アニメ「ソードアートオンライン」キャリバー編設定

このページでは、アニメ「ソードアートオンライン」キャリバー編についての設定についてまとめていきます。
多少のネタバレがあります。
加筆・修正・編集大歓迎。

用語は50音順に並んでいます。

*各用語は放送上、変更すべき点がでてくるため、設定内容を放送終了時点までに沿って、変更致します。


目次



新生ALfheim Online(アルヴヘイム・オンライン)(CAL)


正式名称は変わらず「ALO」。通称「新生ALO」。
過去の《ALO事件》により、運営中止に追いこまそうになったが、ALOプレイヤーでもあった幾つかのベンチャー企業関係者が共同出資で新たな会社を立ちあげ、彼らがレクト本社の全データをほぼ無料で買い上げ譲り受け運営されたVRMMORPG。
詳しい経緯は→ALO設定

その後順次アップデートがなされ、前編同様の滞空制限撤廃、元SAOプレイヤーのセーブデータ(容姿・ステータス等)の引継ぎ(選択制)が可能になった。
2025年に新マップとして「浮遊城アインクラッド」1階~10階まで開放し実装。さらに「ソードスキルシステム」もほぼオリジナルの形で実装された。ただしもちろんながら茅場晶彦が作っていた「ユニークスキル」は削除されている。
派手な戦闘は魔法が主体・独壇場であったため近接戦はあまり人気がなくALOの戦闘システムを根底から覆すものだったが、逆に近接戦と魔法戦のバランスがとれるようになり、なによりソードスキルの魅力にプレイヤーが取り付かれたことが大きい。

新生アインクラッドは5月に1階~10階がアップデート。9月に11階~20階、2025年12月24日に21階~30階が開放されている。

新生アインクラッド(CAL)

正式名称は「浮遊城アインクラッド」。旧ALO時代のプレイヤーからは「新アインクラッド」、「新生アインクラッド」などと呼称されている。
2025年5月に、新生ALOが初めに行った大型アップデートによって、SAO時代に舞台となった浮遊城アインクラッドを「新マップ」として実装され1層から10層まで開放された。
新運営企業がレクト本社から買い取ったサーバーは、SAOの舞台であるデータが揃っている事を見つけそれを新マップとして実装したものである。
詳しい経緯は→ALO設定

今編ではキリトらの話にしか出てこないが、古参の元SAOプレイヤーを含め攻略するのに掛かりきりなっている。今編の時系列では22層~を越えたあたりで順調に20層台を開放している。
浮遊城アインクラッドは常にALOの上空を浮遊、周回しているため中に滞在すると9種族地域の季節の影響を受ける。

伝説級武器(レジェンダリーウェポン)(CAL)

《ALO》内サーバーに1つしか存在しないその名のとおり伝説の武器のこと。「伝説武器」と呼称することもある。詳しくは→ALO設定
武器自体の要求値もかなり高い上に攻撃力などもずば抜けている。また《エクストラ効果》というほかの武器にない、その伝説級武器のみの特殊効果が存在する。

今編までに明らかになっているのは、《聖剣エクスキャリバー》、《魔剣グラム》、《クレスト・オブ・イグドラシル》、《霊刀カグツチ》、《光弓シェキナー》である。その他は詳細不明。

クエスト自動生成機能

自立コントロール・システム《カーディナル》が持つ機能の1つ。
ネットワークを介して伝説や伝承を収集し、それらの固有名詞やストーリー・パターンを利用・翻案してクエストを無限にジェネレートする。今回のクエストもこの機能が生成したものの可能性が高く、運営側のなんらかの操作によって自動クエスト・ジェネレートが起動した可能性が高い。そのため、どんな無茶なクエストでも「いきつくところまで行き着く」可能性がある。
また旧SAOの複製コピーである、フルスペックのALO《カーディナル》には彼らの最後の任務である「アインクラッド破壊」のためワールドマップ破壊の権限が存在し、例えマップ破壊がクエストに含まれていても進行してしまう。
もしマップ破壊までいった場合、運営側が物理的にバックアップしていればいいが、もしカーディナルの自動バックアップ利用の場合、設定次第ではプレイヤーデータは戻せるがマップは戻せないのが現状。

SAO時代はこのクエストがバカにならない数が生成されており、アスナによれば第75層でクエスト・データベースで1万を超えており、ストーリーも妙なものが多い上に何回クリアしても張り出されるということが起こっていた。
また、上記より「ケルト民謡」のエクスキャリバーに「北欧神話」が混ざってしまっているのはこのせいでもある。

