ワンダーガール Wonder Girl

(複数のキャラクター、DC)

概要

1950年代に、コミックスが子供の成長に与える悪い影響を告発したとされる(少なくとも当時はそう受け止められていた)「無垢への誘惑」で、DCコミックスの主人公たちも悪影響を与えるモデルとして糾弾された。ワンダーウーマンは、「あんな怪力で男に頼らない生き方をするのは、レズビアンだ」と糾弾される(当時の米国は、今以上に同性愛者に不寛容だった)。
これに対してDCは、少なくとも家庭に受け入れられるためにファミリーが必要だとして、サイドキックを兼ねた少女のキャラクター、「ワンダーガール」を導入した。

歴代のワンダーガール

歴代のワンダーガールは下記のようになっている。
  • ダイアナ(Diana)
ワンダーウーマン本人の少女時代の活躍を描くもの。主にパラダイス島を舞台に、「母」ヒッポリタや他のアマゾンたちと絡む話。スモールヴィルでの少年時代のスーパーマンの活躍を描く、初期のスーパーボーイのような設定である。

当初ティーン・タイタンズで、ワンダーガールあるいはワンダーチック(Wonder Chick:Chickは「かわいこちゃん」の意味)としか呼ばれておらず、ドナ・トロイあるいはトロイアという名前は後からもらった。
最初のオリジンは、火事に遭ってワンダーウーマンに助けられた孤児の女の子で、行き場がないためワンダーウーマンがパラダイス島に連れていったところ、人間だったので一人だけ成長し、困ったため魔法の光線でほかのアマゾンと同様のパワーを得る、というものだったが、クライシスを含めてオリジンがコロコロ変わった、複雑なキャラクターになってしまう。
シリーズのタイトルにも「ドナ・トロイとは何者か?」「ワンダーガールとは何者か?」と
アイデンティティを問うものがある。
美少女キャラで人気も高い。

  • ドルシラ (Drusilla)
パラダイス島から危機を知らせに来ただけのキャラだが、TVドラマ版でのワンダーガールのモデルである。通常はワンダーガールに含めない。
ヒッポリタ女王の娘で、ワンダーウーマンの妹という設定。
後に「愛と青春の旅立ち」などで有名になる女優デブラ・ウィンガーが演じており、これが最初のドラマ出演とされる(「恋のスランバー・パーティ」とどちらが早いかは不明。)

通称キャシー。現在、ワンダーガールは彼女を指す。
考古学者の母(父は不明だった)をもち世界中の発掘の旅に付き合わされて友達がなく、手癖が悪く暇なときに盗掘をするようになった。ある日、博物館で展示されていた、ギリシャの魔法の品-怪力を与えるアトラスのブレスレットと空を飛べるヘルメスのサンダル-を持ち逃げして、ティーン・タイタンズに参加する。キャシーはドナ・トロイの大ファンで、彼女の衣鉢を継ぐこととした(タイタンズでは、ゴーグルを付けて活動した)。リランチ前は、父親がゼウスとわかりゼウスからパワーをもらう。
リランチ後は、父親はワンダーウーマンの双子の兄であり、盗掘をしているときに生体金属の鎧を獲得してヒーローとなる。
さらに設定が変わり、ゼウスの孫(つまりワンダーウーマンの血縁、彼女からみるとワンダーウーマンは叔母になる)で、その力を引き継いだとされる。
一時加入していたヤング・ジャスティススーパーボーイと知り合い、恋愛関係になった。

2021年に登場したワンダーガール。初出は Dark Nights: Death Metal #7だが、プライム・アースに登場するのはInfinite Frontier #0から。
ブラジル人で、一度アメリカに来たが再びブラジルに戻ったところ、ギリシアの神々と関わることになった。


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最終更新:2021年10月26日 19:08