第一期新生アルカは2008年1月24日、初の
新生アルカ事典
xia322.txtがアップロード以降の新生アルカである。2008年1月26日アップロードの新生アルカ初の概説書
gailon.pdfに描かれている新生アルカのことを示す。前の
解体表新生アルカ案と比べると、指示代詞の分析化、所有代詞の追加、前置の命令表現や否定表現などの変更があった。2008年3月14日に所有代詞を後置、指示代詞を前置するという統語処理の変更により終結した。
音声
アクセント
前期制アルカの時代、2003年2月頃のアクセント論争以降、第一音節にアクセントを置く拘束アクセントだったが、無アクセントになった。だが、一般的に第一音節を強く読む傾向は変わらない。
2008年1月27日には作られ、ユンクは
アルカ・エ・ソーンのように平板に読むようになった。
2008年2月23日の
intonation.pdfによると、フレーズ単位で定まっており以下の3つのパターンがある。
人工言語アルカ part2の439 :Kakis ◆CcpqMQdg0A :08/02/23 12:51:03と440 :seren:08/02/24 08:24:29によると
ridia ket(跳躍型 強強) + ket arna(山型 中強) = ridia ket arna(強中強)
an siina(上り坂 弱強) + siina miik(山型 中強) = an siina miik(弱中強)
のように優先順位は[跳躍型/坂型<山型]になる。
○山形(wal)
二つ目の単語にアクセントがある。
二音節以上の名詞と形容詞 fite lis
動詞と機能語代詞以外の目的語 siina dilt
二音節以上の形容詞と副詞 melna kal
格詞と機能語代詞以外の目的語 fiina ridia
名と制 lein yutia
○坂型(tofn)
最初の単語にアクセントがあり、二番目は弱く発音の下り坂
動詞と副詞 ke lax
動詞と代詞 siina tu
最初の単語を弱く読み、二番目にアクセントがある上り坂
代詞主語と動詞 an siina (anは弱)
所有形容詞と名詞 an miik (anは中)
○跳躍(paps)
両方の単語にアクセント。
制アルカでは一般的だった。
代詞以外の主語と動詞 ridia ket
名詞と代形容詞 miik tu
一音節の名詞と形容詞 miik har
一音節の形容詞と副詞 fil tin
文字
前期制アルカから変更なし。20子音5母音の表音幻字を使用。発音も変更なし。正確に言えば、正式書体が明朝taphacであるため、
中期制アルカから変更なしといえる。
語彙
辞書は2008年1月23日ごろに登録が始まり、1月24日22時58分の人工言語アルカ part2の280レスによると、このときには100語ほど登録されたようだ。
同日23時13分には、初の新生アルカ辞書、xia322.txtがアップロードされた。2008年1月26日0時48分にはxia324.zipがアップロードされた。
メルテーブルは
最古新生アルカ案より引き続き適応される。中級語に使用。
基本語はmin(女), vik(男)のように古アルカ由来語彙、高等語は否定のal-をつけてalaxma(非論理的)のように対を作るなどした。
「大きさ」「合理性」などを表す中間語は、人工言語アルカ part2の495 :seren:08/03/04 16:54:08ではe(l)-で表したが、497 :seren:08/03/05 11:06:36では、接尾辞-elになった。
語彙数
08/01/24 |
xia322.zip |
104語 |
|
08/01/26 |
xia324.zip |
235語 |
|
08/01/26 |
xia324-2.zip |
309語 |
|
08/01/29 |
xia327.zip |
601語 |
|
08/01/30 |
xia328.zip |
802語 |
|
08/02/01 |
xia330.zip |
879語 |
|
08/02/02 |
xia331.zip |
1080語 |
|
08/02/08 |
xia337.zip |
2530語 |
|
08/02/21 |
xia350.zip |
4615語 |
|
08/02/23 |
xia352.zip |
4655語 |
|
08/03/09 |
xia367.lzh |
4727語 |
|
文法
統語
SVO語順。後置修飾、前置詞使用。
ただし、否定のenや、命令のre、所有表現でのanなどは、前置される。
品詞
名詞、動詞、形副詞、純詞、格詞、接続詞、感動詞の7種。
晩期制アルカと比較すると関係詞が接続詞に統合され、また時相詞は形副詞や接辞に統合されて消滅した。
代詞
制アルカではdo(全員)とde(全て)、
解体表新生アルカ案でもdoとgeのように対語で表現していたが、illanとiltulのように分析化されるようになった。
|
疑問 |
全体 |
部分 |
特定 |
任意 |
選択 |
零 |
生不定 |
|
il すべて |
ve 一部 |
xe ある |
fi 何か |
wo どれ |
u ない |
有生 |
ne 誰 |
illan |
velan |
xelan |
filan |
wolan |
ulan |
無生 |
to 何 |
iltul |
vetul |
xetul |
fitul |
wotul |
utul |
|
一人称 |
