「こなああああああああゆきいいいいいいいい」
ある意味お馴染みの歌を、女子高生が叫んで歌う。いつぞやカラオケに行ったときの
ような、堂に入った歌声だった。
「あ、その歌聴いたことあります。歌はあまりよく知らないのですが」
「実は私もよく知らないんだけどね」
「なぜか耳に残る歌ですよね」
「うん、それでなぜか歌いだしたくなるんだよね」
「私は歌いませんけれど……」
かがみだったら最初に「うるさい!」とつっこんで、そこで終わりだろうと思いながら、
こなたはみゆきの話に相槌を打つ。
「プロモーションビデオの映像も、ちょうどこんな感じの天気だったでしょうか」
「どうだったっけ」
実はそのPVには雪が降っている場面はほとんどないのだが、こなたはよく知らなかった。
ただ唐突に歌ってみたかっただけなのだ。
埼玉県民と東京都民であるこなたとみゆきにとって、雪は身近なものではない。しかし
ここスキー場において、雪はなくてはならないものだ。
「寒いよねー。こう吹雪いてくると」
「雪がなくては困りますからね。とはいえ風除けのないリフトの上では辛いものです」
空はどんよりと曇っていて、粉雪が舞っている。PVの場面とは似ていないのだが、
こなたの歌はおあつらえ向きといえた。寒いのを承知で来ているとはいえ、寒いことに
変わりはない。スキーを楽しんでいる最中での降雪は、全くありがたくない。
「これが終わったらかがみさんたちに合流しましょうか」
「そうだね。この寒さはやばいよ」
身体を震わせながら同意する。
かがみ、つかさとこの二人の四人でスキー旅行に来ていた。一日目は初心者のつかさに
全員で付き添っていたのだが、二日目は意外とスポーツ万能のこなたとみゆきだけ上級者
コースに行ってみることにした。山の天気は崩れやすく、この日も日没が近づいてくると
雪が降り始めた。
リフトに乗ると何か孤立したような気分になり、空の暗さと風の寒さに耐えかねて、とり
あえず歌ってみた、というわけである。
「そろそろですよ」
丁寧に知らせてくれたみゆきの合図に従って同時にリフトから降りた。
ある意味お馴染みの歌を、女子高生が叫んで歌う。いつぞやカラオケに行ったときの
ような、堂に入った歌声だった。
「あ、その歌聴いたことあります。歌はあまりよく知らないのですが」
「実は私もよく知らないんだけどね」
「なぜか耳に残る歌ですよね」
「うん、それでなぜか歌いだしたくなるんだよね」
「私は歌いませんけれど……」
かがみだったら最初に「うるさい!」とつっこんで、そこで終わりだろうと思いながら、
こなたはみゆきの話に相槌を打つ。
「プロモーションビデオの映像も、ちょうどこんな感じの天気だったでしょうか」
「どうだったっけ」
実はそのPVには雪が降っている場面はほとんどないのだが、こなたはよく知らなかった。
ただ唐突に歌ってみたかっただけなのだ。
埼玉県民と東京都民であるこなたとみゆきにとって、雪は身近なものではない。しかし
ここスキー場において、雪はなくてはならないものだ。
「寒いよねー。こう吹雪いてくると」
「雪がなくては困りますからね。とはいえ風除けのないリフトの上では辛いものです」
空はどんよりと曇っていて、粉雪が舞っている。PVの場面とは似ていないのだが、
こなたの歌はおあつらえ向きといえた。寒いのを承知で来ているとはいえ、寒いことに
変わりはない。スキーを楽しんでいる最中での降雪は、全くありがたくない。
「これが終わったらかがみさんたちに合流しましょうか」
「そうだね。この寒さはやばいよ」
身体を震わせながら同意する。
かがみ、つかさとこの二人の四人でスキー旅行に来ていた。一日目は初心者のつかさに
全員で付き添っていたのだが、二日目は意外とスポーツ万能のこなたとみゆきだけ上級者
コースに行ってみることにした。山の天気は崩れやすく、この日も日没が近づいてくると
雪が降り始めた。
リフトに乗ると何か孤立したような気分になり、空の暗さと風の寒さに耐えかねて、とり
あえず歌ってみた、というわけである。
「そろそろですよ」
丁寧に知らせてくれたみゆきの合図に従って同時にリフトから降りた。
「ど、どうしましょう」
通常時間の運行を止めたリフトの前で、みゆきが右往左往していた。動いても意味はない
のだが、とりあえずこなたは慌てるみゆきを見て萌えておくことにする。
