サイバーフロント攻略作戦・会話データ

ウィンターフェスタ'08にて行われた
サイバーフロント攻略作戦でのイベント会話のテキスト化です
WF'07、SFと続いたストーリーの完結編となっています


交信ログ1

西園寺 輝彦 >>>

諸君の神姫をターゲットホストに無事転送できたようだな。
まずはFRONT-END SERVERから捜索を開始してくれたまえ。
このホストの構造は、VRマップで画面に立体的に表示されているは
ずだ。

ホストは複数のエリアに分かれている。
赤く表示されているエリアは、セキュリティシステムが支配しているエ
リアだ。
逆に青く表示されているエリアは、我々の支配下にある。

エリアを移動するには、VRマップ上の青いエリアをクリックし、移動メニ
ューを実行したまえ。
なお現在いるエリアに隣接する赤いエリアをクリックすると、侵攻メニ
ューが実行できる。

赤いエリアに侵攻すると戦闘を行うことになる。
エリア選択時にエリア情報が画面に表示されるが、enemyの値に注
目して欲しい。
これがそのエリアを支配するために掃討すべき敵の数だ。

全オーナーで協力して必要な数の敵を倒せば、エリアの色が赤から
青に変わる。
まずはこのようにして我々のエリアを拡大していって欲しい。

青のエリアでは調査メニューが使用可能だ。
調査を行うと何か発見できるかもしれん。
しかし、支配下のエリアであっても敵は存在する。
調査の結果、敵と遭遇することも予想される。
青いエリアでバトルを行いたい場合は、調査を実行するとよい。

なお、戦闘後に何らかのデータを入手する事もあるだろう。
このデータはこちらのシステムですぐに解析する。
何かのパーツの構成データであれば、3次元形状構成装置で実物
化して提供しよう。

赤のエリアより青のエリアの方が、データ入手は容易だろう。
元々は我々のメインコンピュータから盗まれたデータだ、略奪行為に
はあたらない。
心配はいらんよ。

大事な事を説明し忘れていた。
VRシステムとの接続はクレイドル上に神姫を置いたまま行っている
が、この接続の維持に電力を必要とするため、バトルには神姫のバッ
テリーが消費されてしまう。
普段よりは消費量は控えめだが、連続でバトルする場合は気をつけ
てくれたまえ。

では諸君の健闘を祈る。

交信ログ2

西園寺 輝彦 >>>

私だ。
VRマップ上で黒く表示されているエリアについて説明しておこう。
黒いエリアは、諸君がアクセス権を持っていないため侵入できないエ
リアだ。

アクセス権を得るためには、DSAキーファイルを探すのだ。
DSAキーファイルは、まぁ簡単に言えばパスワードのようなものだ。
これがあれば対応するアクセス権を得て、黒いエリアの色が変わる
だろう。

DSAキーファイルは重要なファイルであるがゆえ、強敵が保護してい
る。
プロテクターと呼ばれるプログラムがそれだ。プロテクターには、し
っかり育成した神姫で挑むのだ。

MMSの未来のために、頑張ってくれたまえ。

交信ログ3

西園寺 輝彦 >>>

私だ。
そこから組織の内部ネットワークに抜けられるようだ。
この先にもまだサーバホストがあるはずだ。
一般的な3層サーバ構造で考えると、フロントエンド/ミッドティア/バッ
クエンドに分かれていると思われる。
諸君らに削除してもらいたい情報は、バックエンドサーバ上に保管さ
れている可能性が高い。

VRシステムが自動的にフォワードするホストを割り出し、諸君の
神姫を転送してくれるはずだ。
また、この接続でバックドアが確保され、以降はいつでもサーバ間を
移動できる。

残念だがそこから先の諸君らの状況は、私には直接は把握できな
い。
それゆえ、こちらからの情報伝達はこれをもって完了する。
該当情報を発見し次第、通知が飛んで来るようになっているから心
配するな。

まだ先は長いだろうが、くれぐれも気を抜くな。
頼んだぞ。

交信ログ4

西園寺 輝彦 >>>

私だ。
VRマップ上に、剣と盾を持つシンボルが表示されているのが分かる
かね?
それはオート・ガーディアンというプログラムが常駐していることを示
している。

このプログラムは厄介で、駐在しているエリアの敵勢力が大幅に強
化されてしまうのだ。
また、我々の支配下のエリアにときどき侵略してくることがある。
侵略されると、青いエリアが赤いエリアに戻ってしまうのだ。

