天夜奇想譚
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天夜奇想譚
ja
2010-08-04T07:53:59+09:00
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天夜奇想譚 -狼- Chapter8
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/183.html
*作者:飛崎 琥珀
**タイトル:天夜奇想譚 -狼- Chapter8
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本文
人気がなくなった街を、息を切らせながら走る人影があった。
右肩にA4サイズの物が入る大き目のショルダーバックを下げ、冬場には肌寒さを感じさせるミニスカートをはためかせている。
しかし、走り続ける人影は、額に薄っすらと汗を浮かべ、ずれ落ちそうな眼鏡を左手で直しながら、整備された歩道の花壇を飛び越える。
「まったく。沙耶ったら突然飛び出すんですから………。こっちの気も知らないで………」
人影―――烽火は悪態を吐きながらも足を止めない。
パートナーの様な人外染みた体力もなければ、追跡用の足も今は隠れ家の駐輪場に置いて来てしまっている。
こんな風に走らなければならないのは―――、
「本当に、全部、沙耶のせい、なんだから………」
吐いてみても、肝心のパートナーはその場にはいない。
いい加減、走り続けるのも限界に近い烽火は、ふと耳に飛び込んできた音に足を止めた。
『―――夏樹ちゃん!』
聞きなれない声。
だが、その名前には聞き覚えがあった。
足を止めた烽火は、十字路の真ん中で声のした方を探す。
『―――夏樹ちゃん。やめて!』
「―――こっち?」
切迫した声に、烽火が沙耶を追っていた方角から声を聞き取る。
烽火の耳には鮮明にその声を拾っていたが、周囲には人影はない。
それもそうだろう。その声は、およそ視認できる距離から届いている音ではないのだから。
烽火は声のした方角から、続きの声を聞き取ろうとする。
しかし、走り出して集中の乱れた烽火には、すでにその押し寄せる音の波から目的の音だけを拾うことは出来ない。
『おい、アンタ! 大丈夫なのか!?』
『いいから、お前はその腕をくっつけていろ………』
『警部。本部から非情警戒宣言が周囲一帯に張り巡らされています』
『ああ。こっちもほとんどが封鎖されている。おまけに、俺達末端刑事すら事情が知らされてない。―――なにか、起きてるな』
人気がない分、僅かな音が風の流れる音、空き缶が転がる音―――街の寂しげな音に混ざって烽火の耳朶を犯していく。
その不快感に、烽火は息切れとは違う吐き気で胸を押さえる。
(本当。どれだけ聞いてもなれない………)
いい加減
2010-08-04T07:53:59+09:00
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第八話~ 再起の時 ~
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/182.html
*作者:扇
**タイトル:蛇神と少女の幻想曲~
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『定期報告。先頭集団とのタイム差が12分に増加、最後尾と比べても7分の遅れが発生』
「・・そっ・う・・・なん・・だ・・・っ」
『ですが、四日前に比べ1%の能力向上を計測。基礎トレーニングとしては悪くない伸び率だと判断します』
「が・・・ん・・ばる・・・よ」
全員参加の山中マラソンに参加した硯梨だったが、集団のペースに付いていけず一人取り残されていた。
呼吸を荒げ息も絶え絶え。しかし他者と比べて遅遅とした歩みでも、決して足を止めることはない。
収まらない胸の動悸、カラカラに乾いた口の中。普段酷使しない筋肉は当の昔に悲鳴を上げて限界を訴えていてもだ。
『体力作りは種蒔きのようなもの。即効性はありませんが、いずれ花開き収穫の時が訪れます。故に私はガンガン走り込んで頂くのが最善と判断し、苦言を弄す今日この頃』
「・・・・うんっ」
『ただし、目的を履き違えないように釘を刺しておきましょう。他の馬鹿連中は筋量を増やす為にカロリーを消費しているでしょうが、我々は違います。マスターの非力な体を、短期間で連中と同レベルに迄引き上げる事は不可能です。そもそも資質で劣っているのにも関わらず、同じ土俵で挑むなど愚の骨頂』
感情の篭らない淡白な声は、硯梨の右手で激しい上下運動に揺さぶられる神無のものだ。
主人の体調をモニタリングすると同時に適切なアドバイスで切り込むその姿は、まさしく従者の鏡と言えるだろう。