二人称 |
三人称 |
四人称 |
有生 |
an |
ti |
近 lu |
el |
|
|
|
遠 la |
|
無生 |
|
|
近 tu |
|
|
|
|
遠 di |
|
複数はanseやtuseのようにseを後置。
指示代詞は、制アルカと比較して、「あれ」がdi、四人称がelになった
a an「私へ」は言い難いため、no「私へ」という与格形が誕生したが、人工言語アルカ part2 401 :seren:08/02/14 22:17:25に見られるように与格のaが母音で始まる語にかかるときはalになるようになったため、noは消滅したようだ。
指示形容詞
tu「これ」とdi「あれ」、有生の場合はluとlaを後置。
miik tu「このリンゴ」 miik di「あのリンゴ」
fian lu「その少女」 fian la「あの少女」
※2008年3月14日ごろには前置に変化した。
所有形容詞
代詞を名詞の前に前置させると所有の意味。
an miik「私のリンゴ」 ti laal「あなたの母」
tu miik「これのリンゴ」
※2008年3月14日ごろにはmiik an, laal tiil, miik tuulのように所有代詞を後置する表現に変化した。この所有形容詞用法が、nosや一般名詞まで拡大し収拾がつかなくなったためである。
所有代名詞
|
一人称 |
二人称 |
三人称 |
四人称 |
有生 |
ant |
tiil |
近 luut |
el |
|
|
|
遠 laat |
|
無生 |
|
|
近 tuul |
|
|
|
|
遠 diil |
|
英語のmineなどにあたる。tu et ant「これは私のものです」
4人称はない。
複数形はesをつける。antes, tiiles, luutesなど。
動詞
時制・アスペクト
過去 |
-(a)t |
an fitat miik 私はリンゴを与えた |
現在 |
turまたは無標 |
an ke tur 私は今行く |
未来 |
sikt |
an ke sikt 私は行くだろう |
通時 |
lutまたは無標 |
an lab lut 私はいつも働く |
無時制 |
無標 |
|
現在・通時・無時制は大抵無標である。
将前 |
sat |
esk sat 雨が降りそうだ |
開始 |
kit |
esk kit 雨が降ってきた |
経過 |
paskまたは-(e)s |
eskes 雨が降っている |
完了 |
-(i)k |
eskik 雨が降り止んだ |
影響 |
xaまたは-(e)s |
esk xa 雨が降っていた |
状態動詞や単位・累積表現は未定。
人工言語アルカ part2の393 :seren:08/02/13 22:46:08では、
完了は副詞tok(終える)でも表せるようになった。-esに状態動詞の経過相という意味が追加された。
状態と行為、累積と単位は単語ごとにデフォルトが設定される。
例えば、siina(好む)は状態、luk(歩く)は累積、set(殺す)は単位である。
座るのように両方を表す場合は、「動詞 相副詞」で行為動詞、「相副詞 動詞」で状態動詞を表す。
skin tok 座った。(椅子に尻がついた=動作の終了)
tok skin 座ることを終えた。 (立ち上がった=状態の終了)
単位はprie、累積はonkという副詞で表すことができる。
否定
enを前置。
en ke 行かない
再帰動詞
1月26日の段階では、人工言語アルカ part2の313 : ◆H/tNiasOz2 :08/01/27 01:53:48に見られるようにskinat onのように再帰動詞onが使われていた。
同スレッド、317 :seren:08/01/27 10:29:56では、skinatonのようにそれを繋げて使用する用法になった。
しかし、320 :seren:08/01/27 11:37:25で、再帰代名詞onを廃止して、nosに統合する方向が決定した。
後期制アルカのorは廃止され、nosに統一された。
大抵nosは省略される。
an skin nos 私は自分を座らせる=私は座る。
動名詞
- (a)stをつける。制アルカにあった普通・自然・再帰の区別はない。
ladast 作ること
kest 行くこと
人工言語アルカ part2の343 :seren:08/01/30 20:08:23によると、以下のようにelやnosをつけることで区別できるようだ。
落とすこと:metast
落ちること:elmetast az "met el"
自分を落とすこと:nosmetast az "met nos"
繋辞
原則はet。否定はdeを使用。動詞に使う時制の副詞や動詞語尾をそのまま使用。
完了のikと経過・影響のesはそのまま使えるがそのほかのアスペクトは時制と組み合わせるのが原則である。
an et kai 私は大きい
an et min 私は女だ。
an de min 私は女ではない
tu de har これは赤くない。
an at kai 私は大きかった
an tur lif 私は今は若い
tu ik har 赤くなった
ti kaam es kaaf 君の頬がだんだん赤くなってきている。
自動詞
制アルカに引き続き、「繋辞+動詞」であらわす。
an et met 私は落ちる。
命令
前置して用いる。
|
命令 |
禁止 |
常体 |
re |
den |
丁寧 |
mir |
fon |
|
命令 |
禁止 |
常体 |
