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602 名無しさん@ビンキー [sage] Date:2008/06/10(火) 00:01:28 O ID: Be:
夏祭りにセンチメンタリズムを感じたので空気読まずに投下。

・夏祭りでアレティエ♀
・長くなりそうなので前編後編に分けますた
・前編はまだエロ無し
・ていうかアレティエの絡みも無し\(^O^)/
・あくまで導入部

おk!な方はどうぞ!




603 アレティエ♀で夏祭り 前編[sage] Date:2008/06/10(火) 00:02:39 O ID: Be:

「アレルヤ」
ピンポーンと滅多に鳴らないインターホンの音が響き、慌ててドアを開けると、そこにはいつもの白い民族衣装を身に纏った刹那が佇んでいた。
「あ、…刹那?珍しいね、どうしたの?」
あまりにも意外な人物がそこに佇んでいたものだから、アレルヤは僅かばかり呆けてしまった。
―――ここは経済特区・日本。
マイスターは各国でのミッションが遂行しやすいようにと、その時々の状況によって各地に家を持つことが出来る。
アレルヤもまた最近の出撃ミッションの地理的な理由から、刹那と同様に経済特区・日本へと住居を構え始めた。しかし。
「刹那の家から此処まで、結構距離が在ったでしょ。大丈夫?何か冷たい飲み物でも…」
「いや、ここでいい。」
そう言いながら刹那は、ごそごそとシンプルな鞄の中から一枚の紙を取り出した。

「ミッションだ。」

そしてその紙をアレルヤに渡すと、刹那はいつもの無表情でそう告げた。
しかしアレルヤは告げられたその言葉と渡された紙の内容のギャップに、思わず何度も刹那の顔を見、また紙を見、を繰り返した。
「…夏祭、り?花火大会…?」
「あぁ。今度アレルヤの家の近所でやる、わりと大規模な祭だ。ミッションを終えて帰って来たばかりのアレルヤはまだ知らないだろうから、と、このチラシを渡すようにスメラギから頼まれた。」
一から順に淡々と説明をする刹那の言葉を何とか頭に入れようとするも、いまいち肝心の内容が理解できない。
「…え?これ本当にミッションなの?だって、ヴェーダからは何も…」
そう言って、アレルヤはズボンのポケットから端末を取り出して稼働させた。そこにはヴェーダからのミッション告知など、届いていなかった。
「俺の所にも何も届いていない。…だがミッション内容を見る限り、…これはもしかしたらヴェーダから或る人物への、サプライズなんじゃないかと思う。」
「…サプライズ?」
首を傾げたアレルヤに、刹那は少し溜め息を吐きながら言葉を紡いだ。
「明日、ティエリアが此処に来る。そしたら一緒に夏祭りに行って花火を見てから帰って来い。…とのことだ。」
「………ティエリアが!?え、ちょ…流石に来ないでしょ、流石に…」
「奴はヴェーダからのミッションなら地を這いつくばってでも遂行させるヴェーダ馬鹿だぞ」
「あぁ…うん、そうだよねぇ…」
頭の奥で『ヴェーダを馬鹿にするな!このガンダム馬鹿!』と万死万死しているティエリアが頭に浮かんだが、何も考えないようにする。
「そういうわけだ。刹那・F・セイエイ、ミッションコンプリート。セカンドフェイズ、『寄り道せずに帰宅する』に移行する…」
それだけ言うと、刹那はあっさりと踵を返し元来た道を引き返そうとした。
「あ、うん。…刹那、暑いから、熱中症にならないようにね!」
今は8月初旬。みんみんとセミの音が響き、コンクリートが太陽の熱で揺らぎを生むような季節。
流石のアレルヤもクーラーを着けているとはいえノースリーブに長ズボンというラフな姿なのに対し、刹那はいつものどう見ても暑苦しいだろう姿だった。
純粋に心配し刹那の背中に声を掛けると、僅かに刹那が振り向いた。
「…クルジスの方が数倍暑い。この程度、問題ない。でも…」
再びくるりと前を向き、刹那は歩き始めた。
「心配、してくれて…ありがとう…。」
早足に去ってしまった刹那の背中を見ながらしばし呆けた後、アレルヤは誰に聞こえるでもなく、優しく微笑みながら囁いた。
「どういたしまして、刹那」