ソードスキル(CAL)

旧SAOにてSAOをSAOたらしめるもっとも特徴的なシステム。
剣を所定の位置、ファーストモーションに置き、動かすとライトエフェクトを伴いシステムアシストによって通常攻撃ではありえない速さ・破壊力を出せる剣技のことである。詳しくは→SAO設定ソードスキル参照。

今編では、新生ALOが5月にソードスキルが実装された際、幾つかの修正があった。その1つが《属性ダメージの追加》である。
現在の上級ソードスキルは、通常武器攻撃のように純粋物理性ではなく、「地水火風闇聖」の6種の魔法属性を備えている。そのため、ソードスキルを使うと割合で6種のどれかの魔法追加ダメージが加算される。このために「魔法戦」が花であったALOも近距離戦にて均衡が取れた。同じく、モンスター攻略方法も大きく変わった。

剣技連携(スキルコネクト)

新生ALOにてキリトが生み出した《システム外スキル》のこと。
キリトが3ヶ月前、2刀を使っていた時に偶然スキル連携現象に基づいたもの。新生ALOにおいて《ユニークスキル》は削除されたため《二刀流》は存在しないが、キリトは99%までシステムアシスト無しで再現することには成功している。だが自力再現の《二刀流》は魔法属性を持っていない。そのためにこの《スキルコネクト》は現在使えるのは新生ALOにてキリト1人である。
キリトはそれこそ思い出したくもないほどの練習の末「ようやく成功率5割以下」、さらにコネクトできるソードスキルは4,5回が限度である。

まず、右手剣からソードスキルを発動したと仮定して、右手がフィニッシュする直前、右手への脳から出るアミュスフィアに出力される運動命令を一瞬全カットするイメージをし、次の命令を左手のみに伝える。この時、「右手のフィニッシュの運動によって動いた体によって、左手がソードスキルのファーストモーションに動いていなければならない」。右剣がフィニッシュすれば当然遅延時間(ディレイ)が課せられるが、左手のソードスキルがディレイを上書き(ディレイキャンセル)し放たれる。
この動作を行うと自分の脳の左右が別々の思考をしているかのうような途轍もない違和感に襲われ、ここで意識を統合しようとするとソードスキルは止まってしまう。
左剣がフィニッシュするとき再び脳の出力を右手へ切り替える。切り替えるタイミングが遅すぎても早すぎてもスキルは不発し、ディレイしてしまう。この許される誤差はコンマ1秒以下。右手剣の初動が認識され、システムアシストによりディレイがキャンセルされソードスキルが発動する。

以上のように「意識的にアミュスフィアへの運動命令を左脳、右脳にわける」、「切り替えるタイミングはコンマ1秒以下」、「システムアシストによって動かされるソードスキル発動の片方の腕の動きと、繋げようとする新しい技の初動モーションがほぼ一致している必要」、など本来不可能といえることばかりだがキリトは実現している。
特にソードスキルは「初動のモーションをしないと発動しない」ことから考えると、脳の意識をわけつつ非攻撃側の腕をつなげるために、ソードスキル終了時の体、腕の位置を完璧に把握しており、発動させるために少し体を捻ったり、引いたり、伏せたりなども必要になってくる。
キリトのみが出来る神業といっても過言ではない《システム外スキル》である。また「ディレイキャンセル」という技や方法は昔よりMMORPG、RPGに存在している。

トンキー

キリト・リーファがヨツンヘイムでペットのように可愛がっている邪神級モンスター。後に明らかになった《丘の巨人族》の眷属。また《聖剣エクスキャリバー》獲得クエスト、《氷宮の聖剣》の壮大な話の一部であることがわかった。

《トンキー》と言う名はキリト/和人・リーファ/直葉が幼い頃に読んでもらった絵本の話*1にでてくる象の名前で、内容は昔の大戦(第二次大戦)期に動物園の鳥獣を殺すよう国から命令がでて飼育員がなくなく毒餌を与えるが、賢いトンキーはそれを食べず「万歳」の芸をしながら餓えて死んでいくという内容。発案したキリトに「縁起が悪い」といいつつもリーファが名づけた。

