X-23 / ローラ・キニー Laura Kinney


初出(アニメ):X-Men: Evolution(season3,wpisode11)"X-23 (2003)"
初出(コミック):NYX #3 (2004)
種族:ウルヴァリンのクローン、ミュータント、女性

(X-23#1 2010,Artist: DANNI LUO)

概要

ウルヴァリンの遺伝子から作られた女性型クローン。
ウェポンX計画の派生プロジェクトによる産物で、感情を持たない暗殺機械として育てられたが、ある女性研究者の働きによって愛情を知る。
少しずつ感情を取り戻しつつあるが、未だ人の気持ちを理解できないことに悩むことも。
ヒーローだがウルヴァリン同様、必要とあれば(時に必要がなくても)殺しも辞さない。怒りや後述の「トリガー・セント」のために暴走し、非常に危険な存在になることもある。
"NEW X-MEN"" X-MEN"" X-Force"などに参加。

初登場

コミックより先にアニメ"X-Men:Evolutiom"で初登場(2003年)。
コミックでは2004年にデビューし、現在は単独タイトルもある人気キャラに成長した。出生の秘密が明らかにされたのは単独のミニシリーズ"X-23 : INNOCENCE LOST"。
日本ではゲームの"MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two World"に登場したことで知られる。

能力

ウルヴァリンとほぼ同等の能力を持つ。
ヒーリング・ファクター……超回復力。
毒や病気への抵抗力。
超人的な腕力、スピード、反射神経、耐久力など。
ウルヴァリンは拳から3本ずつのクロウを出すが、X-23は2本ずつしかない。ただし、つま先にも1本ずつクロウがある。
アダマンチウムはクロウにだけ結合され、骨格全体には結合されていない。

トリガー・セント

X-23を開発した研究所で作られた薬品。
この匂いを嗅ぐと、X-23は理性を失い凶暴化する「バーサーカー・レイジ」に陥る。

コミック初登場(NYX#3,2004年)

NYXではニューヨークに住む売春婦の少女として登場する。
ミュータント能力を発現しホームレスとなった少女キデン・ニクソンと行動を共にした。
ほとんど何もしゃべらない少女で、X-23やローラという名前を名乗ることもない。
最終的にはポン引きのボスやその仲間を殺し、キデンたちを救うことになる。

オリジンと経歴


出生

X-23を生んだのは、ウルヴァリンの骨格をアダマンチウムと結合させたウェポンX計画の派生プロジェクトだった。
実験の指導者マーティン・サッター博士は、ミュータント遺伝学者サラ・キニー博士をプロジェクトのメンバーに加える。だがそのせいで、サラはもう一人の科学者ザンダー・ライス博士の嫉妬をかうはめになった。
ザンダーはウルヴァリンに強い恨みを持つ男だった。父もウェポンX計画に関わっており、ウルヴァリンが脱出時に父を殺害したからだ。
研究所が保存していたウルヴァリンの遺伝子サンプルが傷ついていたため、Y染色体を抽出することができなかったので、キニーはX染色体だけを使い女性型のクローンを生み出すことを思いつく。この実験で生存に成功したサンプルが23番目のサンプル"X-23"だった。
しかし、その誕生にはサンプルを人間の胎内で成長させる必要があり、ザンダーは嫌がらせのためにキニー自身が産みの親になるように強要した。
9ヶ月後、キニーは無事X-23を出産した。

7年後。
ザンダーはウルヴァリンへの復讐に取り憑かれ、そのクローンであるX-23に過酷な実験を強いた。
X-23のミュータント因子を活性化させるため、放射能を浴びさせ、クロウを麻酔無しに研磨しアダマンチウムでコーティングした。X-23を人間として扱わず、生きる武器として格闘技を訓練させた。
さらに、ザンダーはX-23が匂いを嗅いだだけで我を忘れ攻撃的になる「バーサーカー・レイジ」に陥らせる薬「トリガー・セント」を開発した。
X-23はこの「トリガー・セント」のせいで格闘技の師匠を殺してしまう。
兵器としてのX-23が完成してから3年の間、研究所はX-23を大金と引き換えに要人を殺す殺し屋として世界中に送り込んだ。

