第三期新生アルカとは、2008年4月3日から2008年4月10日までの新生アルカである。第二期新生アルカではe(x)はもっぱら関係詞として用いられ、修飾はzom kai flea(鉄の大木)のように直接語彙を繋げて現したが、認知上の問題やalen(~への), iten(~からの)などの表現があるにも関わらず、格がないとき無標になるアンバランスさが問題となり、e(r)として復活した。関係詞はle(r)に変形した。またmineやyoursなどの意味に使われていた所有代名詞をmyやyourの意味で使うようになったのもこの頃からである。そのため、4月4日にはユンクの所有代詞が誕生した。xatが「あった」と「必要」を現すなど、動詞の語形変化によるバッティングの調整も行なわれた。4月10日、開音節において関係詞leがlになり、修飾のeがtになるという改定によって第三期新生アルカは終結する。
コンテンツ面ではニコニコ動画にKakisによる『【鏡音リン】ココロ【アルカ字幕】』がアップロードされた。


音声


文字


語彙

2008年4月3日、xa(ある)の過去形はxatであり、xat「必要とする」と区別がつかない問題で、語彙が調整された。(axlei392)

tok→tik 傾ける
xat→xir 必要とする
xak→leis 描く
xas→xaas 世話する
sok→sokt 交差する
nak→nik 驚く
mit→si 持たない
mis→misk 試す

語彙数

08/04/05 xia394.lzh 4908語 ユンク代詞などが追加されました。
08/04/08 xia397.lzh 4923語 alemに使用した語彙が増えました。

文法

代詞

2008年4月4日、ユンク代詞nanna「自身」がnanに変更された。(ユンク代詞)

所有代詞

2008年4月3日、専らmineやyoursの意味で使われていた所有代詞を制アルカで言うe an「私の」やe ti「あなたの」と言う意味で使うようになった。(axlei392)

miil ant 私のリボン
amel tiil あなたの妹
leis laat あの人の絵
tek tuul これ(木など)の葉


2008年4月4日、ユンクの所有代詞が作られた。(所有代詞2008/04/04 (金) 09:59:59、axlei393)

●ユンク

一人称 二人称 三人称 四人称
有生(近) nono 私のもの tyul→tuan あなたのもの luut 彼のもの ――
有生(遠) nono 私のもの tyul→tuan あなたのもの laal 彼のもの ――
無生(近) ―― ―― tuul これのもの ――
無生(遠) ―― ―― diil あれのもの ――

  • 複数形

一人称 二人称 三人称 四人称
有生(近) nool 私たちのもの tyutul→tutuan あなたたちのもの luluan 彼らのもの ――
有生(遠) nool 私たちのもの tyutul→tutuan あなたたちのもの lalain→lalan 彼らのもの ――
無生(近) ―― ―― tutul これらのもの ――
無生(遠) ―― ―― didil あれらのもの ――

※矢印の左側は2008/04/04 (金) 01:11:25~2008/04/04 (金) 09:59:59の間の約9時間だけ存在した語形である。

動詞

法副詞

2008年4月5日、ris(したくない)のユンク語rinが登場した。(axlei393)

接続詞

2008年4月3日、関係詞e(x)がle(r)に変更された。また、第二期新生アルカでは使われなかった修飾のeがe(r)として復活した。(axlei392)

sonohinoki ler an tiia 私が愛するソノヒノキ
miil e fian 少女のリボン
kirs er arbazard アルバザードの文化


eの復活の理由はaxlei392によると以下の通りである。

理由1:名詞がただ並ぶだけで、認知しづらい。dosm lond tooxは確かに「中身が夢見た昨日」という解釈がありえない。「昨日の夢の中身」だ。でも、逆に言えば解釈をいちいち考えないといけない。どれがありえるのかなってね。
「SVOなのかな、名詞の修飾なのかな?」って考えないといけない。でもそれってとても面倒くさい。君の机の引き出しとか、「君机引出」だと、なんだか昔のコントのインディアンっぽいですw

理由2:短すぎる。新生アルカは冗長性が増して芸術的になってるのに、なぜここだけ短いんだよwという理由。これは審美的な理由です。

理由3:これが一番強いのですが、言語的な理由。ket saen galtのように格がある修飾にはsaenだのxienだのと細かい表現があって複雑なのに、格がないとeさえなく急にφかよというのはアンバランス。修飾において格があると恐ろしく細かく、格がないと何もないというのはおかしい。
また、関係詞ももはやeしか使わないのに、修飾のときだけは格がバリバリ出てくるというのもアンバランス。

理由4:eを挟んだほうが、句内部の単語同士のつながりがわかりやすくなる。eが橋になる。

理由5:eを挟んだ方がいいやすいし、聞きやすい。

理由6:zom kai e freaのような表現が気楽にできる。

理由7:ネットでもアシェットでも不人気気味w

内包関係詞

2008年4月3日、内包関係詞alsが登場した。(axlei392)
als an taut 私が買ったもの

外部リンク

人工言語アルカ(公式HP) http://www8.atwiki.jp/arbazard/l


参考資料

辞書

PDIC

セレン=アルバザード "xia394.lzh"
人工言語アルカ > 幻日辞典 2008/04/05 00:17

セレン=アルバザード "xia397.lzh"
人工言語アルカ > 幻日辞典 2008/04/08 12:04

FDIC



セレン=アルバザード "alem.pdf"
人工言語アルカ > 文芸資料 2008/04/08 11:53
【鏡音リン】ココロ【アルカ字幕】を受けて翻訳。

セレン=アルバザード "sonohinoki_mel19_02.pdf"
人工言語アルカ > 文芸資料 2008/04/03
※『ソノヒノキ』メル19年版(4月3日改定版)。4月1日版と比較すると、修飾のe(r)の復活、関係代名詞をle(r)に変更、各種動詞形の変更が見られる。

動画

Kakis Erl Sax "kokoro_0001.wmv"
Youtube版 2008/04/08
ニコニコ動画版 2008/04/08 18:06
※【鏡音リン】ココロ【アルカ字幕】

Kakis Erl Sax "kokoro_0002.wmv"
Youtube版 2008/04/10
ニコニコ動画版 2008/04/10 14:10
※【鏡音リン】ココロ【アルカ字幕】修正版、alem.pdfを参照して再編集したもの。



最終更新:2008年12月15日 19:19