大運丸(ダイウンマル)


その名のとおり 多くの物を運ぶために開発された船である。
コンセプトは 1、大量の輸送力と2、そこそこな速度。3、シンプルな設計。武装タイプの破棄
メリットは輸送力がとても高い。 デメリットは装甲が紙。戦闘力なし。

この大運丸の開発経緯は、紆余迂曲している
まず最初に渡された原案がこれである。

(撮影:蒼月&三つ実)
「兵員輸送船:突撃丸」
突撃の名を有する、ライデン級兵員輸送船。
世界で一番ド派手でド阿呆な輸送船・・・それが本艦である。
兵員輸送船はI=Dを400人機、歩兵を400名輸送できる小型輸送艦である。航洋性を高くするために通常型の船体を持ち、上陸作戦では輸送船が持つ12機のヘリコプターで行った。
平時では10万tの物資を緊急輸送できる。
ライデンと言われる、異様な犬をモチーフにしてデザインされた本艦はさまざまな面で特殊である。
まず艦橋が前にある。艦橋は狙われるし、重心が前に倒れると危険なのだが、それでも前である。
望曰く、その方が格好良いから、だ。
さらに胴長である。小回りが効かなくなるのだが、それでも胴長である。
望曰く、その方が可愛いから、だ。
さらに縞模様である。派手すぎて目立つのだが、それでも縞模様である。
望曰く(以下略
このように、実用性からみれば最悪である。
これを解決すべく、国王の命によりアウトウェイを旅人する文族、癖毛爆男が開発を引き継ぐことになった。
ぶっちゃけ、開発に飽きた月城の後始末を頼まれたわけである。
癖毛はまず、装甲を強化し、上陸や攻撃を受けた際の生存率をあげることに勤め、前方の艦橋と後方の機関部を多重装甲にし、側面を二層の分厚い装甲で覆った。
さらに、耳の部分を二対のレーダーにし、さらに鼻には毒ガスなどの攻撃に備えた毒物感知機(通称鼻レーダー)、顎にはパッシブソナーをつけた。
(鼻レーダーの中には訓練されたわんわんが居るとか居ないとか)
また、犬かきで推進する本艦の各所にモーターを、後部にスクリューを増設し、推進力も平均程度に強化した。
これにより、通常レベルの運用が可能になったのである。

「揚陸支援艦:番犬丸」
突撃丸と同時に開発された揚陸支援艦である。
開発経緯については割愛するが、ほとんど同じと思って良い。
まず特徴的なのは、輸送船の時に射出口だった口に主砲の120mmリニアレールキャノン
、ミサイル迎撃用に甲板の側面左右に多目的CIWSを装備、兵員輸送船でクレーンに使っていた腕に25mm機関砲を装備し、
全方位で射角をカバーした。
またトーチカと歩兵つぶしのための装備が充実しており、甲板には105mm榴弾砲二門と81式重迫撃砲を3門装備した。
また榴弾砲は空中四散型と着下爆破型を使い分けることでトーチカと歩兵の両方に対処することが可能である
合計で10門の大砲を装備している。
このため、ヘリの運用能力は無いものの、攻撃力は格段に上がっている。



藩王さちひこは3秒考えて、この案を破棄。普通の船にしてくださいと、技族に土下座をした
この藩国では、技族が藩王よりえらいことが往々にしてあるのだ。

そして輸送タイプと武装タイプと2種類の船の開発を進めた。



しかし事態が急変することとなる。

偵察機からの熱核兵器による広島ゲート閉鎖。アウトウェイも核の冬対策に、大運丸の開発を一時ストップせざるえなくなってしまった。


漢の国リワマヒのおかげで 開発のための動きが取れるようになり、広島ゲートが回復したとき、藩王さちひこは広島にいるにゃんにゃんの軍神と呼ばれる藩王海法と連絡を取ることに成功する。
アウトウェイがここまで発展してきたのは、現場の意見を積極的に採用してきたことである。
海法氏が言うには、戦力よりも物資が欲しい。輸送力が高いやつを、お願いしたい。
タマハガネは多目的すぎて 輸送力が弱かった。

作るべきものは見えたが、技士三つ実は忙しかった。ほかにも施設などの指揮を執ってもらっている、ので開発は遅れる遅れる。 
そこで技族三つ実がつれてきた、蒼月と呼ばれる凄腕の機械系技師に頼んで、兵員輸送船の開発を進めこととなった。

量産性の向上のために武装タイプの破棄。
エンジンの民需品の手直しを採用による生産性・安定性の高さ。

それを蒼月は、最高の腕でなんとかしてみせてくれた。
そして出来たのが現在の大運丸である。
(撮影:蒼月)
(撮影:蒼月)


いろんな意見が採用されて捨てられて、作られた大運丸。
広島で活躍できるのを楽しみだ。
そして国民全員ありがとう。(藩王・さちひこ談)


余談だが、名前を決めるときに大きな運を運ぶとかけていたと藩王は話していたが、となりで王犬・犬兵衛が粗相をしていたのをみて、藩王は名前を決めたという。

……

最後に名前のとおりの活躍を期待すると書いて 秘話を終わろう。

(文:さちひこ)

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最終更新:2007年06月01日 10:56