アベンジャーズ / Avengers(チーム名)

(「アヴェンジャーズ」という表記もあり)
結成:Avengers Vol.1#1(1963年9月)
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概要

アベンジャーズはマーベルコミック各誌のキャラクターたちで結成されたスーパーヒーローチームで、オールスターチームと言うべき存在。1963年に結成され、メンバーはストーリーや時代に合わせて常に変遷している。

2012年には実写映画『アベンジャーズ』が全米公開され、記録的なヒットとなっている。これは各メンバーの作品が単体で映画化された後、2012年にはついにチームとして映画化されるというハリウッドでも希有且つ壮大なプロジェクトである。

経歴

結成

1963年のAvengers#1でチーム結成。
アスガードの雷神ソーの兄弟、ロキは邪悪な神だった。ソーとの戦いの末に不毛の世界に閉じ込められていたロキは復讐の機会を狙っていた。
ロキがソーのいる地球を観察していると、緑色の巨人ハルクが飛ぶように跳躍しているのを発見。
ソーをおびき出すために利用しようと考え、魔法を使ってハルクを列車事故の犯人に仕立て上げた。まんまと騙された大衆はハルクに脅威を感じる。
しかし、それに疑いを感じた者たちがいた。ハルクと以前に出会っていた十代の少年たち「ティーン・ブリゲイド」のメンバーである。彼らはハルクを救うため有名なヒーローチーム、ファンタスティック・フォーに無線で連絡を取ることにする。
しかし、ロキは無線を察知し、電波の方向はねじ曲げてしまった。無線はロキの思惑通りソーに届いたが、少年たちの声を聞いたのは彼だけではなかった。
アントマンことハンク・ピムとその恋人、ワスプことジャネット・ヴァン・ダイン。
大企業の社長で無敵のアーマーを装着して戦う男、アイアンマンことトニー・スターク。
彼らはティーン・ブリゲイドの居場所に集結した。
事情を聞いたヒーローたちは列車事故の真実を聞くためハルクを探し出すことになった。
最終的に彼らは協力してロキを倒すことに成功。その後でヘンリー・ピムがある提案をした。
「我々はそれぞれ異なる力を持っている!もし我々が力を合わせれば無敵になるはずだ!」
それを聞いたアイアンマン、ソー、ハルクは同意し、彼らは必要があれば共に戦うことになった。
チームの名はワスプの提案により「アベンジャーズ」に決定した*1

"Avengers#2"では早くもハルクがチームを離脱。
"Avengers#4"では氷漬けになっていたキャプテン・アメリカを発見し、メンバーに迎えた。

最初のメンバー再編

1年以上にわたるアベンジャーズの活動を経て自分自身の成すべきことと休暇を求め、アイアンマンとジャイアントマン、ワスプが(一時的な)離脱を決める。さらにソーもアスガルドでオーディンに課せられた試練などのためチームを離れてしまう。
そんなときかつてアイアンマンの敵として戦ったホークアイがアベンジャーズ本部を訪れメンバー入りを志願。ジャービスを縛り3本の矢を同時に放ってロープを切るという離れ業を見せつけジャイアントマンやワスプにも能力を認めさせ、メンバー入りを果たした。
この噂が新聞でリークされるとクイックシルバースカーレットウィッチもメンバー入りを熱望し、手紙を書いて思いを伝え仲間に加わる。
既にサイドキックとして何度も戦いを助けてきたリック・ジョーンズは「あれ?僕の名前がないよね?」と抗議するがキャプテン・アメリカに「また今度な」の一言で済まされてしまった。
ちなみにネイモア・ザ・サブマリナーもメンバーに誘われたが断った。
アイアンマンは「ハルクを探してメンバーに入れるんだ」とアドバイスを残して去っていった。
【再編後のメンバー】
キャプテン・アメリカ、ホークアイ、クイックシルバー、スカーレットウィッチ

『シークレット・ウォーズ』後の再編

クロスオーバー"Secret Wars"ではキャプテン・アメリカ、キャプテン・マーベル(モニカ・ランボー)、ワスプ、ソー、シーハルク、ホークアイが超宇宙的存在ビヨンダーにさらわれバトルワールドでヴィランの集団と長い戦いに参加させられた。
このストーリーのにより、シーハルクはシングに代わりファンタスティック・フォーの一員に。アベンジャーズ兼任となる。
メンバーが行方不明になっていた間、残ったメンバーをまとめ記者会見などチームの信頼維持にも奔走していたヴィジョンが功績を認められ、ワスプからリーダーの座を譲られる。
ヴィジョンは普段から多忙のソーと兼任になったシーハルクにはいつでも好きなときに常任メンバーとリザーブメンバーの立場になれる権限を与える。またウエストコースト・アベンジャーズの結成を決め、そのリーダーにホークアイ、メンバーにモッキンバードを選択した。さらに本隊チームの新メンバーとして主要メンバー不在の間に銀行強盗を防ぐなどの活躍をしたスターフォックスが加入。
政府との連絡役はヘンリー・ガイリッチからレイモンド・シコースキーに交代した。
("Avengers Vol.1"1984年5月)