ある程度スキーに慣れた者ならば、一箇所に留まらずに、リフトを乗り継いでいろいろな
コースを試してみるものだ。みゆきも地図を見ながらいくつものコースを滑ることにしたの
だが、運行時間を計算に入れていなかった。元いたコースに戻るためのリフトが止まって
しまったのである。そんな時間だから、当然、周りには誰もいない。
「とりあえずふもとに行けるコースを滑るしかないよね」
「そうですね、ちょっと待ってください。コースを調べますから」
みゆきは真剣な表情になって地図を睨む。ゲームをやって別世界に入り込んでいたときの
みゆきを、ふと思い出した。
そんなふうに集中しているみゆきはともかく、こなたは寒くてしょうがない。まだ吹雪いて
いるのは相変わらずなのだ。舞い散る粉雪が視界を悪くして、不安を煽る。
「うりゃ」
「きゃあっ!」
とりあえずみゆきに抱きついてみると、可愛く反応してくれた。
「こなたさん、何をしてるんですか」
「いや、寒いからちょっと抱き合って暖め合おうかと」
「すいません、こなたさんが待っているのにこんな……」
かがみだったら条件反射的に払いのけ、つかさだったら照れながらも笑って許していた
だろう。そんなことを考えながら、みゆきに何の行動もないのでそのまま抱きついている
ことにする。スキーウェア越しに体温を感じることはできないが、そんなことは気にしない。
「そんなに悩まなくてもいいんじゃないかな」
「そうは行きません。雪山で遭難したら助かりませんから」
「あれやればいいじゃん。肌で暖めあうってやつ」
「そんな程度で一晩しのげませんよ」
みゆきはあくまで真面目に答える。
(みゆきさんなら本当にやるんだろうなぁ)
ちょっとだけ、その光景を想像する。悪くない。
「お待たせしました。たぶんこれでいいはずです」
曇り空の下でのコースは、微妙な凹凸が見えず、危険が増す。二人は身長に滑降していった。
通常時間の運行を止めたリフトの前で、みゆきが右往左往していた。動いても意味はない
のだが、とりあえずこなたは慌てるみゆきを見て萌えておくことにする。
ある程度スキーに慣れた者ならば、一箇所に留まらずに、リフトを乗り継いでいろいろな
コースを試してみるものだ。みゆきも地図を見ながらいくつものコースを滑ることにしたの
だが、運行時間を計算に入れていなかった。元いたコースに戻るためのリフトが止まって
しまったのである。そんな時間だから、当然、周りには誰もいない。
「とりあえずふもとに行けるコースを滑るしかないよね」
「そうですね、ちょっと待ってください。コースを調べますから」
みゆきは真剣な表情になって地図を睨む。ゲームをやって別世界に入り込んでいたときの
みゆきを、ふと思い出した。
そんなふうに集中しているみゆきはともかく、こなたは寒くてしょうがない。まだ吹雪いて
いるのは相変わらずなのだ。舞い散る粉雪が視界を悪くして、不安を煽る。
「うりゃ」
「きゃあっ!」
とりあえずみゆきに抱きついてみると、可愛く反応してくれた。
「こなたさん、何をしてるんですか」
「いや、寒いからちょっと抱き合って暖め合おうかと」
「すいません、こなたさんが待っているのにこんな……」
かがみだったら条件反射的に払いのけ、つかさだったら照れながらも笑って許していた
だろう。そんなことを考えながら、みゆきに何の行動もないのでそのまま抱きついている
ことにする。スキーウェア越しに体温を感じることはできないが、そんなことは気にしない。
「そんなに悩まなくてもいいんじゃないかな」
「そうは行きません。雪山で遭難したら助かりませんから」
「あれやればいいじゃん。肌で暖めあうってやつ」
「そんな程度で一晩しのげませんよ」
みゆきはあくまで真面目に答える。
(みゆきさんなら本当にやるんだろうなぁ)
ちょっとだけ、その光景を想像する。悪くない。
「お待たせしました。たぶんこれでいいはずです」
曇り空の下でのコースは、微妙な凹凸が見えず、危険が増す。二人は身長に滑降していった。
「ちょっと、遅かったじゃない! 心配したんだからね!」
「お、かがみん心配してくれたんだ」
「違う、みゆきを心配したのよ!」
やっとのことで旅館に帰ってきてかわされるいつものやりとりに、みゆきは心の底から
安心していた。
