キデン・ニクソン (Kiden NIixon)


初出:NYX#1(2005年)
種族:人間、ミュータント、女性

概要

キデン・ニクソンはマーベルの作品に登場するミュータントのキャラクター。ミュータント能力を初めて発現する十代の少女を描くシリーズ、NYXの主人公として登場する。
強力なミュータント能力を持つがあくまで一般人であり、ヒーローやヴィランではない。

(NYX#1,2005)

【下記の記述にはストーリー上のネタバレを含みます】

能力

時間操作能力。周囲の時間がゆっくりと流れ、自分は自由に動けるようになる。
相対的に運動エネルギーが高まり、他の者に触れると強力な力で打撃を与えることができる。
能力を使う瞬間に他の人間に触れていると、その者もゆっくり流れる時間の中で自由に動くことができる。


オリジンと経歴

その幼少期や能力の発現は"NYX"のシリーズで描かれる。
幼い頃は幸福な家庭で育ったが、警察官の父が目の前でならず者に殺されたことで生活は一変する。
危険なニューヨークの下町で暮らすことになり、高校生になる頃には環境に相応の不良になっていた。
ある日、知り合いの店でタバコをくすねるために、同じハイスクールに通う少年、ヘクターの万引きを密告し、恨みをかってしまう。
復讐のためヘクターに襲撃された瞬間、ミュータントパワーが発現する。彼女には時間を静止しているかのようにゆっくりにし、その中を自由に動ける能力があったのだ。相対的に運動エネルギーが増すため、ヘクターの腕に触れただけで彼の骨を折ってしまう。
ヘクターは更に恨みを募らせ、学校に拳銃を持ち込んで再びキデンを襲撃するが、またもやキデンの能力が発現する。
今度は能力を楽しむ余裕もあったが、キデンがかわした銃弾は、ずっと彼女を気遣ってくれていた女教師、キャメロン・パルマーに命中してした。
恐怖と罪悪感から学校を飛び出したキデンは家に帰ることもできず、ホームレスの少年・少女たちと一緒に生活する。

いつしか彼女は、死んだ父の姿を見るようになる。
ある日、父のメッセージを受けたキデンは売春婦として働くX-23の窮地を救うことになる。
その結果、ギャングたちに命を狙われることになり、X-23と教師のパルマー、そして同じくミュータント能力のせいで学校を追われた少女タチアナたちと共にホームレス生活を続けることになった。

キデンはタバコを吸い、言葉遣いも悪く、ニューヨークの危険地域に住む不良少女であるが、芯の強いまっすぐな少女である。友達や周りの人々を気遣う優しさもあり、困っている人を見ると放ってはおけない性格。またホームレス生活にもめげないタフさを持っている。ゴミ箱の中から食糧などを探すのが得意。


M-Day

キデンはM-Day以降も能力を失わなかった者の一人で、"X-Men: The 198 Files"の中には彼女のファイルがある。

NYX: No Way Home

NYXの続編シリーズNYX: NO Way Home(2008年8月〜)では、M-Day後の様子が描かれる。
彼女は前回シリーズで知り合ったミュータントの男、ボビー・ソウルやタチアナと共に暮らし、飲食店で働いていた。能力のコントロールも身につけ、普段の生活に活用することもある。
しかし、教師のパルマーが何者かに拉致され、その救出のために行動することで新たな陰謀に巻き込まれていく。

キデンの死

キデンの死は2009年のクロスオーバー"Messiah War(メシア・ウォー)"の中で描かれる。
ケーブルホープを救出するためX-Forceが向った2973年の世界に彼女はいた。
彼女はその時間操作能力を利用され、ストライフの世界で他者がタイムトラベルやテレポートをできなくする装置に接続されていた。
この時、X-ForceのメンバーとなったX-23と"NYX"以来の再会を果たすが、既にストライフのせいで正気を失っており、最終的にドミノに射殺されてしまう。

この未来の世界は歴史改変によって消滅する可能性があるが、デッドプールによるとキデンは2009年か2010年かそのへんからストライフやビショップの手で連れてこられたということであった。そのため、キデン自身は本来の歴史から消滅してしまったことになり、彼女の命はここで本当に途絶えてしまったと考えられる。

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最終更新:2012年06月25日 01:47
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