2025年1月、キリトがアスナを救うために央都アルンに向かっていた時、トラップにはまり落ちたヨツンヘイムにて人型邪神から助けた所、強制的に背中に乗っけられ中央の《大穴》付近で固まってしまう。なにかのクエスト?と頭を捻っているとその時来たウンディーネのレイドパーティーに追い払われ、トンキーが襲われているところをリーファの懇願で2人で特攻、その後「羽化」し、4対8枚の飛行形態に移行したトンキーはレイドパーティーを追い払い、2人を背中に乗せ、世界樹中央付近を通過して「裏道」と呼べる空中の小道まで案内をした。
その通過する途中、逆ピラミッドの氷柱(スリュムヘイム)内の最下層にキリトが気づき、リーファが遠視の魔法で《聖剣エクスキャリバー》を目撃している。
その後、ユイを通じてアスナもトンキーにのり3人で偵察に行ったものの「ないわー」というぐらいのダンジョン、邪神モンスターに逃げ帰って以来、「可愛い」とトンキーを慕うリーファや付き添いでくるキリト・アスナが遊びに来るぐらいであったが、今回の《湖の女王》ウルズの懇願によりトンキーらは《丘の巨人族》の眷属であり《霜の巨人族》の王、スリュムのクエストが判明。
トンキーはスリュムへイムの行き来に必要な邪神であったことがわかった。しかしキリトらは邪神以上の愛情をトンキーに持っている。(リーファ以外は「外見はともかく」)
  • このエピソードは単行本04(無印20話と21話の間)の出来事だが、アニメ化の際なぜか丸ごとカットされた。


ニブルヘイム

《聖剣エクスキャリバー》獲得クエスト、《氷宮の聖剣》ウルズによって語られたの壮大な話にでてきた、《ヨツンヘイム》よりも1つ下層に存在する氷の国。
その地を統べる《霜の巨人族》の王、スリュムがあるとき、オオカミに姿を変えてヨツンヘイムへ忍び込み、鍛冶の神ヴェルンドが鍛えた《全ての鉄と木を絶つ剣》エクスキャリバーを世界の中心の《ウルズの泉》に投げ入れ剣は世界樹のもっとも大切な根を断ち切り世界樹の恩寵をなくした。その後王スリュムの配下はニブルヘイムからヨツンヘイムへ大挙して攻め込み、城や砦を気づいて《丘の巨人族》を捉え幽閉、かつての《ウルズの湖》の大氷塊に城、スリュムヘイムを築き支配した。
その後、ウルズと2人の妹は逃げたが、スリュムは自身の城を浮き上がらせる為に《丘の巨人族》を狩り尽くしてウルズの力を完全に失くすのが目的。アルブヘイムも氷に閉ざして世界樹になるという《黄金の林檎》を手に入れるのが目的という。

壮大なマップ破壊もよしとするクエストであるが、後にユイの解説により「カーディナル・システムのクエスト自動生成機能」によるものだとわかる。

本来は《中央大空洞》(グレードボイド)からニヴルヘイムへいけるが、ユイでさえ「基盤構造がない」ということから実は未実装のマップ。そのために「底なし」となっている。これもカーディナルのクエスト自動生成暴走のせい。

余談だがニヴルヘイムは古ノルド語でNiflheimr。「霧の国」または「暗い国」の意味。北欧神話の九つの世界のうち、下層に存在するとされる冷たい氷の国である。北欧神話によると世界樹ユグドラシルによって根が9つの世界へ繋がっており、根は3本あり、それぞれが泉に通じている。泉は3つで今回の《ウルズの湖》もその1つ。本来は神々「アース神」が住む「アースガルズ」に存在する。

神々の黄昏(ラグナロク)

劇中、ユイが語った今回のクエストの最後に行き着くと思われる《最終戦争》のこと。神々と巨人族らの戦争。
アルブヘイムへニブルヘイムの霜の巨人族が侵攻してくるだけではなく、さらにその下層の《ムスペルヘイム》という灼熱の世界から炎の巨人族が現れ世界を焼き尽くすという。
もちろんながらニブルヘイムすら未実装であるのにムスペルヘイムがあるはずがない、が、カーディナルは生成したクエストを実行するために炎の巨人《ムスペル》と《スルト》を生成し、ラグナロクを完成させると思われる。ラグナロクにて最後に世界を炎上させ滅ぼすのは門番《スルト》とされている。その際使用した灼熱の剣が「レーヴァテイン」という名である。

全てを記すると大変長くなるので省略するが、ラグナロクの前兆として気候異常に人の争い、太陽と月がなくなり、その後《虹の橋》ビフレストの見張り番ヘイムダルはラグナロクの時が訪れたのを知り角笛を吹き拘束、呪縛されていた下層の巨人族らに知らせる。巨人族達は大船でアースガルドへ乗りつけ、中立だった《スルト》まで巻き込み神々とエインヘリャル達の軍勢はついにヴィーグリーズと呼ばれる野で巨人族と最後の戦いをおこなう。この闘いでスルト以外全て死亡し、戦いも終わりに近づいた頃に炎の巨人スルトの放った炎が世界中を焼き尽くし9つの世界は海中に沈みすべては終わる、というもの。(北欧神話の解釈は様々にあるため上記は大まかなものである)
その後、世界の再生へと話は続く。