ある日、キニー博士は幼い姪を連続殺人犯に誘拐され、X-23に救出させた。
一方でザンダーは研究施設の実権を握るためX-23にマーティンを殺させた。それを知ったキニーはX-23を解放し、家族として暮らすことを計画した。
X-23は脱出の際に施設を爆破しザンダーを殺すが、ザンダーが残した最後の罠「トリガー・セント」のせいでキニーも殺してしまう。
それでもキニーはX-23に最後の贈り物を残した。手紙に記した"ローラ"という名前を。
(X-23 : INNOCENCE LOST#1〜#6,2005年)

X-23: TARGET X(#1〜#6),2007年

2007年のミニシリーズ"X-23: TARGET X”では研究所を脱出した後のX-23の行動、そして更なる研究所での秘密が明らかにされた。
ストーリーは15歳になったX-23が何者かに拘束され、尋問を受けるという形で進行する。

研究所を脱出したX-23はすぐに、研究所で彼女の「調教師」だった女、キムラ の追撃を受ける。
X-23はキムラに対して一切の直接攻撃ができないように設定されているのだ。
どうにかキムラから逃れたX-23はサンフランシスコに行き、サラ・キニー博士の妹デービーと且つて誘拐から救出した姪のメーガン(X-23の従姉妹にあたる)を頼ることになった。
X-23は彼らに家族として迎えられ心を通わせるが、研究所の追跡は止まなかった。デービーとメーガンにキムラの魔の手が迫る。
X-23はデービーとメーガンを逃亡させ、二人に危害が及ばないよう離別を選択する。

二人を見送ったX-23は怒りの矛先を全ての元凶、クローン計画の原因となったウルヴァリンに向ける。
チャールズ・エグゼビア高等学院にいたウルヴァリンを襲撃するが、逆に諭され、X-23は新しい人生を始めることを選んだ。
(X-23: Target X#1〜#6,2007年)

その後のX-23

その後、X-23はX-MENの一員となった。
命のやりとりになるような危険な任務を請け負うX-FORCEのメンバーだったこともあった。
アベンジャーズ・アカデミーが西海岸へ移動すると、その生徒となる。

多くの仲間との出会いを経て人間性を取り戻しつつある。

マーベル・ナウ!

Avengers vs. X-MENの後、X-23はアーケードによってマーダーワールドに囚われ、他の十代のヒーローたちと互いに殺し合いを強制される。

ウルヴァリンの死後

ウルヴァリン(ローガン)の死後、カナダを彷徨い、元アルファ・フライトのコリン・ヒュームと出会う。彼に「色が象徴する意味」を説かれ、前髪を象徴的な色である青と黄色に染めた。
その後、遺品を集めていたファントメリーからコスチュームをもらい受け、ウルヴァリンの名を引き継ぐことになった。髪の色は黒に戻した模様。
過去からタイムスリップしてきた若いエンジェルと付き合っている。

別世界のX-23

Age of Apocalypse

本名:キリカ・ヤシダ(Kirika Yashida)
初登場:X-Men: Age of Apocalypse #1
種族:ミュータント

"Age of Apocalypse"の世界(Earth-295)ではクローンでなく、ウェポンX(
ウルヴァリン)とマリコ・ヤシダの娘。
シニスターの研究室で被験体となり、"X-23"と名付けられた。
"Uncanny X-Force#11"で正史世界のウルヴァリンと出会うが、次の号で実の父であるウェポンXに瞬殺されてしまった。

映画版

2017年公開の実写映画ウルヴァリン第三作”ローガン”に登場。イギリスの子役女優ダフネ・キーンが演じた。



その他

  • ウルヴァリンからは"X"と呼ばれる。
  • X-23をベースにしたクローン「シスターズ」が登場しており、特にスカウト(旧コードネームは「ハニー・バジャー」)ことガブリエル・"ガビー"・キニーは登場頻度が高い。







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最終更新:2023年08月06日 22:50
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