蟲寄市

ブレーキパッド交換

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pentagon

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ブレイキパットくらい自分で換えよう

フロントブレイキ(以下FB)の調子が交換時期にさしかかった。

んで交換しようと思っていたんだけど、ブレイキパッドを店に買いに行く時間がなかったので

FBをあまり使わずにリアブレイキ(以下RB)をメインで使っていた。だけどそろそろ限界ぽかったのでFBを交換することに。

 

↓ZXR250、A型89年式。80年代にしては斬新すぎるデザイン。

タンクにつながるクーリングエアダクトは、80年代当時の近未来だったのかもね。世紀が変わっても見劣りしない。

ただ、塗装は自分でやってるので80年代+2k年代複合デザインてことで^-^

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↓今回のターゲッドはここ。ZXR250はツインディスク。裏にもう一枚ブレイキがあるWFブレイキ。

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↓金色のがキャリパと呼ばれる要素。

まずはキャリパをフロントフォーク(前輪にかかるショックを緩和する要素)から取り外す。ネジ2本で外れる。

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↓ネジをはずす瞬間はいつも緊張する。ブレイキってこともあってかなりきつめにネジを締めている。

だからはずすときに折れちまったりすることがある。折れたらシャレにならないくらい手間なので慎重にネジを緩める。

こんな感じにはずす。なお、キャリパにつながる油圧ホースははずしてはアカンとです。

はずす必要ないしはずすとえらい面倒になる。

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↓無事パットがはずれた。この2枚のパットで一枚のディスクをディスクの一方の面と他方の面から押し付ける。

使用済みのパットを見るとわかるけど、色が変色してるとこがある。

これはパットが磨り減りすぎて金属部がディスクに当たっている証拠。ディスクの磨耗につながるし、危険極まりない。

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↓新品と見比べてみるとよくわかる。上段が使用済み。下段が新品。

使用済みの方は新品に比べてパットが薄い。こんなに使っちゃダメ。

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↓横から見た図。使用済みの方はパットが皆無。

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↓さて新品パットをキャリパに装着。このときパットをディスクに押し付けるピストンは出っ放し。

なので引っ込めないと新品パットははまりませぬ。新品は使用済みに比べて磨り減ってない分、パット部が厚いから。

これは手では無理。写真のようなシャコマンを使うと簡単に押し戻せる。

このときキャリパとシャコマンとの間にはボロキレを挟むほうがいい。キャリパに傷がつかないように。。。

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ここで蛇足。キャリパは油圧でパットをディスクに押し付ける。これによってバイクは制動力を受ける。

ブレイキレバーを引くとパットはディスクに押し付けられるわけだけど、実はレバーを戻しても通常パットは元の位置には戻らない。

言い換えると、キャリパはパッドを押し出したら引き戻さない。つまりパットはディスクに常に接触してるわけ。

これは意外と知られていない。常に接触してたらパットが磨り減っちゃうじゃんと思うかもしれないが理論的には磨り減らない。

摩擦力は、垂直に働く力とパットとディスクとの間の摩擦係数との積。

つまり、パットをディスクに押し付けなければ、パットがディスクに接触していたとしても摩擦力力はかからない。

あと、パットを引き戻すための機構を設けないといけないから、キャリパの大型化や構成の複雑化などのおそれがある。

 

↓さて、本題。これはキャリパにパットを装着したとこ。二枚のパットの間に隙間が出来てる?

ここにディスクを挟み込む。

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↓キャリパをFフォークに装着したとこ。

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↓さて次は反対側。上述のようにZXR250は、WFBなのでパット代も2倍かかる。

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↓はずしたところ。こっちもやっぱパットの基部である金属が磨り減ってる。

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↓横からみたとこ。右が新品。左が使用済み。

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↓パットをディスクに押し付けるピストンは、ひとつのキャリパに2つある。これは車種によって違うけど、大体2個。

2個のうち片方をシャコマンで押し戻した図。このあと他方のピストンも押し戻してパットを装着する。

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↓キャリパをFフォークに装着、このときやっぱり緊張する。

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とまぁこんな感じで作業は終了。慣れてれば1時間くらいで出来る。

パットを変えたらまずブレーキレバーをシュコシュコ何度も引く。これでディスクとパットとの隙間を埋める。

あと新品のパットは表面にコーティング剤がかぶさっていて、最初滑る。試し乗りしたときにブレーキを軽く引きながら少し走行するとよい。

 

ここでまた蛇足。パットの選び方。パットには色々な特性がある。値段もさまざま。大まかに言うと

1.磨り減りやすく、制動力が大きい(消耗大、制動力大)

2.磨り減りにくく、制動力が小さい(消耗小、制動力小)

とまぁこんな感じ。寿命と制動力の大きさの両立はなかなか難しい。

ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、制動力大=良好とは限らないということ。

制動力が大きくなればなるほど、扱いは難しくなってくる。ちょっとブレーキレバーを引いただけでガツン。ととまってしまうことも。

例えば、「アブネェ。」って思った時のパニックブレーキ。こういうときに制動力がデカイと前輪がロックして非常に危険。

だからむやみやたらに制動力を大きくするばかりが良いわけではない。

まぁこんな感じです。

お店に任せれば手も汚れないし楽だけど、やっぱ出来ることは自分でやってあげたいもんでしょ。

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