Dark Reign(ダーク・レイン)

(クロスオーバー、マーベル)

期間: 2008年〜2009年

概要

クロスオーバー"Secret Invasion"の結末を受け、S.H.I.E.L.D.の実権を握ったノーマン・オズボーンが、次々とその権力を拡大し、マーベル・ユニバースの実権を握っていく。
S.H.I.E.L.D.のみならずアベンジャーズまでもを自分に従う者だけで再編し、ミュータント界、更にアスガードへと支配を拡大しようと画策。
物語は"Siege"へとつながっていく。

関連タイトル

"Dark Reign"という単独タイトルのコミックは存在しないが、この期間のマーベル・ユニバースはほとんどのコミックが影響を受けており、単なるクロスオーバーを超えた状況を作り出している。
オズボーンの主な動きは"Dark Avengers"で描かれるので、これがメインタイトルに近い。

ワン・ショット

"Dark Reign: Files"
"Dark Reign: The Cabal":ヴィランの秘密結社、カバルの結成を描く。
"Dark Reign: Made Men"
"Dark Reign: New Nation"
"Dark Reign: Goblin Legacy"
"Marvel Spotlight : Dark Reign"
"M.O.D.O.K.: Reign Delay"

オン・ゴーイング

以下のタイトルが関連する。
"Agents of Atlas"
"Black Panther"
Dark Avengers”:Dark Reignのメインストーリーとも言えるシリーズ。
"Punisher"
"Secret Warriors":ニック・フューリー率いるシークレット・ウォリアーズの戦い。
"Spider Woman":"Secret Invasion"で大きな痛手を受けたスパイダーウーマンのその後。
"S.W.O.R.D"
"Vengeance of Moon Knight"
"War Machine"
"The Amazing Spider-Man"#595-599
ノーマン・オズボーンの野望は実の息子ハリーを巻き込もうとする。親友を救うため、スパイダーマンはダーク・アベンジャーズに潜入。
"Avengers: The Initiative"#20〜25
スクラルだったハンク・ピムが残した最後の罠が発動。キャンプ・ハモンド地下の研究室で眠っていたソーのクローン、ラグナロクが目覚め、暴走を始めた。
ラグナロクは撃退されたが、スタンフォード住人にまたも多くの死傷者を出してしまう。
国家安全保証の実権を握ったノーマン・オズボーンはキャンプ・ハモンドを解体。施設をニュー・メキシコに移し、名称をキャンプ・H.A.M.M.E.R.と改めた。
"Captain America"
"Captain Britain and MI 13"
"Dark Wolverine"
"Deadpool and the Thunderbolts"
"Hulk" #13:ハルクが死んだという噂を聞いたノーマンは確認のためアレスを差し向けるが……
"Incredible Hercules"#127〜131
”Incredible Hulk”
”The Invincible Iron Man" #8-19
"Mighty Avengers":#21-31
ノーマン・オズボーンが権勢を奮う中、世界中で発生する天変地異から地球を守るため、ヒーローたちが集結。メンバーを集めたのはスカーレットウィッチだが...。ハンク・ピムをリーダーに、マイティ・アベンジャーズを再結成。
ノーマン率いるH.A.M.M.E.R.がマイティ・アベンジャーズの本部を急襲。本部を守るためにはリード・リチャーズが持つ次元波誘導装置が必要となり、マイティ・アベンジャーズはファンタスティック・フォーと対立する。
インヒューマンズの先王、アンスポークンがチベットを襲撃。世界的な脅威に立ち向かうため、中国のヒーローチームとアベンジャーズ各チームが集結する。

"Ms.Marvel"
"New Avengers"#48-55:"Secret Invasion"でスクラル人に赤ん坊を誘拐されたルーク・ケイジが捜索を始める。さらに、ドクター・ストレンジが地球上で最高峰の魔術師に与えられるソーサラー・スプリームの称号を失い、後継者を探し始める。
"Skaar Son of Hulk"
"Thor"
"Uncanny X-Men"
"X-Men Legacy"
"Wolverine Origins"