『そろそろ声を出すのも苦しい頃合だと思いますので返事は結構。マスターがこの苦行で学ぶべきは肉体の効率的な制御方法です。せっかく柔軟でバランスの取れた体なのですから、長所を生かすことこそ勝利への最短ルートと判断します』
中・長距離を住み家とする硯梨に必要とされる資質は、如何なる事象にも対応できる瞬間的な速度と、常に一定以上の手数を保ち続けられる持久力だ
前者を一時的な身体能力の改変で。後者を燃費の良い魔術を採用する事で誤魔化してきたが、結論から言うと土台作りがぜんぜん足りていなかったりする。
『持久力を削ると同時に推力を過剰に要求するのですから、余計な筋肉など邪魔でしかありません。そしてこれが一番大切な事です。私はマスターに今の可憐な姿を保って欲しいと熱望
2010-05-06T01:12:18+09:00
1273075938
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test
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/181.html
//コミュニティとはつまり施設のことです。
//キャラクターが登場する舞台や場面をお願いします。
*コミュニティ名:統括組織
**コミュニティの作者:グリム
***出展作品:---
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1 コミュニティの名称
-統括組織
2 施設の概要(喫茶店、蕎麦屋、等)
-退魔組織
-関東一の規模を持つ大型組織
-『[[元老院]]』
3 国籍 住所
-天夜市市内
4 コミュニティの店主、店員他。
<本部常駐>
-隠居 :『[[元老院]]』6名 (本部最奥)
-総統括 :安倍 桜花 (長官室)
-司書 :メガネの女 (資料館受付)
<不規則>
-裁定者 :桶屋(天夜市内全般)
5 コミュニティの売り。
-遥か昔から土地に根付く歴史と権威
-多数の術式・異形に対する戦術を記した書物の収められた資料館
-日本古来の退魔家系・外国諸組織とのパイプ
-傘下に下った組織への依頼の斡旋、研究資金の提供
6 詳しい説明
-倭王権時代に発足され、詳しい年号は不明。起源は王権の元についた占星師集団(とは名ばかりの呪術師集団に近いもの)だったとされる。市民に奉仕するということはあまりなかったが、平安時代に入る頃、異形の最盛期には料金を受け取ることで退魔士としての活動を開始。元老院に実権を握られながらも、他の退魔組織を吸収して現在へと至る。他の日本古来からの退魔組織から見れば、その組織を吸収していく活動は、『俗』と捉えられ、その多くからは毛嫌いされている。しかし、異形・術具の研究・開発のために提携を結ぶ退魔組織も少なくない。
-統括組織は傘下の組織に依頼を斡旋し、その依頼を完遂させた場合に報酬を与える。信用がなければ当然、退魔士に依頼は入ってこない。古くから存続する統括組織を権威、後ろ盾として、力の弱い退魔組織が傘下に下るパタンが多い。
-資料館にある研究資料は、研究・技術職の退魔士にとっては宝の山である。日本の土着信仰調査から、海外の魔術書の写本など資料のジャンルは様々。媒体は書物だけである。とある事件以降資料にあったセキュリティが解除され、本棚に普通に納められている。置かれている書物は持ち出し不可、閲覧のみである。
-統括組織のもつ研究施設は天夜市内に点在している。研究
2010-04-30T02:51:42+09:00
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とつげきっ!るーずどっく小隊! 第壱話
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/180.html
*作者:晴華流吏
**タイトル:第壱話『ふぁーすとこんたくと!』
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ある春の月、暖かな日差しと優しい風が頬をなでるそんな日の事。
英国、イングランド領の田舎道を初老の男性が馬を操る一台の荷馬車がのんびりと進んでいく。
荷台には大量の藁と大きなトランクと、これまた大きな布にくるまれた荷物、それと丸い帽子を被った一人の栗色の髪の十八歳くらい少女が乗っていた。
風が吹き少女のセミロングの髪がサラサラと風に煽られる。
彼女の優しげな瞳は道の先をじっと見つめる。
その目には期待と不安が見て取れた。
「もうそろそろ到着だよ?」
御者の男性が少女に声を掛けた。
「もうそろそろ……か……」
少女はそう呟き、思いを馳せる様に目を瞑る
「お忙しい中乗せて頂き、ありがとうございます」
「なぁに! 可愛らしいお嬢さんの頼みさ! それにどうせ道は一緒だしなぁ!」
「か、可愛らしいお嬢さんだなんて……お世辞がお上手なんですね」
「はっはっは、世辞なんかじゃぁねぇさ! うちの息子の嫁さんになってもらいたいねぇ」
