第二期新生アルカとは、2008年3月14日から2008年4月2日までの
新生アルカである。3月14日の指示代詞所を前置詞、所有代詞を後置する統語規則の変更に始まる。3月21日よりnon(私)やtyu(あなた)などのユンク代詞が発達し始まり、3月27日には全ての有生代詞にユンク語形が波及した。そのほかユンクが用いる動詞表現も増加を始め、男女位相の差異が広がった時期である。この当時は、関係詞に相当するものと所有はともにeないしe(x)であったため、所有の意味のときは、miik atx miir(ミールのおいしいリンゴ)のようにeが省かれる傾向にあった。しかし、この処置はアシェットのメンバーにとって紛らわしかったため、4月3日、関係詞に相当するle(r)と所有のe(r)に分化した。これによって、第二期新生アルカは終了する。
2007年3月17日、セレン=アルバザードによる新生アルカ公式ウェブサイト
人工言語アルカ(Wiki形式)が作られた。以後、同ウェブサイトの気記によって改定履歴が参照できるようになった。
この第二期新生アルカの時代に初の文学作品『ソノヒノキ』(
sonohinoki_mel19.pdf)が新生訳され、またKakisによって『
大きな鉄の木』が翻訳された。
音声
セレンがセレンと紫苑の二役を演じている擬似会話ファイル
ok_xion.mp3が作られたほか、約1100語の単語帳レベル1というアルカ単語の音声資料が作られた。
文字
語彙
中間語
人工言語アルカ part2 519 :seren:08/03/14 18:23:43 によると、filfen(長短、長さ)、minvik(女男)、prestfloxk(縁起の善悪)などのように、対義語を重ねて作るようになった。fian(少女)とalfian(少年)のようにalで対義語が作られているものに関しては、重複部分を省き、fianal(少年少女)のようにして表した。
liifaとvanon
3月27日
axlei385によると、組み数字のliifaとvanonの語形が変化した。
5:liifa:mirgi,hanes,alkas,alxan,alson
6:vanon:argi,arhan,arnan,arxo,arson,arxiv
↓
5:liifa:mirgi,hanes,kasan,aaxe,alson
6:vanon:twar,arhan,narte,xart,luson,mirx
ユンク不定詞
ユンク不定詞(2008/03/27 (木) 23:05:54)より。
ユンクは機能語だけでなく内容語にも独特のものを使う。
不定詞については、nonのような独自のものを使うというよりは、語法が異なることが多い。
・動詞の例
ke→kor
ku→rens
kui→xen:飲むと同じ
mok→xidia
sab→lein
alsab→allein
xtam→sor
skin→fians
・副詞の例
lax→lan
van→fan
[用例]
an ke van ti = non kor fan tyu
an mok lax = non xidia lan
luse sab miil = luan lein miil
語彙数
08/03/27 |
xia385.lzh |
4810語 |
liifa,vanonの成員の名前が変更。ユンク代詞が入る。 |
08/04/01 |
xia390.lzh |
4838語 |
ソノヒノキに使用した単語が追加されました。 |
文法
代詞
ユンク代詞
3月27日
axlei385では、全ての有性代詞に波及し、独自の複数形も作られた。
|
一人称 |
二人称 |
三人称 |
単数形近 |
non |
tyu |
lu |
単数形遠 |
non |
tyu |
la |
複数形近 |
noono,nonnon |
tyutyu |
luan |
複数形遠 |
noono,nonnon |
tyutyu |
lain |
なお、指示形容詞としても使うことができる。
luan fian この少女たち
tu,diに関しては無生物なので語形を変えないが、複数形はseを使わず、tutu,didiのように重ねる。
tuse = tutu
dise = didi
指示代詞
前置する。
tu miik このリンゴ
di miik あのリンゴ
lu fian この少女
la fian あの少女
xe fian ある少女
il fian 全ての少女
第一期新生アルカ(2008年1月14日~3月14日)では、an miik「私のリンゴ」のように代詞を前置して、所有の意味を表した。しかし、この用法が一般名詞にまで拡大し、本来「非修飾語 修飾語」語順のアルカとしては違和感が出たためである。
そのため、新生アルカ part2 08/03/14 18:22:11の頃に指示代詞と所有代詞の語順が逆転した。
所有代詞
後置する。
miik fian 少女のリンゴ
第一期新生アルカ(2008年1月14日~3月14日)では、an miik「私のリンゴ」のように代詞を前置して、所有の意味を表した。しかし、この用法が一般名詞にまで拡大し、本来「非修飾語 修飾語」語順のアルカとしては違和感が出たためである。
そのため、新生アルカ part2 08/03/14 18:22:11の頃に指示代詞と所有代詞の語順が逆転した。
※制アルカではfian e miikのようにeを用いたが、この時期は関係詞に相当する接続詞をeで表していたため、誤解を防ぐために所有では専らeは使われなかった。2008年4月3日の改定で、関係詞le(r)が生まれてからは、所有の接続詞eが、e(r)として復活しすることになった。
動詞
2008年4月1日
axlei390によると、提案と勧誘を表すdasが分化した。勧誘はxiit、提案はdasで表す。
ke xiit? 行きましょうか?
また、提案のdasのユンク語系diaができた。
辞書xia390には、ユンク語彙が増加しはじめている様子が見られる。
fan 意思
fians 座る
kor 行く
lan ~したい
lein 着る
rens 言う
sor 立つ
xen 食べる
テンス
話者の経験上の過去を表す文末純詞のsesが登場した(
テンス 2008/03/21 (金) 15:11:16)
la tilat ins soor 彼は青い目を持っていた(今は違う)
la til ins soor ses 彼は青い目を持っていた(話者の経験上の過去、現在は不明)
格詞
奪格・起点格 mul → it
関係格 tot → on
mulはよく使うのに音が長く、u音が篭りがちで、前舌優勢に沿わないため。
制アルカと同じように
ilにしようとしたが、
alと対になるためitになった。
この当時、eを関係節に用い、修飾にeを用いなくなったため、関係格の頻度が増え、totをonにした。
4月1日の
axlei391では、奪格のitは子音で始まる語の前ではiになるようになった。
it an 私から
i non 私から
また、目的格lanaに「目的」という名詞用法ができたようだ。
eがなくなったため、同格ではツンクを入れることが義務化された。従来どおりdelを用いても良い。
fian del miir
fian, miir
接続詞
3月27日
axlei385によると、関係詞に相当するeを母音で始まる語彙で始まるときexにするようになった。
3月26日のセレン、
nias、
kakisのチャットによると、e et, e at, e ikなどeと続く繋辞はdet, dat, dikのようにして表したようだ。しかし、母音で始まる語彙は繋辞だけではないということを認識し、exを用いるようになったようだ。
ex et, ex at, ex ik, ex es, ex ar, ex isなど。
※2008年4月3日にはe(x)は、所有のe(r)ができたため関係詞le(r)に変化した。
外部リンク
参考資料
辞書
PIDC
FDIC
小説
Kakis Erl Sax
大きな鉄の木(2008年4月1日翻訳の物)
音声資料
最終更新:2010年01月05日 15:13