× × ×

「ティエリア、ヴェーダからのミッションプランよ。」
一方、同時刻プトレマイオスでは。
部屋でヴェーダに提出されたマイスター達の報告書を分析していたティエリアの元にスメラギが直々に訪れ、そう告げた。
「日時は明日。ファーストフェイズ、あなたにはまず地上に降りて、経済特区・日本に在るアレルヤの自宅へと向かって貰うわ。セカンドフェイズ以降はまたファーストフェイズ完了後、追々指示を出させて貰うわ」
「…了解。ガンダムはどのようにして運ぶおつもりですか?」
スメラギは手に持っていた酒の入ったボトルの栓を開き、ぐいっと中身を一気呑みした後、首を横に振った。
「…ぷはっ、今回はガンダムは使わないわ」
「…つまり、今回は武力介入のミッションでは無い、と。…潜入調査の一種ですか?」
酒臭さに僅かに眉を潜めながら、ティエリアはなるべく冷静にそう問うた。
与えられた情報で分かっていることは、今度のミッションは、なかなかお互いの予定が合わず会えない日が続いていたアレルヤと共に行うミッションだ、ということ。
「…それは直接ヴェーダに聞いて頂戴。全く、あなたは幸せものよ。あーぁ、こんなに働いてるんだから、私も何かご褒美が欲しいわぁー」
「は…?何を酔っ払っているのですか、スメラギ・李・ノリエガ。って、ちょ、うわ!!何をするんですか!!」
うだうだとわけのわからないことを言い出したスメラギは、突然ぎゅーっとティエリアの細い体を抱き締める。
自分には無い豊満な胸が惜しげもなく押し当てられティエリアの頬が真っ赤に染まるが、それ以上に酒臭さに眉が潜められる。
「とにかく、たまには羽を伸ばして来なさいってことよ。最近あなた良く働いてくれてたしね。…さて、じゃあヴェーダにアクセスして必要なもの準備しといてね。」
あー妬けるわー、とか何とか呟きながら、ぱっとスメラギはティエリアから離れると、またふよふよと浮遊しながら来た道を戻って行った。
全く、酔っ払いの行動は理解出来ない。そう思いながら、ティエリアはヴェーダのシステムルームへと向かった。

× × ×

「…ヴェーダ、今回のミッションプランを」
ヴェーダルームにふわふわと漂いながら、ティエリアはヴェーダへのアクセスを開始した。途端に真っ赤な瞳が金色に染まり、ティエリアの脳内を0と1の羅列が満たしてゆく。
(―――――ティエリア・アーデ、情操教育の為、一般人に扮してアレルヤ・ハプティズムと共に経済特区・日本の『夏祭り』に潜入。)
「…了解しました。何か、用意するものは…」
(―――――潜入時に必要な服等を用意させた。ミッション開始時にクリスティナ・シエラから配給される予定。)
「了解しました。では、ティエリア・アーデ、ミッションを開始する。」

ヴェーダとのリンクを解除し、ティエリアはすぐさまミッション遂行のためにプトレマイオス内を飛び回った。
(少なくとも、まず起動エレベーターを降りなければならない。そしてそこから経済特区・日本まで飛び立たねばならない。さらに、アレルヤの自宅まで向かわねばならない。…となると、今からプトレマイオスを出なければ間に合わない…)
ティエリアは簡単に地上に行く際に必要最低限の自分の荷物を早急に纏め上げ、プトレマイオスの出口へと向かった。
ふよふよと長い廊下を漂っていると、突き当たり付近で何やら大きな紙包みを2つ持ったクリスティナが待機していた。
「お、来た来たぁー」
にこやかに手を降る彼女の元へたどり着くと、その2つの紙包みが渡された。
「はいっ!こっちがティエリアので、こっちがアレルヤのだからね!ヴェーダに頼まれて、私が選んだんだぁー」
「…ミッションの綿密な下準備、感謝する」
「もー!ミッションとか堅いこと言わないの!これはデートよデート!しかもヴェーダ公認の!!」
「なっ…ば、馬鹿!これは立派なミッションです!!」
頬を膨らませるクリスに、『デート』という単語に頬を真っ赤に染めさせるティエリア。
「ほら、分からず屋のお姫様は、はやく地上に行っちゃいなさーい!」
ばん、とクリスがティエリアの背中を軽く叩くと、突然のことにびっくりしたティエリアの体がふわりと宙に浮く。
「お土産、楽しみにしてるからー!」
「…っクリスティナ・シエラ……万死に値する……!」

―――――そしてティエリアはヴェーダからのミッションプランを遂行するため、真夏の地上へと降り立ったのでした。


続く。
住民の皆さんの素晴らしき妄想を多々取り入れてるシリーズ\(^O^)/
続きではエロ入る予定です。また近々うpしに来ます\(^O^)/

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