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<p><font size="3">◆登場人物紹介</font></p> <p><font size= "2">・セレニティア・フロルーダ(♀):になし藩国摂政。普通の元気系少女だったはずが、なぜか元気を通り越して豪快な人間として扱われる。プレイヤー名はAreb。<br> ・玲音(れいん ♂):変人。参謀だったり文族だったりAマホ公式SDだったり幅広く活躍するひと。でも変人。<br> ・九重 千景(ここのえ ちかげ ♂):秘書官。でもあんまり働かない。微妙な関西訛り。筆者。<br> ・芒(すすき ♂):吏族。になし藩国には珍しい常識人。<br> ・瑠璃(♀):技族。マイペースなひと。犬好き。<br> ・になし(♂):藩王。見た目は少女。女装は衣装係のひとの趣味。</font></p> <p><strong><font size="4">/0/<br></font></strong><strong><font size= "4"><br></font></strong><font size= "2">になし藩国文族の玲音がネコミミメイド服という奇矯な格好で何者かに殺害された!<br> シーズンオフ中、静まり返るになし藩国に渦巻く疑心暗鬼!<br> 関係者が集まった食堂で、秘書官はおもむろに口を開く──「犯人はこの中にいます!!」</font></p> <p><br> <font size="2">「というのがダイジェストなんですが」<br> そう締め括ったのが当の秘書官、九重千景である。<br> 「何してるの?って聞いただけなのにいきなり何かと思ったよ…」<br> 心の底からの呆れ顔で呟いたのはセレニティア・フロルーダ。通称セレナちゃん。<br> まぁ何があったのかは解ったけど、と言って眉を顰める。<br> 「突っ込みどころが多すぎてどこから突っ込めばいいやら」<br> 「頭の方からどうぞ」<br> 場所は食堂、他にも芒と瑠璃の二人がいるがセレナちゃんの相手をしているのは九重のみであった。<br> 芒は悲痛そうな顔で俯き、瑠璃は犬と遊んでいる。<br> 「じゃあ最初から。玲音さん死んだの?」<br> 「ネコミミメイド服はスルーですか」<br> 「だってあれは私服じゃん」<br> 「ミステリー的には異常な格好で死んでる事には何か意味が欲しい所ですが」<br> 「いやいや、変態なだけでいつもどおりだから。正常だから」<br> 「変態という時点で正常ではないという見方はどうでしょう」<br> 「なんで異常性を強調したがるのかが解らないんだけど…」<br> セレナちゃん、意見を求めるように瑠璃の方を見た。<br> 視線が絡む。5秒ほど経過。ようやく意図が伝わったのか口を開く瑠璃。<br> 「あれも個性かなぁ、と」<br> このひとはちょっとおおらかすぎる、とその場にいた全員が思った。</font></p> <p><font size="2">「で、犯人はこの中にいるって根拠は?」<br> 「ないですけど」<br> 「……ないの?」<br> 「ないとあかんですか?」<br> (……駄目だこいつ……あたしがなんとかしないと……)<br> 「みんなの潔白はあたしが証明してみせる!」<br> 「え、いや、うちがやりますよ」<br> 「あたしが証明してみせる!」<br> 二回言った。<br> 「『あたしが』証明してみせる!!」<br> 三回言った。しかもあたしが、がやたら強調されていた。</font></p> <p><font size="2">──こうしてセレナちゃんは調査に乗り出す事となった。</font></p> <p><a href="http://www33.atwiki.jp/areb/pages/81.html">◆→1へ</a></p>
<p><font size="3">◆登場人物紹介</font></p> <p><font size= "2">・セレニティア・フロルーダ(♀):になし藩国摂政。普通の元気系少女だったはずが、なぜか元気を通り越して豪快な人間として扱われる。プレイヤー名はAreb。<br> ・玲音(れいん ♂):変人。参謀だったり文族だったりAマホ公式SDだったり幅広く活躍するひと。でも変人。<br> ・九重 千景(ここのえ ちかげ ♂):秘書官。でもあんまり働かない。微妙な関西訛り。筆者。<br> ・芒(すすき ♂):吏族。になし藩国には珍しい常識人。<br> ・瑠璃(♀):技族。マイペースなひと。犬好き。<br> ・になし(♂):藩王。見た目は少女。女装は衣装係のひとの趣味。</font></p> <p><strong><font size="4">/0/<br></font></strong><strong><font size= "4"><br></font></strong><font size= "2">になし藩国文族の玲音がネコミミメイド服という奇矯な格好で何者かに殺害された!<br> シーズンオフ中、静まり返るになし藩国に渦巻く疑心暗鬼!<br> 関係者が集まった食堂で、秘書官はおもむろに口を開く──「犯人はこの中にいます!!」</font></p> <p><br> <font size="2">「というのがダイジェストなんですが」<br> そう締め括ったのが当の秘書官、九重千景である。<br> 「何してるの?って聞いただけなのにいきなり何かと思ったよ…」<br> 心の底からの呆れ顔で呟いたのはセレニティア・フロルーダ。通称セレナちゃん。<br> まぁ何があったのかは解ったけど、と言って眉を顰める。<br> 「突っ込みどころが多すぎてどこから突っ込めばいいやら」<br> 「頭の方からどうぞ」<br> 場所は食堂、他にも芒と瑠璃の二人がいるがセレナちゃんの相手をしているのは九重のみであった。<br> 芒は悲痛そうな顔で俯き、瑠璃は犬と遊んでいる。<br> 「じゃあ最初から。玲音さん死んだの?」<br> 「ネコミミメイド服はスルーですか」<br> 「だってあれは私服じゃん」<br> 「ミステリー的には異常な格好で死んでる事には何か意味が欲しい所ですが」<br> 「いやいや、変態なだけでいつもどおりだから。正常だから」<br> 「変態という時点で正常ではないという見方はどうでしょう」<br> 「なんで異常性を強調したがるのかが解らないんだけど…」<br> セレナちゃん、意見を求めるように瑠璃の方を見た。<br> 視線が絡む。5秒ほど経過。ようやく意図が伝わったのか口を開く瑠璃。<br> 「あれも個性かなぁ、と」<br> このひとはちょっとおおらかすぎる、とその場にいた全員が思った。</font></p> <p><font size="2">「で、犯人はこの中にいるって根拠は?」<br> 「ないですけど」<br> 「……ないの?」<br> 「ないとあかんですか?」<br> (……駄目だこいつ……あたしがなんとかしないと……)<br> 「みんなの潔白はあたしが証明してみせる!」<br> 「え、いや、うちがやりますよ」<br> 「あたしが証明してみせる!」<br> 二回言った。<br> 「『あたしが』証明してみせる!!」<br> 三回言った。しかもあたしが、がやたら強調されていた。</font></p> <p><font size="2">──こうしてセレナちゃんは調査に乗り出す事となった。</font></p> <p><a href="http://www33.atwiki.jp/areb/pages/83.html">◆→1へ</a></p>

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