期間限定シリーズ


"All-New Savage She-Hulk"
"Captain America : Reborn"全6話。
"Dark Avengers : Ares"
"Dark Reign: Elektra"全5話。
"Dark Reign: Fantastic Four"全5話。
"Dark Reign: Hawkeye":ダーク・アベンジャーズの「ホークアイ」ことブルズアイを主人公としたシリーズ。
”Dark Reign: Lethal Legion”:オズボーンに対抗する組織リーサル・リージョンとグリムリーパーの行動。
"Dark Reign: Mister Negative":カバルの一員フードvsスパイダーマンの敵ミスター・ネガティブ。ギャング間の抗争。
"Dark Reign: The Hood":カバルの一員フードの行動。全5話。
"Dark Reign: The Sinister Spider-Man":ダーク・アベンジャーズでスパイダーマンを名乗ったマック・ガーガン(元スコーピオン)の行動。
"Dark Reign: Young Avengers":ヤング・アベンジャーズに起きた出来事。全5話
"Dark Reign: Zodiac"
"Dark X-Men : The Beginning & Dark X-Men"
"Doctor Voodoo : Avenger of the Supernatural"
"New Avengers The Reunion"
"Skrull Kill Krew"
"The Torch":オリジナルのヒューマントーチ(アンドロイド)と相棒トロの活躍。
"Timestorm 2009–2099"
"Strange"(全4話)
”X-Men vs Agents of Atlas”(全2話)
”Dark Reign: The List”:各キャラクターの行動を描くワンショット。
"Dark Reign: The List - Wolverine":ウエポン・プラス計画を手に入れようとするノーマン・オズボーンと、阻止するため研究所に潜入するウルヴァリン、ノーヴァー、ファントメックス。
"Dark Reign: The List - Punisher":ノーマン・オズボーンは反抗勢力のパニッシャーを抹殺するため、H.A.M.M.E.R.の総力をあげて攻撃。さらにはウルヴァリンの息子、ダケンを送り込む。

あらすじ

【以下の記述にはネタバレがあります。今後、翻訳版出版の可能性もあるので要注意】


Secret Invasion、S.H.I.E.L.D.長官就任

Secret Invasionで、アメリカはスクラル人の侵略を受けた。スーパーヒーローたちは抵抗を試みたが、スクラル人の用意周到に準備された計画により劣勢を極める。
ヒーローだけでなくスーパーヴィランまでもが集結した最終決戦の末、スクラル人の女王ヴェランケを殺害したのはサンダーボルツを率いるノーマン・オズボーンだった。
戦争終結後、政府はS.H.I.E.L.D.長官だったトニー・スターク(アイアンマン)を解任。代わりにノーマン・オズボーンが長官に就任した。

カバルの結成

Secret Invasionの直後、オズボーンは各界を代表するスーパーヴィランを集め、秘密結社カバルを結成した。
メンバーはドクター・ドゥーム(ラトベリア、及びオカルト界の代表)、フードキングピンの後、人間の暗黒街の実権を握り、B級ヴィランたちのリーダーとなる)、エマ・フロスト(ミュータント界の代表として)、ネイモア・ザ・サブマリナー(アトランティス代表)、ロキ(アスガード代表、及び魔界にも通じる)だった。

H.A.M.M.E.R.の編成とダーク・アベンジャーズ結成

ノーマン・オズボーンはS.H.I.E.L.D.を自分に忠実な者だけで再編。名称をH.A.M.M.E.R.に改めた。S.H.I.E.L.D.がアベンジャーズに融資していたため、本拠地を含め全ての装備はオズボーンの所有物となり、アベンジャーズは超人登録法制定以来政府の公認機関であったため、結果としてアベンジャーズの全権も握ることとなった。
オズボーンはトニー・スタークの倉庫からアーマーを盗んで自らアイアンマンのような姿のヒーロー「アイアンパトリオット」を名乗り、再編したアベンジャーズ(ダーク・アベンジャーズ)を結成した。

ダークX-MEN結成とユートピア建国

オズボーンはミュータント界へ支配の手を伸ばす。
サイクロップスはじめX-MENが身を寄せていたサンフランシスコで、大規模なミュータント排斥運動が発生。やがて巨大な暴動へと発展した。
H.A.M.M.E.R.はX-MENの頭脳とも言うべき存在、プロフェッサーXビーストをとらえた上、変身能力を持つミスティークをプロフェッサーXに仕立て上げ、異世界(エイジ・オブ・アポカリプスの世界)から現れたビースト(ダーク・ビースト)を擁立。さらに、カバルの一員だったエマ・フロストを中心に、自分に従うミュータントたちを集めて新たなX-MEN(ダークX-MEN)を編成した。
このダークX-MENに暴動を鎮圧させ、記者会見を開き、人類とミュータントの親善のシンボルとすることでミュータントたちの間にも自分の権限を広めようとする。しかしサイクロップスの綿密な策略に敗れ、却ってミュータントの独立国家ユートピアの建国という事態を招いてしまう。
実際にはオズボーンの権益はミュータントたちに遠く及ばなくなってしまったが、人類に対しては反乱分子のミュータントを追い出し、一部のミュータント(ダークX-MEN)と友好を結ぶことができたとアピール。
表向きはミュータント問題を解決してみせたことにした。

セントリーの懐柔、そしてアスガード侵攻

オズボーンは地球上で最強のヒーロー、セントリーをダーク・アベンジャーズの一員としていたが、更に複人格のボイドまでも懐柔させることに成功。
地球上で最強の力を手に入れ、更に神の国アスガードへと手を伸ばそうとする。








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最終更新:2023年02月26日 08:06