褒められた少女は頬を赤らめ苦笑し、そんな様子をみて御者の男性が豪快に笑う。
そんな他愛の無い会話をしながら荷馬車は進む。
これはある春の月、暖かな日差しと優しい風が頬をなでるそんな日から始まる物語。
《とつげきっ!るーずどっく小隊!》
~第壱話~ ふぁーすとこんたくと
少女を乗せた荷馬車は田舎町には少々不釣合いな、二階建ての家より一回り大きい近代的な倉庫らしきものがある一軒の家の前で停まった。
「ここで良いのかい?」
「はい……間違いないです」
少女はこの家が写った写真と住所が書いてある紙を見ながら頷き、トランクと荷物を持って荷馬車を降りる。
「ここまでありがとうございました」
「いやぁ、きにすんな。このくらいお安い御用さ」
深々とお辞儀をした少女に、御者の男性は笑顔で答える。
「それじゃぁなー」
「はい!」
男性は馬を走らせ荷馬車は再び田舎道を走っていく。
少女はそれが見えなくなるまで見送り、そして振り返って先ほどの家を見る。
この家は近代的な倉庫がある以外は、この辺では良く見かける石造りの家である。
しかし、この家の周囲には他の家はなく、村か
2010-04-28T16:45:42+09:00
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《とつげきっ!る~ずどっく小隊!》
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/179.html
contents
*[[第壱話 ふぁーすとこんたくと!>とつげきっ!るーずどっく小隊! 第壱話]]
とある、ラザロ騎士団の新人の話。
*
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2010-04-28T16:43:59+09:00
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2010/4/27
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/178.html
23:14 (ougi) ノ
23:14 (ougi) HAGA様のエースモンスターが倒せなくて愚痴りに(
23:14 (ES_) ぉぉぅ? ノシ
23:15 (ES_) インセクトクイーンかしら、グレードモスかしら(
23:15 (ougi) アリの女王様(
23:15 (ES_) アリ?
23:15 (ougi) こう、いつまでも耐えられる硬直状態は続けられるんだけど
23:16 (ougi) 与ダメが全然足りなくてやってられない(
23:16 (ES_) えー、結局何の話かしら(
23:16 (ougi) 世界中の迷宮(
23:16 (ES_) ぁー(
23:17 (ougi) きっとB1Fがクノックス迷宮かなんかなんだろうさ(
23:18 (ES_) バイトが見つかって稼げれば買えるのに。。。(ぁ
23:18 (ougi) 買うな(
23:18 (ES_) ういうい(
23:18 (ougi) 買うなら遊星号だろ(
23:19 (ES_) あれの存在理由が分からない(
23:19 (ougi) だよなぁ(
23:19 (ougi) 事故らせれば勝ちらしいんだが
23:19 (ougi) それでいいのか決闘(
23:20 (ES_) もうなんか色々とダメな(
23:21 (ES_) まぁ結局のとこ、世界樹自体は気に入ったのかしらしかし(
23:21 (ougi) あれですよ
23:21 (ougi) そろそろ壁が(
23:22 (ES_) それを超えられるかが鍵なのかな(
23:22 (ougi) こう、自動で殴らせていると
23:22 (ougi) 気がつくと死屍累々とかで、レベル上げつらい(
23:24 (ES_) まぁ、そのあたりは。。。(
23:24 (ES_) 私は2までしかやったこと無いが、わりと単純作業好きなほうなんで途中から全職平たく育て始めてたわ
23:25 (ougi) ふむ
23:25 (ougi) とりあえず年内クリア目指す(
23:26 (ES_) その分2までのキャラデザに愛着あってさぁ。。。どーにも3抵抗が。。。(
23:26 (ougi) 3しか知らないのでこーゆーもんだと(
23:27 (ES_) お勧めは初作(
23:27 (ougi) 安く買えそうだ(
2010-04-28T06:27:26+09:00
1272403646
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2010/4/25
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/177.html
01:03 (kohaku_2) お疲れ様です
01:03 (gurim) ノ
01:03 (ryuuri_) それはFじゃね?
