理方語とは2008年12月9日、
第十一期新生アルカで作られたフィクションの人工言語である。サヴィア大陸北部のユピトール(yupitol)、リーゼル(liizel)、ルティア(lutia)に分布する。(初出:
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
後期制アルカ時代の2006年10月31日ごろに作られた
ルティア方言と、2008年11月30日第一次アクセント改定後の
第十一期新生アルカで作られた
ルティア・アルシア方言の後身に当たる。なお、2008年12月9日設定ではアルシアでは
西方語が話されている。
ルティア方言から続くcの歯茎はじき音化などの特徴を引き継ぎつつ、語末の無声破裂音の消滅などフランス語を意識した作りが追加された。
文化
artis.zip所収「アルバシェルト.doc」(2004年10月27日執筆開始)のp27には「メテやルティアの人間は第三国に対する優越感とともにアルバザードに対する劣等感を持っている。そのため彼らは自分たちなりのアルカを誇るとともに恥もし、アルバザードの成句などを覚えることにハイソサイエティな感覚を覚えた」とあり、ルティアの文化的地位はアルバザードより下位とされていた。
しかし、2008年11月30日、方言の設定ができてから、クミール・メテなどルティアの文化と言語をアルバザードより高位に位置づける者が登場するようになった。(
方言 2008/11/30 (日) 20:05:16)
2008年12月9日には「世界の中心アルバザードが唯一憧れるのがこの地方」となるほど、文化的地位が著しく向上した地域である。
ユピトール、リーゼル、ルティアの地方。伝統的な国で、教育熱心。世界の中心アルバザードが唯一憧れるのがこの地方。アルナ人は方言を見下しているが、理方語、特にルティア語は美しいと思っている。ただし、男性はなよなよして聞こえるので、ユールには向くが、アルデンには向かないと思われている。
反対に、女性のルティア語は羨望の的。アシェットのクミールも憧れた。フェール=ハーミットはアルナ人で、カテージュ出身のシア=ヴェーユの方言をからかうが、ユーレ=アルフィーネの純粋なルティア語は決してからかわない。
また、理方は教育熱心だからか、アルバザード人より頭が良い。しかし国力はアルバザードが一番なので、ルティア人の賢い学生はよくアルバザードに移住する。そのため、アルナ大の首席はアルバザード人かルティア人で占める。
なお、現代のアルバザード人はルティアにはまだ魔法使いがいると信じている。ルティア人自身も信じていて、ルティア人はファンタジーを非常に好む。
声は静かで、喉の奥で響かせる。女性は男性より喉の前で響かせるが、静か。収録では文を女性調に読んである。
うるさい場所を嫌うので、しばしば聞き取りが困難な場所では会話をしない。
アルバザード人と違って「うるさい声を出すくらいなら、黙っているほうがいい」と考えるため。
そのため、国内は静かな場所が多く、むやみに音を立てることは日本以上に失礼な行為。
アルディアでルティアの姫だったリディアは、祖国に帰った際、あまりに静かな国でノイローゼになった。
リディアは声が甲高く抑揚が激しいため、ルティア人は決して彼女の声を歓迎しなかった。
宮廷でも静かにしていることが要求された。また、ルティア人から見るとリディア姫の振る舞いはがさつで、衣装も派手とされ、国母として慕われなかった。
素行が悪いといって女官たちから虐めを受けたが、リディアは悪魔は倒せてもよく知らない人には逆らえない気弱な性格なため、笑顔でストレスを溜め込んで病に臥せった。
そのためリディアは数ヶ月と持たず、大臣に国を任せてアルバザードに逃げ去った。国民はリディアを尊敬したが、慕いはせず、特に引き止めなかった。
その後ユルトが即位するまで、王家は大臣家が管理した。
(初出:
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
音声
音素
r(
歯茎接近音)が
uに近い。armaletは「アゥマレッ」のようになる。
c(
歯茎ふるえ音)が
Lik(
歯茎はじき音)になる。また、音節末のcは
lになる。
acmadio → almadio
hac → hal
(
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
アクセント
伝統の国だけあり、fiiliaの
西方語と同じ。しかし抑揚が少ない。
抑揚は極めて平坦。アクセントがあるところとないところの差があまりない。
文末は下がらず、平坦を保つ傾向がある。
(
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
■理方語アクセント法則
○記号について
H: CnVCC, CnVVC sepl, prest, kait, freimなど。
L: H以外の音節 a, ti, ar, korなど。
※
第十一期新生アルカでいうと、HはCVCCになるときの長音節SとCVVCになるときの強音節Xと弱音節Yなどの総称、LはspelなどCCVCになるときの長音節S、短音節Hと開音節M、単独の子音Lの総省になり、記号は同じでも意味は異なる。
1. 3モーラ以上で後ろから2位がCVCVである場合、必ず平板化する。また末尾がCVVである場合も高確率で平板化する。
例: vergiNA, arteNA, esTIA, arTEA hesTAA armiVA
1-2. 末尾がCVCVVになる場合は平板化しない。
例: RIdia Aria
2 .後ろから2つ目までの音韻を参照し、最高位のHにアクセント
パターン: HH LH HL
例: LIVLpit aGEIT harDIAN harDAIN luXIAN
3. LLの場合、前に音節があれば、後ろから三番目の音節にアクセントがおかれる。
パターン: ○LL
例:Amalis Atolas hArdigan Armalet frEmazer lAstiadin
4. LLの場合、前に音節がなければ語頭にアクセント。
パターン: LL
例:LUxia MAna
※規則4は書いてないが、自明なので追記
発音
短音節を単位として喋る。ar/ma/letやa/ma/lisのすべての区切りが同じ時間で話される。つまり、アマリスのアとリスが同じ時間で喋られる。そのため、最初のアが少し伸びる。
声は静かで、喉の奥で響かせる。女性は男性より喉の前で響かせるが、静か。
(初出:
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
語末子音
語末の子音は飲み込む。アとリスを同じ時間で発音する関係で、長い音節は子音の飲み込みが起こる。
無声閉鎖子音(p, t, k)の場合、口の構えだけ作り、実際の音は発音しない。armaletは「アゥマァレッ」のようになる。
例:kap [ka] ket [ke] mirok [miwo]
ただし次の語が母音で始まる場合は戻す。リエゾンに等しい。xantat acmadioではtを発音。
例:xantat acmadio [Santa talmadio] inik oma [ini koma] kip eetgart [ki peetgar]
その他の無声子音(f, s, x)の場合、発音する。amalisは「アーマリs」。「リs」のsは非常に軽い。
例:yulf [julf] tiis [ti:s] tex [teS]
無声の対を持つ有声閉鎖子音(b, d, g)は語末で無声化する。
例:lab [lap] gad [gat] kag [kak]
無声の対を持つその他の有声子音(v,z,j)は語末で無性化した後、シュワーを付す。
aloz→a/lo/sq(「ア ロ ス」のように、少し区切るかのように話す)
(初出:
理方語 2008/12/09 (火) 16:53:16)
語末子音の変化のまとめ
変化前 |
t |
k |
x |
s |
n |
v |
f |
m |
d |
g |
p |
b |
h |
y* |
c |
r |
z |
j |
w* |
l |
変化後 |
無 |
無 |
x |
s |
n |
fq |
f |
m |
t |
k |
無 |
p |
h |
y* |
l |
u |
sq |
xq |
w* |
l |
※アルカは伝統的にyとwが末子音になることはない。
参考資料
最終更新:2009年02月28日 17:34