ミスティーク Mystique / レイヴン・ダークホルム Raven Darkhölme


初出:Ms. Marvel #16 (1978年5月)
種族:ミュータント、女性

能力

変身能力。姿形だけでなく、声、服装や装飾品まで再現してみせる。
ただし体重(質量)を増やすことができないので、大きなものになることはできない。

概要

当初、Ms.マーベル(キャロル・ダンヴァース)誌に登場、後に主にX-MEN系統の作品群に登場するヴィラン。
変身能力を持っているが、本来の姿は赤い髪、青い肌、黄色い目を持つ。
実際の年齢は100歳を超えていて、変身能力を応用し、細胞を若返らせているため歳をとらないらしい。

ディスティニーとの関係が長く、19世紀にディスティニーが失明したときの幻視(とこれを書き綴った日記)の真贋を確かめるため雇った女探偵がミスティークであった。

状況によってはX-MENと共闘したり、ヒーローとなることもあった。
ブラザーフッド・オブ・イビル・ミュータンツで暗殺者として活動し、マグニートーが去った後はそのリーダーとなったこともある。

"Days of future past"では彼女がロバート・ケリー上院議員を暗殺したせいでミュータントが迫害される悲劇的な未来が創られることが判った。この未来は精神をタイムスリップしたキティ・プライドによってX-MENに知らされ、阻止された。

その後、ブラザーフッドのメンバーごと政府と手を結び、フリーダム・フォースとして政府認定のヒーローチームとなった。

血縁

セイバートゥースことヴィクター・クリードとの間にグレイドン・クリードをもうける。ミュータントでなかったために捨てた。
アザゼルとの間にナイトクロウラーをもうけるが、これも捨てた。
ローグの養母となる。ローグに関しては袂を分かった今でも気にかけている。

セクシュアリティ

現在はバイセクシャル扱い。
ミスティークと、元ブラザーフッドのディスティニーが同性愛関係にあったことは、公然の秘密(マイ・ラブと呼びかけるなど、言葉遣いなどでそれとわかるようにしている)。
当初、ナイトクロウラーは、男に変身したミスティークとディスティニーの間の子供にする予定だったが、コミックス・コードの関係でダメ出しを食らい没になった。
現在でも「同性愛者のX-MEN」のリストをつくると、ランク入りする。


実写映画でのミスティーク

実写映画ではX-メンからファイナルディシジョンまで全てに登場。レベッカ・ローミンが演じた。
体のラインがはっきり見える最小限の衣装にボディペイントで、セクシー担当として全編に渡って重要な役所を演じる。
この特殊メイクには撮影のたびに8時間かかるという凝りようであった。

ファーストジェネレーションではジェニファー・ローレンスが演じ、チャールズ・エグゼビアの幼馴染みで妹のような存在として描かれた。

トリビア

元々、デイヴ・マッカラムというアーティストが「青い肌の女」を描きたくて描いたイラストが発端。デイヴ・マッカラムは美人を描くのが大好きで、マーベルで「デジャ・ソリス」(バローズの火星シリーズに登場する火星の女王)の仕事をしていたとき、余技で美人のイラストを描いた際に色をどうしようと検討したところ、青色に塗ることに決めた。この青い肌の女をクリス・クレアモント(X-MENのライターなど)に見せたところ、クリスは大乗り気になり、「ミスティーク」という名前を付けて「Ms.マーベル」誌にヴィランとして登場させ、後にX-MENに登場させた。


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最終更新:2021年02月25日 00:33