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「プロローグ」(2008/11/08 (土) 19:09:51) の最新版変更点
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**プロローグ
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霧が舞う まるで通る者を邪魔するように
霧が散る まるで消え去ってしまったように
闇が漂う まるで人々に恐怖を抱かせるように
闇が消える 死ぬように
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「何だよ、この糞部長め!」
アネットは車を運転していた。向かう先は、サイレントヒル。
仕事の都合で、サイレントヒルを調査しにいくことになったのだ。
「ホントどうなってんだか」
アネットは退屈しのぎにラジオを点けた。だが、点けたものの、全ての電波を受け取れないのか、ノイズだけが鳴り響く。
「んだよ全く……」
すると、車は何かに止められたのか、急に動かなくなる。
「んだよ、ガス欠か?」
アネットは車から降り、何が起こったのかを調べにいく……はずだった。
「……どうしたんだよ」
相変わらずノイズは鳴り響く。後々どんどん大きくなってくる。
「うるせぇな……」
アネットはうるささの余り、ラジオを切る。それのせいで、後ろから近づいている『異形』には気付かなかった。
「チッ……」
「オオオッ……」
アネットは慌てて後ろを振り向いた。そこには、想像もしなかった、『異形』が立っていた。
「う、うわぁっ!!?」
三角の兜を被り、昔の死刑執行人の姿をした、人間とは言いづらい、化け物が立っていた。手には、大鉈を持っている。
「あ、ああ……」
アネットは驚愕の余り、後ずさり、崖に足を滑らせる。
「う、うわっ!」
その下へ、どんどんと。