大会議

様々なキャラクターが加入、離脱、生死を繰り返しリザーブメンバーなどを含め膨れ上がったチームは1991年の展開でチームを再編。
2日わたる会議の末、7人の主要メンバー、その大替としての能力を持つ7人のリザーブメンバー、それ以外のリザーブのリザーブに分けられた。
このときリザーブメンバーには新人ヒーローのレイジとヴィランから更生したサンドマンがサプライズ選出された。*2

解散

40年にわたって活動したアベンジャーズは2004年のクロスオーバー"Avengers Disassembled"でついに解散した。

再結成

その半年後、超人刑務所ラフト襲撃事件で大量のスーパーヴィランが脱走。この事態を収拾するため、「ニューアベンジャーズ」が結成された。
メンバーはキャプテン・アメリカをはじめ、スパイダーマンやルーク・ケイジなど脱走事件発生時に現場に居合わせたヒーローがメイン。
旧アベンジャーズは政府や国連の支援を受けていたが、このチームは完全に独立した私設チームとなった。
(New Avengers #1,2004年12月)

分裂

スタンフォード爆発事件の後「超人登録法」が制定されると、ヒーローたちは法律の支持派と反対派に分裂。
クロスオーバー"Civil War"でアベンジャーズも二つに分裂する。
支持派はアイアンマンを筆頭にアメリカ政府の支援を得て「マイティ・アベンジャーズ」を結成した。
一方、反対派は地下に潜り、キャプテン・アメリカを筆頭に「シークレット・アベンジャーズ」を結成した。

シビルウォー終結後

シビル・ウォーが終結するとキャプテン・アメリカが暗殺される。シークレット・アベンジャーズはルーク・ケイジをリーダーとしてニューアベンジャーズを再結成した。

ダーク・アベンジャーズ

Secret Invasionにより従来のヒーローたちがアメリカ政府の信頼を失い、逆にスクラルの女王ベランケを殺害したノーマン・オズボーンが安全保障の実験を握る。
これにより政府公認のアベンジャーズはノーマン・オズボーンが再編したアベンジャーズとなった(もちろん当人たちは単にアベンジャーズと呼ぶが、読者視点からは便宜上ダーク・アベンジャーズと呼ばれる)。

ヒロイック・エイジと再統合

クロスオーバー"Siege"でノーマンが実権を失うと、ヒーロー復権の時代Heroic Ageが訪れる。
国家安全保障の責任者となったスティーブ・ロジャーズの提案により、オリジナルのアベンジャーズが復活、再結成された。
ただしルーク・ケイジの「ニューアベンジャーズ」も存続。
「シークレット・アベンジャーズ」はキャプテン・アメリカの本名スティーブ・ロジャーズの名の元に、隠密行動をとるチームとして再結成された。

メンバー

初期メンバーは以下の5人。
ソー:北欧神話に登場する雷神その人。
アントマン:体をアリの様に小さくする薬を発明した科学者ヘンリー・ピム。アリを操ることが可能。
ワスプ:ヘンリーの恋人ジャネット・ヴァン・ダイン。アントマンと同じく体を小さくし、飛行ユニットを装備している。
アイアンマン:ハイテク機能を詰め込んだ鋼鉄のアーマーを身につけた男。大企業の社長であり、億万長者であり、天才科学者。
ハルク:ガンマ線を浴びた科学者ブルース・バナーは感情が高ぶると無敵のパワーを発揮する緑色の巨人に変身する。ハルクの状態では人付き合いが苦手で、早々にアベンジャーズから離脱した。

追加メンバー

有名、無名を問わず様々なキャラクターが関わった。

キャプテン・アメリカ:高潔な魂を持つ超人兵士。氷漬けになっているところをサブマリナーに発見され、海中に投げ出される。氷が融けて海中を漂っているところをアベンジャ—ズに発見された。サブマリナーに対抗するアベンジャーズと共闘し、チームの一員となった。(Avengers#4) その後アベンジャーズのリーダーになり、ソー、アイアンマンと共にチームの中核を成す「ビッグ3」と呼ばれた。

【アイアンマン、ジャイアントマン、ワスプ、ソーが離脱後の追加メンバー】(Avengers Vol.1 #16)
ホークアイ:スーパーパワーは持っていないが、世界一の弓の名手。
スカーレットウィッチ:現実改変能力を持つミュータントでマグニートーの娘
クイックシルバー:超高速で動くことができるミュータントでスカーレットウィッチの双子の弟。

【その後の追加メンバー】
ブラックウィドウ:元ソビエト連邦の女スパイ。
サブマリナー:海底の王国アトランティスの王子ネイモア。水中では無敵の力を発揮する。アベンジャーズ結成時は彼らと敵対していた。
ブラックパンサー:ワカンダ王国の国王。初の黒人アベンジャーズ。
ビーストX-MENの初期メンバー「ファーストファイブ」の一人で天才科学者。
ミスター・ファンタスティック:ヒーローチーム、ファンタスティック・フォーのリーダー、リード・リチャーズ
インヴィジブル・ウーマン:ファンタスティック・フォーのメンバー。