ren |
te |
丁寧 |
miu |
leu |
※xia322.txtではrenはreuだったが
人工言語アルカ part2の295レス08/01/26 12:50:52のnias氏の「reuとleuが紛らわしそうです。」という提言で、同日19時18分の298レスでrenに変更されたようである。
re ku 言え
mir ku 言ってください
den ku 言うな
fon ku おっしゃらないでください
法副詞
動詞に後置する
責任 |
当為 |
義務 |
回避 |
禁止・不許可 |
xaf |
hao |
fal |
fonl |
des |
希望 |
反希望 |
可能 |
不可能 |
lax |
sin |
sen |
vil |
受身
yuを使用。
an tiia ti 私はあなたを愛する
ti tiia yu an あなたは私に愛される。
後期制アルカの間接受身文はほとんど使われないので廃止された。
使役
sols(使役)やvars(強制)を使う。
an solsat la ke 私は彼を行かせた。
形副詞
後置。ただし、基数、強調ca、否定en、命令re、依頼mir、禁止den、禁止依頼fonなどは前置。
動形副詞
主格は-als、対格は-ontを用いる。
vik vasals 戦う男
min tiiant 愛された女。
格詞
sol 主格
yul 対格 ※xia322ではonだった。
a 与格、終点格 ※この段階では母音で始まる場合alという規則はない。
mul 奪格、起点格
ol 場合格
ka 場所格
im 時格
kon 具格 enkon 不具格
ok 随伴格 enok 不随伴格
人工言語アルカ part2の349 :seren:08/01/31 21:12:30によると、al vianなど挨拶後ではaでなくalを用いる。ただし、このalは祈るという動詞であると解釈した。
人工言語アルカ part2 401 :seren:08/02/14 22:17:25のときに母音で始まる単語の前ではaはalになるようになった。
純詞
es なぜ
len やはり
son ならば
yan そして
tal しかし
veil さもなくば
man なぜなら
hao もちろん
sin 命題に対して嫌悪感
siina 命題に対して好感
kok 確認
sei 不確定
na ~泣きがする
dec 断定
文末純詞表 |
一般 |
アルデン |
ユール |
アルベン |
ユンク |
ユナ |
不確定 |
sei |
sei |
sei |
sei, sea |
eyo |
eyo, eyoo, eyon |
断定 |
dec |
dec |
dec, deel |
dec, deca |
deel |
deel, deeln |
接続詞
強連言 o /
弱連言 oo ,
強選言 az
弱選言 ij
del 同格
tie (
tun )
nod より~である、>
kok 同じぐらい~である、=
kalt より~でない、<
alnod ~以上、~までに、≧
alkalt ~以下、~以降は、≦
enkok ≠
最上級はalka(最高)やaven(最低)を用いる。
格詞+enで接続詞を作ることが可能
an inat ketto sa galt 私は門の前で猫を見た
an inat ketto saen galt 私は門の前の猫を見た。
関係詞に相当するe
接続詞のeと同じ形。先行詞の従属節内の格による語形変化はない。
内包関係詞の存在は不明
miik e an fitat 私が与えたリンゴ
la e fitat miik リンゴを与えた彼
代動詞・死生動詞
代動詞はto, so, soa以外は使わなくなった。制アルカに見られるxe-e me-eなどはなくなった。
ti tot la? 彼に何をしたの?
so xe no 私にあることをして
so me もう一度して
死生動詞はarとisを用いる。
ar ate 店を開ける
ar tolx 訓練をする
is pam 明かりを消す
is rafel 宿題をやめる
pam ik ar 明かりがついた
teeze es is 風が止んでいる。
従属節の時制
主節から見て相対的に決まる。
数
十進法。4桁区切り。粒読みなし。万以上は不明。
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
u |
ko |
ta |
vi |
val |
lin |
kis |
nol |
ten |
los |
10 too 100 gal 1000 ten
10000 sen
前置で基数。後置で序数を表す。
ko miik 一つのリンゴ
miik ko 第一のリンゴ
toal(いくつ)やxeal(ある数の)のように代詞に-alをつける
外部リンク
参考文献
セレン=アルバザード "
gailon.pdf"
人工言語アルカ 08/01/26初出。08/01/27動名詞-ast、主格動形容詞語尾-als、対格動形容詞語尾-ontを追加。
※新生アルカ概論
教科書・問題集
アルカ単語音声ファイル
『イラストで身に付く!ページめくり単語帳』
セレン=アルバザード "
leigaabe.pdf"
人工言語アルカ 08/02/08
※『イラストで身に付く!ページめくり単語帳』(テスト)。パスワードは第四期第四代アルシェ第一使徒の名前。
音韻・音声
辞書
PDIC
FDIC
位相
絵画
音声
動画資料
最終更新:2009年11月24日 16:56