このプログラムが存在するエリアに侵攻すると、オート・ガーディアンと
戦うことになる。
オート・ガーディアンのenemy数を0にすればこのプログラムを強制終
了させることができるが、面倒なことにリスポーンという仕組みが作
動している。
つまり、オート・ガーディアンは終了させても、すぐに決まったエリアに復
活してしまうのだ。

オート・ガーディアンは我々の勢力が手薄なところを狙ってくる。
エリア情報のallyには、いまそのエリアにいる味方神姫の数が表示さ
れている。
そのあたりも充分注意して進めてくれたまえ。

なお、オート・ガーディアンをリスポーンする監視プログラムを終了さ
せれば、しばらく復活はしなくなる。
魔方陣のようなシンボルが監視プログラムの動作しているエリアだ。
そのエリアを支配すれば、監視プログラムは終了する。

強い神姫を持つオーナーがオート・ガーディアンに対処しつつ、全員
で監視プログラムのあるエリアの制圧を目指すのがいいだろう。
だがあまりもたもたしていると、監視プログラム自体が復活すること
もある。チャンスになったら一気に攻めたまえ。
少々きついだろうが、何とか頑張ってくれたまえ。

秘密の文書1(メールのバックアップデータ)

To:Crawford
From:マイコ
Title:例の文書について

この前は色々と話を聞いてくれてありがとう。
人づてにあなたたちのことを聞いて、連絡してみてよかった。
これで私も組織の一員ね。

例の文書のデータはBACK-END SERVERのデータベースに保
存しておいたわ。
コピー禁止だからバックアップが無いの。取り扱いに気を
つけて。
もちろんアクセスするにはパスワードが必要よ。
ただし、暗号化されててまだ中身が確認できてないの。

この文書の内容さえ判明すれば、優位に事が進められそう
だもの。
なんとか頑張って解析を進めるわ。

そうそう。MMS管理機構側にも動きがあったらしいわ。
私の行動を洗って、いろいろ嗅ぎまわってるみたい。
きっと西園寺の命令ね。

このホストにはそうそう辿り付けないとは思うけど…危ないかも
しれないわね。

対策は今後検討しましょう。
さしあたり、セキュリティシステムは強化しておいた方が
いいわ。

それじゃあまた連絡するわね。

秘密の文書2(メールのバックアップデータ)

To:マイコ
From:Crawford
Title:RE:例の文書について

マイコ、君の懸念していたとおりになった。
セキュリティシステムが外部からの侵入を検知した。
西園寺め、手を打つのが早い。

君が例の文書データを持ち出したことも調べがついているの
だろう。
BACK-END SERVERに向かって侵略を続けている。

こちらのセキュリティも強化しているが、何千人ものハッカーを
同時に相手にしているような感じだ。
徐々にシステムを浸食されつつある。

まったく、不正アクセス禁止法違反で訴えたいくらいだよ。
もっとも、昨冬に連中のメインコンピュータをハックした我々が
言える立場じゃないがね。

改めて言うまでも無く、我々の組織にとってのアジトはネットワー
ク上のたった3台のホストだ。
こいつらが全て支配されたら、残念だが降参するしかない。

こちらもメンバーを総動員してなんとか食い止める。
それまでに、例の文書の解析を進めてくれ。

秘密の文書3(メールのバックアップデータ)

To:Crawford
From:マイコ
Title:RE:RE:例の文書について

Crawford、例の文書の解析、全貌はまだなんだけど一部は判
明したわ。
西園寺が企んでいるラミア・プロジェクトに関する文書みたい。

神姫メーカーと西園寺の間で合意された密約ってこれのことな
のね。
ラミア・プロジェクトが何なのか、そこまではまだわからないけれ
ど。
西園寺が計画しているMMS技術の軍事転用、それに関連して
いるに違いないわ。

Crawford、あなたは以前西園寺の下で働いていたことがある
そうだけど、何か知っていることがあれば教えて。
文書の解析をするうえで、ヒントがあるかもしれないから。

追伸:
  BACK-END SERVERの最重要領域付近に、あのコを転送し
ておいたわ。

秘密の文書4(メールのバックアップデータ)

To:マイコ
From:Crawford
Title:RE:RE:RE:例の文書について

ラミア・プロジェクト、ラミアか―。
ちょっとググったんだが、ラミアというのはギリシャ神話で子供を
さらっては殺す怪物らしい。
予想通りというか、少なくとも世の中を良くする計画では無さそ
うだな。

