ひらり舞う

 犠牲者達の 苦しみが

 赤く燃える

 闇と孤独が燃えていく

 同じ苦しみだけを……

 君は味わうことになる


悪夢


「…………」

 ラクスは倒れていた。そこはどこかも分からずに。

「ここは……?」

 そこは、ただ、広いだけの空間だった。壁は金網で閉ざされており、上を眺めてもその先は見えなかった。そして、その空間には、よく説明がつかない空気が漂っていた。

「一体何々だ? ここは……」
 ラクスは気づきもしなかった。後ろには、無数の『影』が忍び寄っていた。

「憎イ…恨メシィ……」
「…………!!」

 ラクスの体は地面に叩きつけられ、無数の影にどんどんと埋め尽くされていく……
最終更新:2008年11月08日 09:23