リック・ジョーンズ Rick Jones

(キャラクター、マーベル)

初出:Incredible hulk#1(1962年5月)
種族:一般人
コードネーム:A-ボム、ウィスパラー

概要

当初はハルクの良き理解者の少年として登場。ブルース・バナーがハルクになる原因となった人物でもある。
後に十代の若者たちでハルクをサポートするチーム、ティーン・ブリゲイドを結成した。
ひどい巻き込まれ体質で気ままに生活していても何やかんやスーパーヒーローやスーパーヴィランの騒動に巻き込まれる上に、自分からも首を突っ込みがち。
サイドキックをあまり登場させないマーベルコミックスには珍しく、サイドキックになることが多いため、「雇われサイドキック」のあだ名がある。

経歴

初登場

(Incredible hulk#1,1962年5月)
著名な原子物理学者ブルース・バナー博士は爆発と同時に強烈なガンマ線を放つG-ボムという核爆弾を開発。
荒野の実験場でその爆破実験が始まっていた。
そんなこととは知らず、リック・ジョーンズは仲間と約束した度胸試しために車で立ち入り禁止区域に侵入していた。
それに気づいたブルース・バナーは実験場に走りリックを地面の大きな溝に投げ込んで救出したが、バナー自身は大量のガンマ線を全身に浴びてハルクとなってしまった。
バナーを命の恩人と感じ、軍や人類から誤解され攻撃される対象となったハルクをサポートし、行動を共にするようになった。
"Incredible hulk"#1(1962年5月)
初登場時のリック。左上はハルクになる直前のブルース・バナー博士

アベンジャーズ結成の立役者

ロキの策略によりハルクが列車事故未遂の犯人に仕立て上げられたため、ティーン・ブリゲイドのメンバーと協力して無線でファンタスティック・フォーに助けを求めた。
しかしロキが無線の電波の指向性を曲げたため逆にソーアイアンマンアントマンワスプたちに届きティーン・ブリゲイドの元に集結。これがきっかけとなり、事件の収拾後にアベンジャーズ結成に至った。
ティーン・ブリゲイドはそのサポート役として活動。
リックはキャプテン・アメリカの戦闘訓練を受け、サイドキックとして活躍した時期もあった。

キャプテン・マーベル

初代(マー・ヴェル)および三代目(ジーニス・ヴェル)のキャプテン・マーベルとネガバンドを通じて融合していた時期もあった。
マー・ヴェルのときはどちらかがネガティブ・ゾーンに閉じ込められ、両腕のネガバンドを合わせることで違いの原子を入れ替え「変身」するようになっていた。
ジーニスのときはマイクロバースに閉じ込められ、同様に原子交換する仕組みになった。


ランナウェイズでは、ロナーズに大金を渡してランナウェイズを保護するように依頼した。

A-ボム

2008年にスタートした"Hulk"誌では、彼自身がハルクのような姿の怪物となってしまった。
シリーズがスタートした直後、彼は記憶を失い、上半身裸でアラスカの雪原に倒れていた。
レッドハルクを見つけると変身して戦いを挑み、彼自身A-ボムと名乗る。
能力はハルクと同じく超人的な腕力、耐久力などの他に、不可視化など。

"Hulk"#2(2008年2月)
A-Bombに変身。リックの初登場から50年近くたっている。


HULK第三部

2014年開始のHULK vol.3では、知性を身につけたハルク(ドック・グリーンを名乗る)によって血清を射たれ、ガンマ線を除去。A-ボムではなくなった。

ウィスパラー

A-ボムから治癒した副作用で知能が増大。リックはその能力をスーパーハッカーとして使う事を決め、ウィスパラー(whisperer)を名乗るようになった。
ハイドラがコビックを使い、キャプテン・アメリカを洗脳しハイドラのエージェントとしたとき、リック・ジョーンズはハイドラのデータをハッキングして、パトリオット(ルーカス)に渡す。しかしこれがハイドラにバレてしまい投獄され、最後は見せしめのため銃殺される。

シャドー・ベース

ハルクの関係者を襲うための組織、「シャドー・ベース」は、リック・ジョーンズの死体とアボミネーションの体を使って、リック・ジョーンズを新たなアボミネーションとした。新しいアボミネーションは一般人2人を殺すなど暴れたため、ハルクたちが止め、リック・ジョーンズとアボミネーションを分離した。
しかし、実はリック・ジョーンズはリーダーの脳に支配されており、ハルクをシャドー・ベースの基地に誘い込んだ。そこで大量のガンマ線を浴びるとともに、ガンマ線を大量に浴びていたデル・フライという人物と合体する(首と胴体だけ合体(骸骨+内臓の見える、緑に光るデル・フライに、肩から首と胴が突き出すリック・ジョーンズという結構グロい姿になった)。
この状態でガンマ・フライトに参加。
リーダーシャーリーン・マクゴワン博士を味方に引き入れようとしたが拒否され、リーダーとリック・ジョーンズは分離させられた。
最後にアブゾービングマンが、キャセクシス光線を吸収したが、リック・ジョーンズとデル・フライを分離する分は残した。

パワー

滅多に使われないが、「本当は人間全てが持っている力」として、「現実を変えるパワー」を使う。
音楽の才能があり、ギターが得意。地球でも人気アーティストになったが、マイクロバースでも大人気になった。
ヒーローと共に過ごしあらゆる危機を経験しているので、大抵のことでは動じない。

マルロ・チャンドラー

リック・ジョーンズの結婚相手。いろいろあって離婚した。死亡したと思われるが、不明。
元水泳のインストラクターで、同じ施設に入っていたカジノの用心棒ミスター・フィックスイットの憧れの人だった。後にリック・ジョーンズと知り合う。
マルロは死への願望があるとされ、一時、がマルロの姿を取って現れたりした。
リック・ジョーンズとマルロ・チャンドラーの結婚式では、ヴァーディゴ/DCに登場するデス(エンドレス)とマルロ・チャンドラーが話したり、デス(エンドレス)がマルロ・チャンドラーにブラシをかけている(死がブラシをかける=「死にそうな目にあう」の慣用句)。
一時、トークショーのホステスをやっていたことがある。
また、マルロは同性のムーンドラゴンと付き合っていた。

アルティメットバージョン

アルティメット・ユニバースではウォッチャーによって宇宙の救世主に選ばれた。


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最終更新:2023年05月25日 09:37
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