置いて、意を決したかのようにノブを捻る。あとはもう勢いである。</p> <p>いた。<br> 12人掛けの長机の真ん中辺り、ネコミミメイド服の異形が。<br> その足元には夥しい量の血溜まりがあるが、窓が開け放たれているせいか血の臭いはほとんどしない。<br> 「窓開けたのって九重さん?」<br> 「そうですよ」<br> 現場保存の観点からすれば褒められた事ではないのだろうが、素直に感謝しておいた。心の中で。<br> これだけの血が流れていて密閉された空間だったら、と考えるだけでも気分が悪くなった。<br> どうにも血の存在感が強く、覚悟して来たはずが一定以上近づけずにいる。<br> それでも──真相を知るためには近づくよりあるまい。<br> 「……やっぱりやめません?顔色悪いですよ」<br> あるいは九重の助言に従う事も時には必要かもしれない。<br> その場合は捜査は振り出しに戻るだろう。</p> <p><em>◆近づく→12へ<br> ◆近づかずに周囲を観察する→39へ<br> ◆やっぱり出る→42へ</em></p>
<p>/9/<br> 1階にある食堂から、階段を上り3階の会議室へ。<br> 会議室のドアには張り紙が張ってあった。<br> 《死体在中・グロ注意 九重》<br> なんともいえない表情で張り紙を一瞥し、ドアノブに手をかけるセレナちゃん。<br> 一呼吸置いて、意を決したかのようにノブを捻る。あとはもう勢いである。</p> <p>いた。<br> 12人掛けの長机の真ん中辺り、ネコミミメイド服の異形が。<br> その足元には夥しい量の血溜まりがあるが、窓が開け放たれているせいか血の臭いはほとんどしない。<br> 「窓開けたのって九重さん?」<br> 「そうですよ」<br> 現場保存の観点からすれば褒められた事ではないのだろうが、素直に感謝しておいた。心の中で。<br> これだけの血が流れていて密閉された空間だったら、と考えるだけでも気分が悪くなった。<br> どうにも血の存在感が強く、覚悟して来たはずが一定以上近づけずにいる。<br> それでも──真相を知るためには近づくよりあるまい。<br> 「……やっぱりやめません?顔色悪いですよ」<br> あるいは九重の助言に従う事も時には必要かもしれない。<br> その場合は捜査は振り出しに戻るだろう。</p> <p><em><a href="http://www33.atwiki.jp/areb/pages/95.html">◆近づく→12へ</a><br> <a href="http://www33.atwiki.jp/areb/pages/99.html">◆近づかずに周囲を観察する→39へ</a><br> <a href="http://www33.atwiki.jp/areb/pages/100.html">◆やっぱり出る→42へ</a></em></p>

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