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プロローグ


 霧が舞う まるで通る者を邪魔するように

 霧が散る まるで消え去ってしまったように

 闇が漂う まるで人々に恐怖を抱かせるように

 闇が消える 死ぬように

「何だよ、この糞部長め!」

 アネットは車を運転していた。向かう先は、サイレントヒル。

 仕事の都合で、サイレントヒルを調査しにいくことになったのだ。

「ホントどうなってんだか」

 アネットは退屈しのぎにラジオを点けた。だが、点けたものの、全ての電波を受け取れないのか、ノイズだけが鳴り響く。

「んだよ全く……」

 すると、車は何かに止められたのか、急に動かなくなる。

「んだよ、ガス欠か?」

 アネットは車から降り、何が起こったのかを調べにいく……はずだった。

「……どうしたんだよ」

 相変わらずノイズは鳴り響く。後々どんどん大きくなってくる。

「うるせぇな……」

 アネットはうるささの余り、ラジオを切る。それのせいで、後ろから近づいている『異形』には気付かなかった。

「チッ……」

「オオオッ……」

 アネットは慌てて後ろを振り向いた。そこには、想像もしなかった、『異形』が立っていた。

「う、うわぁっ!!?」

 三角の兜を被り、昔の死刑執行人の姿をした、人間とは言いづらい、化け物が立っていた。手には、大鉈を持っている。

「あ、ああ……」

 アネットは驚愕の余り、後ずさり、崖に足を滑らせる。

「う、うわっ!」

 その下へ、どんどんと。