西園寺についてだが、簡単に説明させてもらおう。

今はMMS管理機構・日本支部兼アジア地域統括支部長という
立場だが、元官僚だよ。
いわゆる天下り役人というヤツだね。
その頃から野心も多く、策士というのかな、裏で糸を引きたがる
タイプだった。

また、そういう経歴だから、政財界との人脈もある。
我々が地下活動的にやらざるを得ないのは、真正面からじ
ゃあもみ消されるからさ。

私は西園寺が今のポストに就いたとき、ヤツの部下だったのだ
が、当初からMMS技術の軍事転用の構想はあったようだ。
最終的には自律型兵器として完成させ、世界中の紛争地域
に売り込んで莫大な利益を得ようとしているわけだ。
最初は冗談かと思ったよ。だけどヤツの恐ろしいところは、そ
れを本当に進めようとしているところだ。

西園寺は、典型的な独裁者タイプで、MMS管理機構内でも権
力を振りかざして軍事転用計画を進めている。
少しでも反対しようものなら、もうあそこにはいられなくなる。
私や、他の組織メンバーのようにね。

MMSテクノロジーの軍事転用なんて、させはしない。
MMSも神姫も、ホビーのままであるべきだろう。夢のあるホビー
でね。

西園寺の野望は、ヤツさえ失脚させることができれば崩壊する
はずだ。
ラミア・プロジェクトの全てが明らかになれば、きっとあいつを追
い詰めることができると思う。
文書の解析、頑張ってくれ。

交信ログ5

西園寺 輝彦 >>>

私だ。
状況はどうかね?
順調なら結構だ。あいにくそちらの状況が詳細には分からんのでね。

現在、VRシステムの転送先ホスト検出機能に何らかのトラブルが発
生し、うまく機能していないようなのだ。
もし、先のホストに進もうとしているところなら、復旧を待ってくれたま
え。
大急ぎでエンジニアが検証を行っているところだ。

なお、復旧に際してはVRシステムを再起動する必要がある。
システムメンテナンスの通知は別途行うが、諸君の神姫を一旦ログ
アウトさせる必要があるから注意してくれたまえ。

それまでは制圧済みのエリアの調査や、未制圧エリアの制圧を自由
に進めてくれて良い。

以上で通信を終了する。

秘密の文書5(Crawfordのブログの過去データ)

2037年12月△日
Blog Title:いったいこれは…?

なんだ…?どうなってる?
我々じゃない。我々以外の誰かが…?
いったい、何の目的で…?

確かに、MMS管理機構のメインコンピュータをハックして様々な
データを頂いた。
中にはイリーガルの性能解析データも含まれていたが、イリーガ
ルのレプリカなど作っちゃいない。
ましてや一般オーナーの神姫を襲撃するなど、とんでもない。
だいたいそんな目立つ事をして何になる?

…誰かが我々を落としいれようとしている。
いや、炙り出そうとしているのか。

西園寺…やはりヤツなのか?

ヤツの策なら、いま慌てて尻尾を出すわけにはいかない。
ここはぐっと耐えなくてはなるまい。

ミズキ試作型とのバトル

ミズキ試作型 >>>

……我が主、マイコからここで時間を稼ぐように命じられ
ています
貴女のお名前は?
……そう……良い個体名をお持ちですね

やっぱり、こんな時間稼ぎの方法では無駄なようですね
さぁ、武器をお取りなさい……参ります

秘密の文書6(メールのバックアップデータ)

To:Crawford
From:マイコ
Title:RE:RE:RE:RE:例の文書について

解析が終わったわ。ラミア・プロジェクトの全てが分かっ
たのよ。
あぁなんて…ひどいことを考えるのかしら。
西園寺、彼は神姫を道具としてしか見ていないのね。
確かに神姫はフィギュアロボだけど、感情や思考もプログラム
に過ぎないけれど…

それって人と何が違うのかしら。
私たちだって、遺伝情報に含まれる基本アルゴリズム、経験と
いう蓄積された内部データ、外部環境というインプットなどから
結果を導いているに過ぎないわ。

私は新規の開発に携わっていた人間として、彼を許すことはで
きないわ。

秘密の文書7(マイコのメモ)

これを見ているあなたは、相当優秀な神姫オーナーさんなんで
しょう。
夏のイベントで、私の隠したメモを見てくれた人かしら?
そう、私、あのときは美少女神姫オーナーって名乗ってたわね。


