蟲寄市

PC水冷化

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pentagon

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ちょっと前の記事だけど。

PC水冷化

PCの泣き所、それは熱です。発熱した部材をいかに処理するするか、それがPCの寿命を大きく左右します。

対処法には色々方法があります。簡単なのは冷却ファンの回転数を上げる。これは容易な反面、PCが非常にうるさくなります。

次にファンの大きさを大きくする。これなら静音と冷却性を両立できます。

ただし、PCのケースによっては大口径ファンが他部材に干渉するため、スペースの問題上設置できなかったりします。

次に、発熱量の少ないCPUにする。これは金が一番かかりますが、もっとも正解に近い選択肢かもしれません。

PCの性能も上がり、消費電力も少なくなり、発熱が少なくなる=静音

最後に禁じ手として、水冷化というものがあります。

水冷は静音とケタ外れの冷却性能を手に入れられる代わりに色々リスクを背負うことになります。

ということで、水冷化してみました。

 

 

今回手に入れたお手軽水冷KIT。3900円でした。安。

 

 

中身はこんな感じ。チープな感じがするけど、値段の割りには豪華。

 

 

さっそくばらしてみました。ラジエター部です。ここで冷却水を冷やします。

 

 

横から見た図

 

 

斜めから

 

 

正面から

 

 

背後から

ファンの下にあるのがタンク。ここに水をためます。

動作させて見ましたが水冷といえば冷却性とともに静寂性が問われるはずなのにファンの作動音は結構うるさいです。

ということで静寂性に優れるファンに換装しました。

 

 

ファンを取り外す

 

 

んでこんな感じ。光ります。それに静かです。400円くらいでした。

 

 

夜間

 

 

夜間 斜視図

 

 

どうせなので、ケースファンも静かなファンに交換

 

 

スーパーサイレントだってさ。確かに静か

 

 

どうせなので電源装置も静かな電源に交換。「素」という電源です。

安い割りに動作は安定しています。表示にあるように静音です。

 

 

中身です。昔に比べてデザインがかっこ良くなってる。ちなみに容量は450W。以前のから100W向上させました。

 

 

修正前のPC

こいつにはずーっとお世話になっています。かわいいPCです。買い換えられません。

 

 

真ん中に見えるファンが冷却の要のCPUファン。一番大事なファンです。でも鬼うるさい。

 

 

左に見えるのがケースファン。ケース内の熱を帯びた空気を排気します。

上に見えるのが電源装置。電源装置にもファンがついてて、電源を冷やしたあと排気します。

 

 

電源を換装しました。ケースファンも取り外します。

 

 

世話になった電源装置。まだ別用途で使えます。掃除をしてあげよう。

 

 

斜視図

 

 

電源の中身。埃がすごい。

 

 

マザーボード周辺も掃除

 

 

さていよいよCPUを取り外しました。

 

 

CPUのところに、マザボ裏側から水冷用の固定金具を取り付けます。

マザボをはずさないといけないので面倒です。

 

 

これがCPUです。Pentium4です。優秀なコアです。

 

 

CPU部に水冷用水枕を取り付けます。ここでCPUを冷やします。

以前に比べてヒートシンク+ファンがないのですっきりしました。

 

ここでいったん動作テスト。しかし、この水冷KIT、安価なだけあってうるさい。。。

なんとかならないだろうか、、、しかもポンプが貧弱なため、冷却水の送圧が不十分。

対策として思いついたのは、ポンプに熱帯魚用のポンプを使用する、でした。

あとタンクを大型化します。冷却水の容量を増やせば熱容量もグンと増えるので冷却性UPです。

 

 

タンクとポンプ。タンクはホームセンタで500円。ポンプは1000円。安い。。。

 

 

熱帯魚用ポンプです。「静か」に惹かれました。

 

 

冷却水に使う蒸留水です。薬局で一本50円で買いました。タンクが10Lとでかいので、金かかります。

 

 

蒸留水に車、バイク用のクーラントを混ぜます。ラジエタに入れる冷却媒体です。

耐腐食、不凍効果があります。冷却性も若干あがります。

ところで、水道水は厳禁です。カルキや、不純物が入っているので冷却性低下の他に色々問題があります。

 

 

水冷なので、結局ケースファンは取り除きました。排気は電源のファンでまかないます。

代わりにケース内のエアフロを確保するためシステムファンを追加します。

システムファンの取り付け部がないので、取り付け部を自作します。

今回は100円で買ってきた定規を切って加工しました。

 

 

こんな感じになります。定規はドリルで穴を開けタップ処理をしておきます。

 

 

組み付けたところ。タンクがでかいので邪魔です。

正面に見えるファンがシステムファンです。定規で固定したヤツです。

タンクをでかくしたらめちゃくちゃ静かになりました。ほぼ無音です。

冷却水が10Lあるので、どうやらこの水がポンプの振動を吸収してくれているようです。

大容量化には、熱容量向上の他に減衰率の向上が付加されます。

 

 

タンクの下、床とタンク底面との間にはコレを敷きました。耐震マットです。

100円均一で購入しました。地震対策用品ですが、床に伝わるポンプの振動を吸収しようと図りました。

 

 

あまり見せたくないですがパソコンの背面。ちなみにこのホース、シリコンチューブでめちゃくちゃ高いです。

700円/1mです。でも医療用に用いられているだけあって信頼性が高い。

PCは電子部品で水気に弱いのでこのくらいの配慮は必要です。

ところでタンクの下に引いてあるのはペットシーツ。水が漏れても吸収してくれます。

 

 

パソコン周り全景。ちなみにパソコンの蓋は通常は閉めています。

結果的に水冷化は大成功です。静かになりましたし、かなり冷却性も優れます。

CPUの温度が、空冷時の39度から28度まで落ちました。劇的な冷却性向上です。

 

 

とまぁこんな感じ。

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