01:03 (ryuuri_) コンバンハー
01:03 (ES_) ばんはー
01:03 (kohaku_2) まだ仕事中なので、会話に参加するのはもうちょっとあとで
01:03 (ougi) ノ
01:03 (ougi) Eだと本は読めるな(
01:03 (gurim) 相対性理論? テレビで見たよ! あ、あ、あ、……アインシュバイン博士でしょ! とかいうレベルか
01:03 (ryuuri_) Eは「読んだよ!でも意味ワカランかった!」
01:04 (ES_) 「アレでしょ? アイスナントカ!?」のレベルじゃないのか
01:04 *mode +sn
01:04 メンバ情報を取得しました
01:04 (gurim) D「読んだよ! 面白かったよ! よく分からなかったけど面白かったよ!」
01:04 (gurim) うい、っても。今日はそろそろ落ちるかなぁ
01:05 (ougi) せっかくレアな人が来たんだし
01:05 (ougi) せめてもう少し頑張ろう
01:05 (kohaku_2) 知らない人がいるw
01:05 (gurim) ……いる?
01:05 (ES_) ああ(
01:05 (kohaku_2) ESさん?
01:06 (ES_) 大丈夫、知ってる人知ってる人(
01:06 (ryuuri_) ロリコンの人のことかーーー!!!
01:06 (gurim) えすぺにあんですさ
01:06 (kohaku_2) あ、なるほどw
01:06 (kohaku_2) どもども~
01:06 (ougi) あーこはくさん
01:06 (kohaku_2) うい
01:06 (ougi) 手が空いたら、最近の更新から新ルール解説風味の文章いけるので
01:07 (ougi) 見て貰えます?そしてつっこみを(
01:07 (kohaku_2) 了解ですw
01:07 (kohaku_2) つっこんでもよいんですか?w
01:08 (ougi) 苦情等はESさんへ(
01:08 (kohaku_2) ww了解です
01:08 (ES_) あれ?(
01:08 (k
2010-04-28T06:20:58+09:00
1272403258
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2010/4/26
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/176.html
22:04 (kohaku_2) ちやっす
22:04 *mode +sn
22:04 メンバ情報を取得しました
22:04 (kohaku_2) どもどもです
22:06 (ES) どもー
22:06 (kohaku_2) どもです~
22:11 (kohaku_2) この時間帯の集まりはこんなもの?
22:12 (ES) 日によりけりかしらと
22:12 (kohaku_2) なるほど~。
22:13 (kohaku_2) いま、『情報屋』の設定を考え中でっす!
22:13 (ES) ぉぉぅ
22:13 (kohaku_2) がんばりやすw
22:15 (ES) こっちも書きたいところだけれども。。。
22:15 (ES) 体力が(ぇ
22:15 (kohaku_2) 自分も実は結構ぐだぐだw
22:18 (ES) どうにも休日動いた分の疲労が取れない。。。
22:18 (kohaku_2) 仕事?それともこっち?
22:19 (ES) いえ、祭りのボランティアスタッフとして大学から出てまして土日
22:19 (kohaku_2) おお!
22:20 (kohaku_2) どんなボランティア?
