本名 |
事件前:天野あい(あまの あい) 事件後:枝瀬あい(えせ あい) |
通称 |
××、みーくん |
年齢 |
18歳→19歳 |
概要
本作の主人公にして語り手。1巻の主時間軸から見て8年前に起きた誘拐事件(以下、事件)の被害者の一人。
事件で受けた虐待の程度の差によるのか、
マユのような明らかな異常は表向き見えない。
しかし思考・認識の仕方が明らかに常人と異なっており、また心に深い傷を負っていることも確かである。
タイトルの「嘘つきみーくん」の通り「嘘だけど」という言葉を多用する嘘をつくことが癖になっている少年、つまり嘘つきである。
なお、事件の影響で小学生時代に留年しており、同学年の生徒より1歳年上である。
名前について
名字は事件前後で変わっており、4巻にて旧姓が天野、サイドストーリー「嘘つきみーくんと無邪気な浜名さん」にて現在の姓が枝瀬と判明した。
名字が変わった理由は事件後に叔父の名字を使うよう促されたからで、周囲からは「枝瀬」と認識されている様子。
本編では下の名前がトラウマのため明確に表記されていないが、短編集『i』でifの世界を描いた作品『壊れていない正しさのある世界なら』ではトラウマの元となった事件が起きていないため、「あい」と伏字にならずに表記されている。
トラウマについて
事件による心的外傷後ストレス症候群(俗に言うトラウマ)があり、自分の名前が呼ばれること、書くこと、また「愛」という言葉を使うことに強い抵抗感を持つ。場合によっては精神不安定状態に陥るきっかけになるほどのものであり、作中で「あい」という言葉はノイズ混じりの音として「××」と表現されている。
他にも、前から抱きつかれることにもトラウマがある。
作中での行動
事件後は叔父母と暮らしていたが、1巻の
まーちゃんによる誘拐事件以降は彼女のマンションで同棲を始めた。
学校では美化委員会に所属し、部活動ではアマチュア無線部の副部長であるが、これは部員が二名であるゆえの必然的かつ受動的なものである。
外見について
名前が明記されないのと同様に顔がイラストで描かれたことがないため評価の難しいところだが、女性に好かれやすく、
恋日先生曰く顔はいいらしいので美形であると予想される。
しかし蛾、蜜蜂ハッチ、働き蟻など昆虫によく例えられ、自分に対しても「昆虫系」の評価を下しているのは顔という外面に対しての内面の表現であるとも言えそうだ。
この人にあんな事をされてみーくん曰く、鏡の中の自分にされてるみたいで嫌だったとの感想を述べていることから外見も内面も瓜2つなのかもしれない。
一人称について
一人称がみーくんを演じる前後で変わっている。
みーくんを演じ始めてからは「僕」、演じていない時は「ぼく」になっている。
1巻ではマユと再開しみーくんと名乗るまで一人称が表記されていない。
みーくんを演じる前の、演じる必要のない『i』では全編で一人称が「ぼく」になっている。
最終更新:2010年12月10日 18:51