マンダリン(Mandarin)*1

(キャラクター、マーベル)

初登場:Tales of Suspense #50(1964年2月)
種族:人間、中国人

概要

アイアンマン最大の宿敵の一人。

『ジンギス・カン(チンギス・ハーン)の直系の末裔』を自称し、フィン・ファン・フームの故郷・『惑星マクルゥⅣ*2』由来の超科学*3を武器に世界征服を企む本名不詳の謎の中国人。


元々は裕福な地主の家庭に生まれたのだが、『文化大革命』*4の影響で財産を全て失う。
各地を放浪した末に中国奥地の秘境『精霊の谷*5』にたどり着き、そこで朽ち果てた宇宙船を発見。
それはかの巨龍『フィン・ファン・フーム』の同胞の船だった。

発見した宇宙船から地球外の科学技術と所持者にスーパーパワーを与える指輪を回収し、精霊の谷を拠点に世界征服を画策。
その過程でアイアンマンやアベンジャーズを初めとするアメリカのスーパーヒーローと幾度も対戦している。

家族に非嫡出の息子・テムジン*6ジャスティン・ハマーの娘であるジャスティーン・ハマーとの娘・サシャ・ハマー*7などがいる。


能力

指輪:マクルゥⅣの宇宙船から回収した10個一組の指輪。一つ一つが異なる名前と能力を持ち、マンダリンはこれを両手の指全てに常時装着している。
以下、簡単な内約
  • 右手
    • 親指・『リメイカー』:物体を分子レベルで操る
    • 人差し指・『インフルエンス』:衝撃ビームを放つ。電磁波や音波等、『波』ならば大抵変換可能。
    • 中指・『スピン』:旋風を起こし、自身が飛行する際の推進力となる。
    • 薬指・『スペクトル』:破壊ビームを放つ
    • 小指・『ナイト・ブリンガー』:感覚を麻痺させる暗黒を作り出す。
  • 左手
    • 親指・『ダイモニック』:電磁石の力を利用した白色ビームを放つ
    • 人差し指・『インカンデッセンス』:高熱火炎を生み出す
    • 中指・『ライトニング』:電撃を放つ
    • 薬指・『ライアー』:精神操作。幻覚を見せたり、他人を洗脳したりできる
    • 小指・『ゼロ』:絶対零度の冷気を放つ

時に部下に指輪を貸して悪事をさせることがあり、この集団を「ハンド」(マンダリンの手の意味)と呼んだ*8
一時期マンダリンが死亡していた際、これらの指輪はマンダリン自身の両手首ごとマンダリンの息子・テムジンが所有しており、マンダリンの復活後はマンダリンの脊髄に移植された。
後に再びマンダリンが死亡すると、各指輪を1つずつ所有した『マンダリン10』なるグループが登場し、アイアンマンを苦しめた。

世界有数の科学者としての知識と技術
一流の武道家であり、戦術家

トリビア

  • 普段から『チンギス・ハーンの末裔たる高貴な家柄の出身』と自称しているマンダリンだが、後にマンダリンの自伝映画を撮影することになった映画プロデューサーが独自に調査した結果、『本当はアヘン窟の売春婦の子供で、指輪の力を使って自分自身の過去の記憶を書き換えている』ということが判明した。
  • ライバルであるアイアンマンと違い、コスチュームのデザインが一定しておらず、フー・マンチュー的な怪しい中国人風な物から現代的なスーツ姿、アイアンマンに対抗した鎧兜など多種多様なコスチュームの着用経験がある。
  • マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)では、フェーズ1第1作『アイアンマン』時点よりマンダリンの持つ10個の指輪をモチーフにしたと思われるシンボルマークを掲げるテロリストグループ『テン・リングス*9が登場しており、フェーズ2第1作『アイアンマン3』にて初登場。ただし、その正体は『トレヴァー・スラッタリー』という無名の役者であり、一連の事件の真の黒幕に雇われて『テン・リングスの首領・マンダリン』を演じていただけだった*10。その後、MCUフェーズ4第2作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で原作におけるシャン・チーの父親・ゼン・ズー*11とマンダリンの設定が合体したオリジナルキャラクター『シュー・ウェンウー』がテン・リングス首領兼シャン・チーの実父として登場。作中、ウェンウーは『マンダリン』という名前について『アメリカのテロリストが勝手につけた』、『マンダリンオレンジから取ったのか?』と酷評していた。
    • なお、偽マンダリンことトレヴァー・スラッタリーはその後、短編作品『マーベル・ワンショット:王は俺だ』において収監されていた刑務所から『本物のテン・リングス』によって拉致された事が描かれ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にて『首領の名を騙った罪』により処刑されかけるも、その場で行った即興芝居が気に入られて命拾いし『週に一回、ウェンウーに芝居を披露する事』を条件にテン・リングス本拠地の牢獄で監禁生活を送っていた事が判明した*12
  • 科学者であり超科学の指輪を使っているだけなのだが、怪しい魔法使いと思われているところがある。確かにローブを着たバージョンもあるが、アニメ版アイアンマンで、緑の肌をした変異した人間のマンダリン(アーノルド・ブロック:Arnold "Arno" Brock)が出てきたためとも思われる。


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最終更新:2023年09月05日 19:54

*1 「マンダリン」には中国の役人の意味がある

*2 別名:カカランサラ

*3 特に宇宙船の動力であった10の「指輪」

*4 1966~1969年に中国で起こった政治闘争。詳しくは本家wikiを参照のこと

*5 魂の谷、とも

*6 初出:Iron Man#53(2002年6月) 

*7 初出:Invincible Iron Man#1(2008年7月)

*8 某忍者集団とは別

*9 おそらく原作における上記『ハンド』がモチーフと思われる

*10 中国公開のため事前に中国で内覧をしたところ、中国の高官が怒ったため変更したという噂がある

*11 またの名をフー・マンチュー。やはり中国人系ヴィラン

*12 長期に渡る監禁生活の影響か、シャン・チー達と遭遇した時点で今年が何年なのか分からなくなっており、牢獄内に現れる謎生物『モーリス』の事も幻覚だと思っていた