22:20 (ES) 祭りに参加する踊りの団体の案内、及び雑用(
22:20 (kohaku_2) 裏方スタッフかぁ
22:24 *kohaku join #天夜奇想譚 (~kohaku@i114-188-137-68.s42.a022.ap.plala.or.jp)
22:24 *ReLento mode +o kohaku
22:25 (kohaku_2) 情報屋のさわりだけできたので、
22:25 (kohaku_2) 検証おねがいしていいですか?>えすさん
22:25 (ES) ういうい
22:25 (kohaku) 各国各地域にその拠点を置く、異形と退魔組織、傭兵の情報を扱う集団。情報をビジネスの商品として扱い、集めた情報を相互に売りさばくことで金を得ている。情報屋の規模は個人が運営するものから、会社規模で扱っている者たちも存在し、お互いが敵であり情報のクリア化をするための協力者という関係である。また、情報屋同士にはルールと縄張りがあり、それを犯す事が何よりも禁じられている。そのため、ある程度の情報力と規模を
2010-04-28T06:15:50+09:00
1272402950
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語り部達の談義
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/175.html
-此処では、IRCであった語り部たちの天夜に関する意見交換や設定修正などの話を記録しております。
主に雑談も混ざっていますが、語り部達の人となりなども分かると思うのでご覧ください。
談義に参加してなかった語り部達も、ここで会議の流れを保管していただけるとよろしいと思います(主に私琥珀のためですが 笑)
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・[[2010/4/27]]
・[[2010/4/26]]
・[[2010/4/25]]
2010-04-28T06:14:48+09:00
1272402888
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なぜなにてんや ~第一回~
https://w.atwiki.jp/amaya_st/pages/174.html
*作者:扇
**タイトル:なぜなにてんや
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-天夜市某所、TVA放送局-
ディフォルメされた動物の人形や色とりどりの花に囲まれたスタジオに、一組の男女が横長のデスクに揃って座っていた。
一人は長い黒髪が特徴的な、おっとりとした雰囲気を漂わせる大学生位の女。片割れは女に比べやや年下の有り余る筋肉が逞しい、目つきの悪い男。
揃って子ども向け番組に出てくるような服装だが、女はまだしも男の方は明らかにサイズがあっていないらしく、子どもが見たなら怯えるか指を指して笑うかの二択だろう。
と言うかぴちぴちに張りつめた半袖、短パン、今にも切れそうなサスペンダーをコーディネイトした人間は死んでしまった方が世界の平和に貢献できるに違いない。
「なぜなにてんやー、はーじまーるよー」
カメラが回り出しGOサインが出ると、女は笑顔で両手を上げながら喋り出した。
すると男の方もかなり自暴自棄な感じで同様の台詞を吐いて追従する。
「はーい、皆さんこんにちわー。今回より始まった“なぜなにてんや”。司会進行にして絶対的支配者のお姉さんでーす。こっちは・・・はい自己紹介」
「本来のバイト先に指示されて来てみれば、割と死にたい位の辱めを受けている匿名希望さんです」
「はいそこ、死んだ魚のような目をしてるとバラバラにしてコンクリ詰・・・教育的指導ですよ?」
「ねぇよ!子ども向け番組で殺意たけぇよ!こっちは不満たらたらなんだ。実力行使に訴えるならこっちにも考えが――――」
「それは奇遇な。私も断れない筋からの頼みで嫌々やってましてね?キャラ作りも大変ですし、ちょっとガス抜きでもしますか」
「望むところだ。女だからって手加減は――――」
がすっがすっがっす
「ちょ、急所ばか――――」
がっがっごっぐしゃっ
「すいません本当にすいません。だから刃物――――」
ざくざくざく
暫くお待ち下さいと番組が止まること数分後。
そこには何事も無かったかのように、最初からやり直しが始まっていた。
「なぜなにてんやー、はーじまーるよー」
ちなみに生放送である。
「はーい、皆さんこんにちわー。今回より始まった“なぜなにてんや”。司会進行にして絶対的支配者のお姉さ
2010-04-25T23:43:12+09:00
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