ゴーストライダー(Ghost Rider)

(キャラクター名、マーベル)

初出:Marvel Spotlight #5 (1972年8月)
種族:悪魔と融合した人間で復讐の精霊の一人
本名:ジョニー・ブレイズ (Johnny Blaze)
他に、ダニエル・ケッチ(Daniel Ketch)、アレハンドラ・ジョーンズ(Alejandra Jones)、ロビー・レイス(Roberto "Robbie" Reyes)


ジョニー・ブレイズ Johnny Blaze

悪魔ザラトスと結びつけられた復讐の精霊

オリジンと経歴


初登場、Marvel Spotlight #5 (1972年8月)

ジョニー・ブレイズは旅回りのカーニバルでバイクスタントショーの一員だったバートンの息子だった。
母(ナオミ・ケイル)は幼い頃に夫とジョニーを残して去り、父もショーの事故で死亡したため、父の仲間だったクラッシュ・シンプソンに育てられた。

クラッシュは妻と一人娘のロクサーヌと3人でバイクスタントを演じ続け、ジョニーも成長するとその一員になろうとする。

しかし、練習中にバイクが爆発し、クラッシュの妻が死亡。今際の際にジョニーは危険なバイクスタントショーには出演しないように約束させられる。それでも、隠れてバイクスタントを練習しながら整備士として一座に参加し続け、ロクサーヌと恋を育んでいた。

一座はマジソン・スクウェアガーデンでのショーを依頼され、一躍有名になるチャンスを得る。しかし、クラッシュはそのショーの前に自分が病気で死ぬと医師に宣告されたことを明かす。
ジョニーはクラッシュを死から逃れさせるため、幼い頃に読んだ本に載っていた悪魔の呼出し方を実践した。
サタン(後にメフィストだったと判明する)を呼び出し、ジョニーはクラッシュの病気を治す代わりに、永遠に仕えることを約束する。

契約通りクラッシュの病気は癒え、マジソン・スクウェアガーデンでのショーが実現した。クラッシュはバイクでのジャンプ世界記録に挑戦するが失敗。病気では死ななかったが、バイク事故で命を落してしまった。
ジョニーはクラッシュとロクサーヌのため、ショーに出てジャンプを成功させる。
クラッシュが死ぬとジョニーの元に再びサタンが現れ、契約の履行を要求する。しかしロクサーヌがジョニーを救う。ロクサーヌもジョニーの本を読んだ事が有り、純粋な善と愛がサタンを撃退できると知っていたのだ。
ロクサーヌは善の心でサタンを追い返すことに成功した。

しかし、サタンは自分の手でジョニーを手に入れられなかったかわりに、悪魔ザラトスとジョニーを融合させる。ザラトスの力で、ジョニーは夜になると燃える骸骨の頭を持つゴーストライダーへと変身するようになってしまった。

このため周囲に害を与えないように、一カ所に止まらず居所を転々とする生活を送るようになるが、一時期、ヒーローチームのチャンピオンズ・オブ・ロサンゼルスに加入した。

センチュリアスという敵と戦った結果、センチュリアスとザラトスは互いに過去を思い出した。ザラトスは大昔は力のあった悪魔で信者を率いていたが、メフィストとセンチュリアスが手を組んでザラトスを零落させ、メフィストの手駒になってしまった。ザラトスは侮辱を怒り、メフィストとセンチュリアスに復讐を誓ったのだ。

ゴーストライダーとセンチュリアスは再度戦ったが、ソウル・クリスタルにザラトスとセンチュリアスが捕らえられることで終わった。ジョニーはザラトスから解放され、ウォーレン・ワージントンⅢ世(エンジェル)チャンピオンズ・オブ・ロサンゼルスのチームメート)から贈り物として貰った金でショーをやっていたカーニバルを買い取り、ロクサーヌと結婚し、二人の子どもが生まれた。

ダニエル・ケッチのゴーストライダーが出現したとき、再びザラトスが出現したと思い戦いを挑むが、ダニエル・ケッチに取り憑いているのが昔自分に取り憑いてた悪魔(ザラトス)と異なることを確信する。そしてショットガンが業火を放射するようになり、乗っていたバイクが昔ゴーストライダーが使っていたものと似たことに気付く。そしてケアテーカーがやってきて、ジョニーと、ダニエル・ケッチそしてバーバラの関係を明かす。

能力

ゴーストライダーのバイクは高速で走り、水面や垂直の壁でも走行できる。
超人的な怪力。
通常の物理的な攻撃では傷つかない。
武器は分銅つきチェーン。
後に、ジョニーはショットガンから業火を吹き出す能力「ヘルファイア」を身につける。

ダニエル・ケッチがゴーストライダーになると、ダニエルのゴーストライダーは”ペナンス・ステア”(贖罪の視線: 相手にこれまで他人に与えた苦痛の全てが降り掛かるというもの)を得る。2000年代に入ってジョニーが再びゴーストライダーになると、ジョニーもペナンス・ステアを使うようになった。

なお、ペナンス・ステアは強力であり、(ファンタスティック・フォーのアニメで)ジョニーがギャラクタスにペナンス・ステアを使って、今まで食べた莫大な数の命のことを悔いさせて地球から遠ざけたり、ロビー・レイススターブランドにとどめを刺すのに使ったりしたことがある。
過去に、カーネイジの母体の、殺人鬼キャシディーに対してペナンス・ステアを使って悔い改めさせたことがあるが、現在のカーネイジ(およびヴェノム)といったシンビオートにはペナンス・ステアは効かないとされる。
サノスにペナンス・ステアを使ったときは、過去の罪が現れたものの、サノスはむしろそれを楽しんだとされた。

血縁

  • ゴーストライダーとなるダニエル・ケッチと実の兄弟。
  • 本当の母親はナオミ・ケイル。
    • ナオミ・ケイルは、ノーブル・ケイルという祖先の精霊に強制的に結びつけられており、この呪いによりある種のゴーストライダーを生み出す運命にあった。ナオミはこれをかわすべく手を尽くしたが、ことごとくメフィストに打ち破られた。
    • ケアテイカーという人物に勧められて、ジョニーをサーカスに残し、バーバラとダニエルのきょうだいをフランシス・ケッチ(女性)に里子として出した。このため、バーバラとダニエルは、里親のケッチ姓を名乗った。
    • ナオミ自身もゴーストライダーになったことがある。
  • ナオミ・ケイルの従姉妹に、魔女ジェニファー・ケイルがおり、ジョニー、ダニエル、バーバラに母親のような従姉妹として付き添っていた。

トリビア

  • 1970年代になるとコミックス・コードが改正され、従来実質禁止されていたホラーものに対する縛りが緩くなった。このため各社からホラー/オカルト系のヒーローが出されるようになった。ゴーストライダーもそういった作品の一つ。
    • マーベルでは同時期に(ホラーの傑作とされる)「トム・オブ・ドラキュラ(The Tomb of Dracula)」を出版、この作品からブレイドが生まれる。
  • 「ゴーストライダー」は当初真っ白な服とマントそして覆面をしたホラー調西部劇ヒーローの名前で、現在は改名されて「ファントムライダー(Phantom Rider)」になっている。
    • Dick Ayersという作家が"Magazine Enterprises"という会社で描いた作品(1949年)。後にマーベルが購入して同じ作家に描かせた(1967年)。
  • ゴーストライダーが服を脱いだものがスイム・スーツ・スペシャルに出たことがあるが、本当に「業火を纏った骸骨」だった。


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最終更新:2020年05月09日 12:06
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