余談だが様々な呼び名があるが「ムスペルヘイム」とは古ノルド語でMuspellzheimr。北欧神話に登場する、「9つの世界」の南の果てにある灼熱の国である。(火の国とも)。
また北欧神話「古エッダ」ではラグナロク(古ノルド語:Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命」の意であるが日本語訳は「神々の黄昏」で定着している。
ラグナロク、レーヴァテインなど現在の様々なメディアにも取り上げられており有名な名詞である。

ヨツンヘイム

アルヴヘイムに2025年年初めの大型アップデート時に実装されていた広大な地下世界、且つ最難関フィールド。
本来であれば1期第21話「アルブヘイムの真実」にて明かされてるはずだったが当時の何かの都合故か、登場人物の発言からも全てにおいてカットされてしまい、なかったこととされた。詳しくは→各話・説明、補足(ALO)第21話解説参照。

ダンジョンへ入るには央都アルンから東西南北に何キロも離れた階段ダンジョンまで移動し、最後に守護邪神ボスを倒してようやく入れる。
また《氷の国》とも知られており、フィールドは広く直径30km、天蓋までの高さは500mある。常に雪が吹き荒れ、湖や建物は凍り付いている。また地下世界であるため日光、月光を翅に浴びて回復することが出来ないため「ルグルー回廊」同様、飛行は不可能である。ただし完全な暗闇というわけではなく、天蓋を覆う氷柱群が仄かに放つ燐光によって照らされており、雪景色に照らされる風景は実に綺麗なもの。フィールドは広大で森林、切り立った崖や城、等が散在し、中央の天蓋にはアルブヘイムを貫いて世界樹の根が垂れ下がり、逆4角錐の氷のダンジョンを抱えている。また、根っこの真下、ヨツンヘイムの中央には差し渡し約1.5Kmはあろうかという底なしの大穴、通称《中央大空洞》(グレードボイド)が口をあけている。この中央部から天蓋までは約1kmある。

またこのフィールドを「最難関」たらしめるのが《邪神級モンスター》と呼ばれる異形の巨人のモンスターで、大人数連結(レイド)パーティーで挑んでも全滅するというむちゃくちゃな強さを誇る。徘徊している邪神1匹だけでも中ボスクラスに相当し、その巨体から1撃でももらえば一発で死亡確実である。代わりに邪神級をしとめれば多額のユルド等が獲得できるため、精鋭で造られた「邪神狩りパーティー」がよく利用している。

後の《氷宮の聖剣》にてウルズの説明より、かつてのヨツンヘイムはアルヴヘイムのように緑豊かな世界であった事がわかった。

余談だが「ヨツンヘイム」とは古ノルド語でJötunheimr。「巨人の国」という意味である。北欧神話において登場する「ヨトゥン」と呼ばれる霜の巨人族と丘の巨人族が住む国が登場することで大変有名で、過去SF映画・ゲーム設定などでも度々登場している。

名前:
コメント:
  • 剣技連携(スキルコネクト) 加。 -- mothersrosary (2014-10-29 08:11:23)
  • ソードスキル(CAL) 加。 -- mothersrosary (2014-10-29 06:38:05)
  • クエスト自動生成機能 加。 -- mothersrosary (2014-10-28 21:41:16)
  • 神々の黄昏(ラグナロク) 加。 -- mothersrosary (2014-10-28 21:07:54)
  • ニブルヘイム 加。 -- mothersrosary (2014-10-28 20:16:00)
  • トンキー 加。 -- mothersrosary (2014-10-28 19:29:24)
  • 新ALOのヨツンヘイムって飛行時間制限のあたりどうなってましたっけ? 日光・月光の設定って、10分の飛行時間制限から回復するためのものとは別でしたっけ? -- 名無しさん (2014-10-28 16:17:56)
  • 新生アインクラッド、伝説級武器、ヨツンヘイム 加。 -- mothersrosary (2014-10-28 09:06:18)
  • 新生ALfheim Online 加。 -- mothersrosary (2014-10-22 21:29:32)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年11月14日 07:39

*1 著作権の関係上明言はされていないが『かわいそうなぞう』という実在の絵本。