クリー人 (kree)

(種族、マーベル)

初登場:Fantastic Four #65 (1967年8月)
母星:ハラ(Hala):大マゼラン雲のパマ(Pama)星系にある惑星

概要

宇宙三大帝国の一つ、クリー帝国の中核を構成する異星人。強力な戦闘民族である。

能力

地球人より遥かに強靭な肉体、身体能力など。
地球より進んだ科学と兵器。

歴史

過去2回遺伝子操作を受けている。
最初はプロジェニターズによるもので、この時に原初のインヒューマンズが生まれている。
次はセレスティアルズによるもので、クリー・エターナルズ、クリー・デヴィアントを生み出した。

何千年も前のこと、まだ戦闘的でなかったスクラルハラに降り立ち、当時ハラにいた2種類の知的種族、植物生命体のコタティとクリー人のどちらがスクラルの通商帝国にふさわしいか比べることにした。スクラルは2つの種族を遠く離れた地球の月のブルーエリアに置き、どちらがより良い都市を作るかで1年後に審判をすることにした。1年後クリーは壮大な都市を作り、コタティが広大な庭園を作ったのを見てスクラルはコタティが優れた種族と判定。これに怒ったクリー人がスクラルとコタティを惨殺し、スクラルの宇宙船を奪取、自分の星に戻り宇宙船のテクノロジーを獲得した。その後、急速に帝国を築きスクラルと戦争を始めた。

地球との接触

近年ではロボットのセントリー459を地球に派遣、ファンタスティック・フォーに破壊されるという事件で地球と接触が始まった。
その後告発者ロナン、さらにはヨン・ロッグ率いる偵察部隊の派遣など次々と地球に精鋭を送り、大抵碌な目には遭っていない。


生物学的特徴

基本的には、地球人と同じような直立二足生物(これは人間と同じような体つきを決める"タネ"が宇宙中にばらまかれたため、宇宙中に同じような体つきの生物がいるとされている)。
主要な種族は、肌の色がブルー(ブルースキン)。

帝国の拡張に当たり、多くのほかの宇宙人種と交雑し、ピンク色の肌を持つクリー人(ピンクスキン、地球の白人に似ている)が生まれた。ピンクスキンは二等市民扱い、あるいは人間扱いされないこともある。

クリー人は、(フェニックス・フォースに相当するようなクリスタルの呪いにより)遺伝的な進化が少なく「遺伝的に退廃した種族」とされる。このためミュータントやミューテートが現れる確率が非常に少ない。クリー人にとってこれは大きな問題であり、マー・ヴェルを(ミューテーションが頻繁に起こっている)地球に送った背景の一つである。
例外的に、ピンクスキンが地球人とのハイブリッドからミュータントであるツ=ザナを生み出した例があるが、これも地球人の部分からのミューテーションではないかと考えられている。
ただし、多くのクリー人が遺伝子改造を受けている。

結核など致死的な疾患に対する耐性があるが、多くはガンに罹りやすい。

政治形態

任務のために命を懸けて戦う戦士を多く擁する戦闘国家で、地球を遥かに凌ぐテクノロジーを持っている。
種族の意思決定は生体サイボーグである人工知能スプリーム・インテリジェンスが行う。
特にスクラルと対立しており、数千年間の恒星間戦争を戦っていた。

近年の動向

クロスオーバー”Annihilation: Conquest"ではファランクスの襲撃を受け、壊滅的な打撃を受けながらもヒーローたちの共闘により撃退した。
"The Black Vortex"では元スパルタクスの皇帝J'SONの攻撃によって母星ハラが攻撃され、ついに破壊されてしまった。
"Empyre"ではコタティを抹殺するため長年の戦争を終わらせ「クリースクラル同盟」を締結。ドレク八世の下、クリースクラルが対等である一つの帝国を築いた。

主なクリー

ロナン:告発者ロナン。クリーに楯突く者を告発、処刑する。
レイス
キャプテン・マーベルマー・ヴェル)、ジーニス・ヴェルフィラ・ヴェルはクリー人。キャロル・ダンヴァースはクリー人と地球人のハイブリッドであることが分かった。
ヨン・ロッグ:クリー人の司令官
ハルクリングマー・ヴェルの息子で、母親はスクラル

クリーに関係する種族



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最終更新:2024年03月11日 22:21