他にも数多くのメンバーが入れ替わり立ち代わり参加している。

一時はメンバーのインフレーションが進み、第一期のガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーと会議をしようとしたとき、入ってきたヘンリー・ガイリッチが一言、「まずは数が問題だ」と部屋一杯になった両チームを見て言ったほど。
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1991年の大会議による再編成

主要メンバー:キャプテン・アメリカ、ブラックウィドウ、ソー、ヴィジョン、クエーサーセルシーシーハルク
リザーブメンバー:スパイダーマンブラックナイトファルコンハーキュリーズ、キャプテン・マーベル(モニカ・ランボー)、レイジ、サンドマン
(Avengers Vol.1 #329,1991年2月)

アベンジャーズ派生チーム

ヤングアベンジャーズ

アベンジャーズが解散している間に突如現れた十代のヒーローたち。
最初は4人組だった。
初期メンバーは
アイアンラッド→離脱
パトリオット
アスガーディアン→ウィッカンに改名
ハルクリング

追加メンバーは
ホークアイ(二代目)/ケイト・ビショップ
スタチュア
スピード

ニューアベンジャーズ


デアデビルも勧誘されたが、このときは参加を断った。

その後、ウルヴァリンセントリーらが加入。
シビル・ウォー事件を経てマイティアベンジャーズとシークレットアベンジャーズに分離した時代を経て、再び統合される。

マイティ・アベンジャーズ

シビル・ウォー事件終結後、超人登録法に従って登録したヒーローだけで組織した新たなアベンジャーズ。
アイアンマンことトニー・スタークが発起人。リーダーにはミズ・マーベルが指名された。


【初期メンバー】
アイアンマン:この時期はS.H.I.E.L.D.の長官。
ミズ・マーベル:トニーによりリーダーに指名された。
ブラックウィドウ:ナターシャ・ロマノフ。S.H.I.E.L.D.のエージェントでもある。
アレス:ギリシア神話のゼウスの息子にして軍神アレスその人。
ワスプ:ジャネット・ヴァン・ダイン
セントリー:妻と一緒にアベンジャーズ・タワーのてっぺんに住んでいる。
ワンダーマン:旧アベンジャーズのメンバー。怪力と飛行能力を持つ。

シークレット・アベンジャーズ


ダーク・アベンジャーズ

"Secret Invasion"の結末によりS.H.I.E.L.D.の実権を握ったノーマン・オズボーンが結成。
メンバーは従来のアベンジャーズに似た人員を集めた。

アイアンパトリオット:ノーマンオズボーン。トニー・スタークのアーマーを自分用に改造。
ミス・マーベル:本物がメンバー入りを拒んだためにムーンストーンにコスチュームを着せた。
ホークアイ:ブルズアイ。
スパイダーマン:ヴェノム(スコーピオン)
ウルヴァリン:ウルヴァリンの息子ダケンをスカウト。
アレス:ソーの代用。マイティ・アベンジャーズから残留。
キャプテン・マーベル:ノヴァ。キャプテン・アメリカの代用。
セントリー:マイティ・アベンジャーズから残留。

ウェストコーストアベンジャーズ

その名の通り、西海岸に本拠地を置いたアベンジャーズ

アベンジャーズ・イニシアティブ



アルティメッツ

アルティメット・ユニバースにおけるアベンジャーズと同等の存在。
それとは別にアルティメット・ユニバースにはアベンジャーズという名称のチームも存在する。こちらはニック・フューリーが結成した極秘任務部隊。


実写映画版

2012年には実写映画版アベンジャーズが公開された。
メンバーはキャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマン、ハルク、ブラックウィドウ、ホークアイの6人。
キャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマン、ハルクの4人それぞれが主人公の映画を公開し、そのクロスオーバー作品として統合するという壮大なプロジェクトとなった。
続編のアベンジャーズ エイジオブウルトロンでは新たにヴィジョンスカーレットウィッチクイックシルバーの三人が加わった

トリビア

解散前のアベンジャーズは、国連の下部に位置し、アメリカ政府に従う組織だった。
施設や装備の多くはトニー・スタークが提供しており、アベンジャーズ・マンションと呼ばれる豪華な邸宅、クインジェット(主に現場に急行するためのジェット機)、そしてトニー・スタークの執事であるジャービスなどを利用できるようにした。
組織は「アベンジャーズ憲章」という細かい規則で運営されており、給料も常勤メンバーは週給1,000ドルとどのような怪我や病気に対しても使える健康保険(アメリカは国民健康保険制度がないため、自分で保険をかける必要がある)を提供される。給料は慈善組織「マリア・スターク財団」から出ているが、実体はトニー・スタークの懐から出ていた。
定期的にミーティングを行う義務があり、キャプテン・アメリカが議長のハンマーを打ち鳴らしてメンバーの諍いを止めるシーンなどが描かれている。






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最終更新:2024年03月12日 22:24

*1 ワスプ「チーム名は鮮やかで劇的なのがいいわ!アベンジャーズとか...」アントマン「『とか』じゃないよ、アベンジャーズで決まりだ!」

*2 Avengers Vol.1 #329,1991年2月