お願い。私達の話を聞いて。

この馬鹿げたクラッキングを仕掛けているのはMMS管理機構
日本支部兼アジア地域統括支部長、西園寺 輝彦よ。

彼はMMSテクノロジーを軍事転用することで、莫大な利益を得
るための研究を進めようとしているの。
その研究を短期間で進めるために、西園寺と神姫メーカーの間
でラミア・プロジェクトという計画が合意されたのよ。

一般には知られていないことだけど、神姫にはEDRという装置
が、人間でいう心臓に近い位置に埋められているの。
EDRっていうのはイベントデータレコーダー、神姫の身に起こった
出来事を全て記録するRAMデバイスのことよ。
ほら、航空機にブラックボックスというのがあるでしょう。あれと
同じ。
何らかの事故があった場合に、メーカーがこれを回収・検証し
て原因を特定するためのものね。

これは外されちゃうと困るから、簡単には取り出せないようになっ
ているわ。
これが露出している状況というのは、そう…神姫が損壊して、
“死”んだときね。

話を戻しましょう。
MMSテクノロジーの軍事転用計画において、研究を短期間で
効率的に進めるためには、優秀な神姫オーナーに育成され
たトップクラスの神姫のEDRを解析するのがベストと考えられ
たのよ。
そう、あなたのような、優秀なオーナーの神姫のEDRをね。
これを集める計画が、すなわちラミア・プロジェクトよ。

ラミア・プロジェクトには3つの段階があるの。
①標的となるオーナー、神姫の見定めを行う準備段階
②オーナーに計画を知られることなく、神姫を破壊する実行段

③EDRを回収し、各神姫メーカーで調査する研究段階

昨年冬のイリーガル・レプリカ襲撃事件。
あれはきっと、西園寺の自作自演行為…残念ながら証拠は今
のところ無いけれどね。
①、②を進めながら、メインコンピュータをハックした組織を釣り
出そうとしたんでしょう。
その組織のトップ、つまりこのホストの所有者がそう主張してい
るの。私は彼を信じるわ。

夏のイベントも、単に新モデルの神姫の宣伝イベントだ
ったわけじゃない。あなたたちの力量も測っていたに違いない
わ。
…そして、このクラッキング行為。あなたたちの神姫は、今この
コンピュータに転送されているのよね?
この状態のまま、このコンピュータ上のデータが全て削除された
ら…
・・あなたたちの・ォ・神姫・・ィ・亜・

ここから文字化けを起こしていて、読めない

ミズキ試作型との共闘

ミズキ試作型 >>>

追いつきましたよ……
我が主、マイコから貴女を脱出させるように命じられました
……ですが少々会う場所が悪かったようですね

ここは最もセキュリティの厳しい領域……
あぁ、発見されました
やむを得ませんね……
共に闘い、ここから脱出するのです

BACK-END SERVER エリア16侵攻

マイコ >>>

わたし、マイコよ!
いまシステムの最高権限を奪われたの!!

きっと西園寺だわ。ホスト上のデータを消して回ってる!
証拠隠滅を図るつもりね……

気をつけて、神姫を急いで対比させるのよ!
ホスト上で削除されたら、もう、戻れないから…!
あなたの神姫はもう、戻らないから……!!

そうなったら、事故扱いであなたの神姫は回収されるわ。
そしてEDRを…

はやく!はやくにげて!!

西園寺 輝彦 >>>

ご苦労だったな。
おかげで探していた情報とそれを削除するための権限を手に入れる
ことができたよ。

…まったく、面倒なことになったものだ。
必要なことさえしてくれればよかったのだがね。
余計な事を知っても何一つ良いことは無い。

まぁ良い、知られたところで何も変わりはせん。
軍事転用に向けて研究することの何が悪い?
どこか法に抵触する要素があるかね?
純粋に工学的な研究に過ぎんよ。問題にならん。

軍事用MMSが完成した暁には、無人の自律型兵器が人に変わって
戦争を行うようになるわけだ。
むしろ人命が軽んじられることが無くなるというものではないか。
いったい何が、罪にあたるというのかね?

素晴らしい、素晴らしい未来だ!!

手段としてラミア・プロジェクトを用いたことは、若干マキャヴェリスト
との謗りを受けることになるやもしれん。
だが、大事を成すには多少の犠牲はやむを得ぬものだ。歴史を見
れば、そのくらいのことは諸君でも分かろう?

