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.hack概要
架空のオンラインゲーム「The World」内でストーリーが展開し、主人公らはThe Worldをプレイしているという設定である。この設定を活かした演出が随所でなされているのが特徴で、ゲームを起動すると最初に架空OS「ALTIMIT」のデスクトップ画面が表示され、そこからオンラインゲーム「The World」にログインすることでゲームの開始となる。このデスクトップは現実さながらに壁紙の変更が可能で、BGMの変更も可能である。他のプレイヤーとのメールのやり取りやニュースの閲覧もでき、ゲームの進行具合に同期する形で情報が追加される。ログイン後は自分のPCを操作することになる。
第一期簡略ストーリー
ごく普通の中学生である主人公は、友人のヤスヒコ(PC名:オルカ)に誘われて、“カイト”という名のPCを作成し、有名なオンラインゲーム(MMORPG)・「The World」に参加することとなった。オンラインゲーム自体不慣れなカイトは、オルカのレクチャーを受けつつ初めての「The World」を楽しんでいたが、初めて行ったダンジョンで白衣をまとった少女のNPCが追われている姿を目撃する。オルカは何かを知っている様子であったが、少女のNPCから“何か”を託された直後、追撃者の手によって倒されてしまう。カイトはその際、オルカが託された“何か”を受け継ぐことなり、それは『腕輪』に姿を変えた。カイトが少女のNPC(アウラ)と追撃者(八相の第一相スケィス)、及び『腕輪』の力を知るのはもう少し後のことである。
「The World」でオルカが倒されて以降、その影響はリアルでも現れた。ヤスヒコが意識不明になり、入院したのである。「The World」が何らかの原因となっているのではないかと考えた主人公は、情報を求めてBBSに書き込むものの、短時間で削除されてしまう。不審に思う主人公であったが、自らで情報収集をすべく「The World」を続けることにした。ちょうどその頃、カイトは“ブラックローズ”というPCと出会う。ブラックローズに促されるまま「Δ隠されし禁断の聖域」に行くが、そこで倒すことの出来ないモンスターと遭遇する。高いレベルのモンスター相手に苦戦するカイトだが、危ないところをバルムンクに救われる。その際にカイトは『腕輪』の力(データドレイン)を発揮するが、それはデータを改ざんする能力であり、不正規を嫌うバルムンクからは敵対視されることとなる。実はこのバルムンクは、オルカと共に『フィアナの末裔』と称される名プレイヤーであり、オルカの相棒であった。意識不明となったオルカを案ずるカイトとバルムンク、この2人は敵対することとなってしまった。
バルムンクとの一件以来、カイトの元にはヘルバからのメールが届くようになる。ヘルバは名の知られた凄腕のハッカーであり、本来管理者しか知りえない情報や、不正規アイテムであるはずの『腕輪』の使い方などを主人公に教えることが可能であった。ヘルバの手助けもあり、オルカを意識不明にした張本人である第一相スケィスと対峙し、見事倒すことに成功したカイトとそのパーティであったが、直後にスケィスとは比べ物にならない強敵と遭遇。ヘルバの助けで事なきを得るが、同時にこの事件が簡単には解決できないことを知ることとなる。
その直後、カイトとブラックローズは「意識不明者を回復させるヒントを持つ」という匿名の情報提供者から呼び出される。呼び出したのは管理者・リョースで、不正規なチートアイテムである『腕輪』をアンインストールするのが目的であった。ヘルバが乱入しその場は収まるが、カイトらはリョースに協力することになる。最初はおとなしく従うカイトらであったが、“意識不明者はハッカーらのばら撒いたウィルスのせいであり、管理者は関係がない”との姿勢を崩さないリョースに嫌気がさし、意識不明者を救うキーワードとなるであろう『黄昏の碑文』の情報を持つワイズマンと独自にコンタクトをとる。ワイズマンの勧めでヘルバを頼り、彼女が管理するネットスラムに辿り着くカイトらだが、リョースにネットスラムの場所を知られてしまう。ネットスラムごと「システムが不安定になる温床」を消そうとするリョースであったが、第三相メイガスが現れネットスラム自体が崩壊してしまう。時を同じくして影響はゲーム全体に広がり、今まで特定エリアのみであった侵食は、他のエリアや果てはルートタウンまで及んだ。
侵食の影響は他プレイヤーにも広がり、倒せないモンスターの存在や、本来手に入らないはずのウィルスコアの話題がBBSでもされるようになっていた。独自でウィルスと侵食について調べていたバルムンクだったが、事態解決の為にはカイトの持つ『腕輪』の力が必要不可欠であるという考えに至り、ダンジョンで苦戦していたところを助けたことをきっかけに協力するようになる。
第二期簡略ストーリー
西暦2017年、総プレイヤー数は最盛期の2000万人から1200万人へと減るものの、未だ世界最大の大規模MMORPGとして栄華を誇る「The World」。その姿はかつてとは大きく変化していた。
2010年に発生した事件(第1期シリーズの事)から7年の間に起こったある事件(恐らく黄昏の腕輪伝説より後に起きたトラブル。ゲーム内ではCC社の本社に大規模な火災が起こったと言われている)がきっかけとなり、「The World」はサーバーデータの大半が失われ事実上サービスを停止。CC社は全てを刷新し、実質的には完全新作の続編MMORPG『The World R:2』(ザ ワールド リビジョンツー)の提供を開始した。だが『R:2』は前作からのキャラクターを引き継げない仕様になっており、その事で旧作プレイヤーの大半は解約。逆に新規プレーヤーが増えた事で、“住人”の気質は変化する。そして決定的に前作と異なっていたのは“PK行為の解禁”であった(※)。
この仕様により、『R:2』ではプレイヤーが協力する事よりも争い合い、殺しあう事に血道をあげる様になり、更にはプレイ上の利害が一致するプレイヤー達によるギルド(組合)が結成され、他ギルドとの争い(ギルド対ギルド/GvG)も絶えない無法ゲームとなり、その事態は管理側にすら収拾できない状況に陥り始めていた。
そんな殺伐とした「The World」にPKK(PKキラー、PKする者だけを対象にPKをする行為)"死の恐怖"の異名を持つPC(プレイヤーキャラクター)がいた。その名は“ハセヲ ”。
彼は、過去に「The World」の隠された最後の謎に達したと言われている伝説のPC(.hackersの一人)・“カイト”(第1期シリーズの主人公)と同じ姿をしたPC・“三爪痕(トライエッジ)”にPKされ、データドレインの被害に遭いレベルを1に戻されるが、同じく三爪痕にPKされ現実世界でも意識不明になった仲間を助ける為の手がかりを探しているのだ。
この時プレーヤー達は、PKを憎むハセヲと謎のPKキャラ・三爪痕の因縁が「The World」を再び襲う大きな“歪み”の前触れである事に、未だ気づいてはいなかった…
(※) 『R:2』では前述の通りゲーム自体の根本的な変更が行われている。まず、呪紋を捨て蒸気機関の力を得た人間と、呪紋,自然を尊ぶ獣人が争っているという世界観に変えられた。この変更によるストーリー上の成り行きとしてPvE(プレイヤー対エネミー)の基本システムが拡張、これまでタブーであったPvP(プレイヤー対プレイヤー)が解禁された。このシステムにより冒険フィールド上でならば、たとえ相手が誰であろうともPvPに持ち込むことが可能となり、必然の結果として他プレイヤーへの攻撃を行うPK行為が正当化され、プレーヤー同士の協力意識を薄れさせてしまったのだ。
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