9月18日 秋季個人戦1日目
 
長い学生の夏休みが終わりを迎える残暑の漂う頃、再び若き将棋指し達の戦いの火蓋が切って落とされた。
総勢何人出場したのかは知らないが(数える気も起きないが)、とにかくこの大人数のトーナメントでトップまで勝ち上がることは容易でないのは確かである。
それを知ってか、ウチの部では今回参加者はわずか3人。。。
あまりにも人数が少ないからか、エントリーしたはずがブロック番号に反映されてなかったりもするし、存在感ないのかな(笑
なんとか幹事に取り計らってもらえて、別のブロックに移される。
対戦相手が変わるのが懸念だったが、さして当たりのレベルは変わらなかった。相手の方がむしろ迷惑だったか(笑

初戦はH君が負けて、自分と帝王は快勝。2戦目、二人共あわやという将棋だったがなんとか勝ち運があったようだ。
3戦目もしっかり勝って2日目に二人進出!
ここのところベスト64人に2人進出が3期連続なわけだが、もう少し層が厚くなれば良いなと思う。



   9月25日 個人戦2日目

明治大学リバティタワーにて2日目。
64名枠のきれいなトーナメント表が黒板に描かれる。当たり順はくじ引きなのでまあ運でしょう。
しかし運で残れるのもせいぜい32までなので、始めから弱い相手を期待はしていなかった。
そして自分も帝王も8シードの強敵に当たる。。

自分の相手はO岩氏。難しい将棋だったが大会前の研究が生きたのか、力を発揮して指すことができた。
終わってみたら完封勝ちを収める。一手争いの終盤戦にならなければ格上に勝つこともできるんだなと。
帝王は残念ながら敗退。序盤から変な将棋で両者序盤から長考の応酬。優勢だったらしいが一手のミスで逆られたようで惜しいです。
というわけで残ったのは私だけ。2戦目の相手を見たらT大のI江氏。A級でもエース格ではないか。こっちはB2級のエースです(笑
勝てるはずはなかろうと思った、ただ将棋にはしておこうと。

戦型は意外にもノーマル四間飛車で居飛穴に組む。定跡を知らず中盤誘いの隙にのってしまい、形勢を損なう。
大駒が押さえ込まれて悪いはずだったが向こうも攻め合いに出たのがまずく、穴熊流の反撃で攻めまくって気付いたら必勝形になっていた。
いや、もう手が震えました。3回ぐらい詰まし損なった気がするが、なんとか寄せきって金星を掴む!
ここまで来たら勢いで行けそうな気がしてきた。最後は慶應の準レギュラーぐらいの人。
しかし、初の3日目を意識しすぎて急に手が見えなくなって波乱万丈の将棋となる。
一時期は負けにしていたが、終盤で逆転してこれまた何回か詰まし損ないながら一手スキかけて勝利。
ぐだぐだになってしまったが自身初の3日目である。ちなみに青学のベスト8以上は2006年の井上さんぶりらしい。

ここまで来たら優勝してこいとOBに叱咤激励される。


   10月2日 個人戦3日目

杉並セシオンにて。どこだそこと真っ先に心のつっこみをいれる。最寄り駅の新高円寺と東高円寺を間違えて少し焦ったが、時間に余裕を持たせたので無事到着。
最終日。優勝者が決まる強者揃いである。特に今回は前期8シードがほとんど消えて顔ぶれがかなり違った(他大の強豪さんの顔そんな知らないけど)。
持時間40分秒読60秒という奨励会みたいな感じになってるし。死闘の予感。
しかし、初戦は短手数であっさり負ける。東大勢の応援が多くなんというかアウェー感が半端なかった。加えて調整不足気味で自分の力を出せず。

初戦で負けた4人は5位決定戦の方に回る。2連勝すればin 四日市となるのだが。。
2戦目。初手端歩という奇襲をされる。何を指せばよいのかわからない。それで右玉にしてみたら、相手の端歩が緩手になって大作戦勝ちに。
しかしその後テンパって逆転される。でも向こうもテンパってて二転三転しまくる。最後は相手の頓死で拾わせてもらった。

3戦目、慣れない長時間の将棋はきつく既に力を使い果たしていた。必敗の定跡形にはめられ手も足も出なかった。
あと1勝というところの目前で全国大会には出られず。悔しいがこれが自分の限界なのかもしれない。


こうして秋の個人戦は終わった。来年こそは優勝を!と意気込みたいけど来年の自分が今より強いかどうかはわからない。

残りの夢は後輩たちに追ってもらいたいと思う。それでなければ自分より強い男を探すのだ。



次は団体戦、我々チェックメイト部の戦いは終わらない―――

(記:彦坂 2011/10/15 団体戦前日)
最終更新:2012年01月30日 02:05