たかだか数千体程度の神姫を研究材料に捧げるだけで、尊い人
命を救う未来を導けるのだ!

Crawford >>>

西園寺、久しぶりだな。
といっても、私が誰だか分かるまい。
他人の家に堂々と土足で上がりこんだうえ、ご高説たれるマネまで
してくれるとは、アンタらしいな。

そこのオーナー連中も、マイコも、他のメンバーも、みんな純粋に神姫
が好きなだけだ。
神姫を道具としてしか見ていないアンタには分からないだろうがな。

アンタは己の野望のために、オーナーたちや周囲の人々を利用して
いるに過ぎない。
彼らが喜ぶことは何なのかを第一に考えていれば、軍事用MMSの開
発なんていう発想にはならないはずだ。
アンタはその地位で采配を振るに値しない。

我々はアンタを糾弾するため、これまで地道に情報収集をしてきた。
なかなか決定的なネタが掴めなかったが、解読した機密文書の内
容は期待以上のものだったよ。

ラミア・プロジェクトの内容は、他人の神姫を故意に犠牲にするもの
だ。
これは立派な器物損壊だよな?
しかも、あんたの肩書きも考慮すれば充分にスキャンダラスな内容じ
ゃないか。
このネタを撒けば、アンタはもう終わりだよ。

西園寺 輝彦 >>>

やれやれ……
愚者はいつも感情論を振りかざす。
目先のことしか考えられず、鴻鵠の志というものを知らん。

私の仕事は、未来を創ることができるのだ。歴史を創ることができる
のだ。
諸君らにとって善か悪かなど、実に些細なことではないか。

さぁ、無駄話はこれくらいにしておこう。

計画の邪魔になるものは、全て削除させてもらう。
諸君の神姫も、研究材料として有効に使わせてもらうおうじゃないか。

もはや逃げられはせんぞ!!

エンディング

西園寺 輝彦 >>>

ば…ばかな……!
最新の研究成果である次世代MMSのプロトタイプが……

現行の神姫の方が上だというのか…?
ありえん…ソフトウェアも、ハードウェアもずっと進歩しているはずだ
……!

Crawford >>>

悪いオーナーに…

マイコ >>>

どうやら、全くMMSや神姫のことを分かっていなかったようね。
神姫を強くするもの。
…それはオーナーとの絆よ。

優れたオーナーは、必ず神姫を愛しているわ。
神姫はその愛を受けて、強く美しく育っていくのよ。

あなたと、その次世代MMSプロトタイプの間には、それが全く欠けて
いるということ。

やっぱり、あなたのような人がMMS管理機構に君臨しているのは間
違いね。

西園寺 輝彦 >>>

おのれ……失敗作だったか。
軍事用MMSに愛など要らん!
邪魔になるだけだ!

Crawford >>>

まだ言っているのか…
必要ないのは軍事用MMSだろう。
そろそろ諦めるんだな。

西園寺 輝彦 >>>

こうなったら仕方あるまい。文書データの削除は諦めるしか無いよう
だ。
このホストと、VRシステムをシャットダウンする命令を走らせた。
間もなく、このVR空間は閉じられる。転送された神姫もろともな。

せめて何も知らぬ連中のEDRだけでも、頂くとしよう。
最奥部にいる正規の神姫どもでは、時間内に出口には達せられま
い。

さらばだ。


CAUTION

-ALERT-
システムのシャットダウンフェーズに入りました。
30秒後に停止します。


マイコ >>>

いけない!
ミズキ!!

ミズキ試作型 >>>

はっ……

我が主、マイコからあなたを脱出させるように命じられています
試作型の私は機動力が通常より高められています
全力を尽くせばあなたを出口付近に送る事ができるでしょう

そこからは貴女の力で脱出してください
……私は高負荷で動けなくなるでしょうが……
……大丈夫です……試作型……
そう、私は個体名もない……存在ですから……

……さぁ、参りますよ



マイコ、私を生み出してくれてありがとう。

またきっとミズキを育ててくださいね。

そうしたら、○○っていう名前をつけてもらえますか。

楽しみだなぁ……。

……さようなら。



その後、西園寺 輝彦はMMS管理機構から姿を消した。
彼がまた同じ過ちを繰り返すことの無いように、祈りたい。
還ることの無かった神姫のためにも。

神姫は愛を受けて、強く美しく育つ。
あなたの神姫のように。

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最終更新:2024年04月11日 20:49