第四期新生アルカとは、2008年4月10日から2008年4月18日までの新生アルカである。子音一つによる修飾接続詞tと関係詞に相当する接続詞l(e)の登場によって始まる。エリジオンを起おこし、子音一つで表される語彙は制アルカには存在しなかったため、画期的変化といえる。また、演繹音という擬音語を生成する体系が作られたほか、4月16日に過去命令形・自己命令形の用法が生まれ、敬称の序列も定義された。
この時期は、セレンによる文学資料はないが、kakisがエスペラントによるアニメ『ARIA』の曲、Lumis Eterneを翻訳したものが存在する。
第四期は2008年4月18日に『夢織 秋』が完成したことで終了する。


音声

文字

語彙

演繹音

2008年4月10日、演繹音という規則的擬音語生成規則が作られた。(演繹音2008/04/10(木) 19:33:59)
擬態語や擬情語の体系は存在せず用いられない。

演繹音は――
「接頭音」+「接中音」+「接尾音」
――で構成される。


pip(小さな雨粒が地面に落ちて弾けて消えるときのような音)

なぜpipがここまで詳細な意味を持つ音になっているのか、不思議に思われるはずである。
以下の説明を読めば、貴方もpipの語感を「演繹」できるはずである。

●接頭音
  • 1つないし2つの子音からなる。
  • その音の音色を表す。


p:弾ける音
m:揺れる音、震える音
f:擦れる音
l:流れる音
kl:きしむ音
etc……

●接中音
  • 1つないし2つの母音からなる。
  • その音の高さ、強さ、重さ、長さを表す。

■高さと強さ
  • 高い順に、i>e>a>o>uである。
  • 強い順に、o>a>e>i>uである。
  • 重い順に、o>u>a>e>iである。

これを見ると、oはuより軽いが、uより強いといえる。uは重いが弱い。
強さと重さの序列はuの位置が違うだけである。

例えば、同じ接頭音klを持っていても、kliは高く軽い音になる。電車がキーっと止まるときなどの音である。
逆に、kloになると、重く強い軋みを表す。岩と岩がゆるやかに軋みあってゴリゴリいうときのような音である。

■長さ
  • 母音が1つだと、短い。
  • 母音が2つだと、長い。
  • 同じ種類の母音しか重ならないので、aiとかieといったものはない。


kli:短い軋み。キッという感じ。
klii:長い軋み。キーという感じ。

●接尾音
  • 1つの子音からなる。
  • その音の動きを表す。


t:衝突、反射など、向かっていってぶつかり、止まらずに跳ね返ったり消失する動き。
k:停止。衝突の後、停止する。区切りをつける接尾音として使う。
m:湾曲、回転、屈折。音が曲がることを示す。
s:連続、継続。金太郎飴のように同じものが何度も続く動き。
l:伸び、流れ。同じ連続でもsと違って、ひとつの音がぐーっと伸びる感じ。水あめが伸びるイメージ。
n:跳ね。tと違い、衝突よりも跳躍に重点を置いた動き。ボールが弾むイメージ。
p:消失、停止:ぱっと消えたり止まったりする動き。なくなってしまうという点に重点を置いた動き。

例えばkliという軋みでも、klisだと常に物と物が接触しあって軋んでいる音になる。電車のタイヤと路面のように、常に接しながらブレーキをかけて軋むときの音である。
klinだと、軋んで、その勢いで跳ねるという感じの音である。爪でガラスを弾いたときのキンッという音である。
klipだと、軋んだ音が消失するさまを表す。爪で黒板をキッと短く引っかいたときのような音である。

●清濁
無声子音を有声子音にすることで、その音のイメージを変えることができる。

無声子音:綺麗、鋭い、好印象、可愛い、儚い、優しい、弱いetc
有声子音:汚い、鈍い、悪印象、憎たらしい、図太い、怖い、強いetc

日本人には理解しやすいはずである。
ただ、重さや大きさは母音部分で表すので、そこには注意すること。

kliという軋みは、gliという鈍い軋みになることができる。
kliは爪でガラスを引っかいたような鋭い軋みで、gliは骨と骨が軋むような音や、岩と岩がぶつかってゴリゴリ言うような鈍い軋みである。

●繰り返し

音の繰り返しは、オノマトペを重ねることで表す。
klipという音が何度も繰り返されるときはklipklipとなる。

文法

動詞

過去命令形

「反実糾弾」の意味で用いる過去命令形という用法が作られた。現実ではやらなかったことに対し非難する用法である。(過去命令形 2008/04/16 (水) 23:08:13)

re satat (あの時点でちゃんと)準備しとけよ!

自己命令形

後期制アルカにも存在した用法だが、自己命令形の用法定義された。(自己命令形 2008/04/16 (水) 23:08:34)

アルカは命令文の主語に自分を取ることができる。
クーノステイラを文末に付けて使うと、「~してほしい?」の意味になる。
例:an mir lad dunex? 俺に夕飯作ってほしい?

「~してほしい」は丁寧な言い方なので、reよりmirのほうが合う。
reだと、「俺に夕飯作れってこと?」のような語調になる。

クーノステイラをつけないと、自分への命令になる。
例:teolo, an re fel rat! 俺のバカ、ちゃんと勉強しろよ!

ほかの命令形と自己命令形を合わせることもできる。
例:qp, esk xa! teo, an re meldes esn! あっ、雨だ。しまった、傘持ってきとけよ、俺!

格詞

2008年4月10日、ユンクのdel(同格)、teuが定着(axlei399)

接続詞

2008年4月10日、修飾の接続詞e(r)がeとtになった。子音で始まる語につくときはeを用い、母音で始まる語につくときはtを使う。(axlei399)

alem e nos 自らの感情
rens t il 全ての言葉

2008年4月10日、メルの提案により関係詞に相当する接続詞le(r)がl(e)に変更された。(axlei399)

tu et xipl l an siina これは私が好きなケーキです。
tu et miik l et met これは落ちたリンゴです。

敬称

2008年4月16日、敬称の序列が語られた。(敬称 2008/04/16 (水) 09:16:46)

男 dyussou ○○ > ○○ dyussou > ○○ sou
女 lua ○○ > ○○ lua > ○○ liiz

dyussouとluaは前置・後置両方の用法があるが、souとliizは後置だけである。


外部リンク


参考資料

人工言語アルカpart2の613 :Kakis Erl Sax ◆CcpqMQdg0A :08/04/14 20:18:42でアニメ『ARIA』のエスペラントの歌『Lumis Eterne』の新生アルカ訳が存在する。関係詞に相当する接続詞lと従属節の間にアポストロフィーを挟む用法はkakisのものであり、後の『夢織 秋』などの文学作品ではアポストロフィーを用いない。

cuuf l'et mend, liseev l'et ekx.
tu et yun xilem, xilem lant e nil.
tyu atapat kuto, a natet pioont?
rak tier kern, lain kern ok tiia.
jan lisik alem seles nono.
liifa e lax, liifa l'at flip rax teom.
l'at flip rax teom.

夕日が沈み 流れるさざ波
それはまるで無垢な幸せの歌のよう
鳥たちは優しさを運ぶ遣い
海を越え飛ぶよ 愛を風に乗せ
心ふるえる黄昏の空に
永遠(とわ)に輝く希望の星よ
ルーミス エテルネ

最終更新:2008年12月15日 19:45