「すいません。私のミスだったんです」
「まあ、過ぎたものはしょうがないわ。とりあえず着替えなさいよ」
「私と態度が違う……」
夕食まで少し時間があるということで、二人は先に風呂に入ることにした。
「お、かがみん心配してくれたんだ」
「違う、みゆきを心配したのよ!」
やっとのことで旅館に帰ってきてかわされるいつものやりとりに、みゆきは心の底から
安心していた。
「すいません。私のミスだったんです」
「まあ、過ぎたものはしょうがないわ。とりあえず着替えなさいよ」
「私と態度が違う……」
夕食まで少し時間があるということで、二人は先に風呂に入ることにした。
寒かろうとなんだろうと、汗をかくときは汗をかく。スキーウェアを着て歩くのは運動に
なるし、下りの間は緊張続きだったから、ずいぶん嫌な汗をかいた。みゆきはそれをシャワー
で洗い流し、ため息をひとつついた。
「ふぅ」
湯船に漬かって、もう一度ため息。
「すいません。私のせいでこんなことになってしまって」
「いいのいいの。これはこれで楽しめたから」
きっとこなたなりに気を使っているのだろう、と思いながら、ぼやけた視界の中にいる
こなたを見つめる。そのこなたも、こちらを見ているような気がした。厳密に言えば、
こちらの顔の少し下を。
「あのー……」
「やっぱり浮くんだよね、それって」
いきなり言われて、慌てて胸を手で隠した。
「そんな、恥ずかしいです……」
「いいじゃん」
こなたがそっと近づいてくると、みゆきの片手を掴んだ。こなたの意図がわからずじっと
待っていると、その手をこなたの胸へと導いた。かすかな膨らみと小さな突起があることが、
指の感触から伝わってくる。
「な、何するんですか」
「触らせてあげたからみゆきさんのも触らせて」
横暴というより他ない申し出に、みゆきは言い返すことができなかった。少なくともみゆきは
『私の胸とあなたの胸では釣り合わない』などと言えるような人間ではない。
「え、あの」
みゆきの返事を待たず、こなたはみゆきの胸を隠している手をどかし、胸を揉んだ。
「ちょっ、こなたさん、いくらなんでも」
「堪能致しました」
こなたはそれで満足したのか――さっきこなたが言い出した条件からすれば一回だけ揉む
のが妥当なところではあるのだが――それでやめてしまった。
「そろそろご飯だよ、出よ」
一方的に宣言して、こなたはさっさと出て行ってしまった。
「…………」
まだ胸に残る感覚を、みゆきは一人持て余していた。
なるし、下りの間は緊張続きだったから、ずいぶん嫌な汗をかいた。みゆきはそれをシャワー
で洗い流し、ため息をひとつついた。
「ふぅ」
湯船に漬かって、もう一度ため息。
「すいません。私のせいでこんなことになってしまって」
「いいのいいの。これはこれで楽しめたから」
きっとこなたなりに気を使っているのだろう、と思いながら、ぼやけた視界の中にいる
こなたを見つめる。そのこなたも、こちらを見ているような気がした。厳密に言えば、
こちらの顔の少し下を。
「あのー……」
「やっぱり浮くんだよね、それって」
いきなり言われて、慌てて胸を手で隠した。
「そんな、恥ずかしいです……」
「いいじゃん」
こなたがそっと近づいてくると、みゆきの片手を掴んだ。こなたの意図がわからずじっと
待っていると、その手をこなたの胸へと導いた。かすかな膨らみと小さな突起があることが、
指の感触から伝わってくる。
「な、何するんですか」
「触らせてあげたからみゆきさんのも触らせて」
横暴というより他ない申し出に、みゆきは言い返すことができなかった。少なくともみゆきは
『私の胸とあなたの胸では釣り合わない』などと言えるような人間ではない。
「え、あの」
みゆきの返事を待たず、こなたはみゆきの胸を隠している手をどかし、胸を揉んだ。
「ちょっ、こなたさん、いくらなんでも」
「堪能致しました」
こなたはそれで満足したのか――さっきこなたが言い出した条件からすれば一回だけ揉む
のが妥当なところではあるのだが――それでやめてしまった。
「そろそろご飯だよ、出よ」
一方的に宣言して、こなたはさっさと出て行ってしまった。
「…………」
まだ胸に残る感覚を、みゆきは一人持て余していた。
ビュウウウウウウウ。風の音が響く。
夕食もつつがなく終えてもう一度風呂に入り、就寝前の遊びも一通りやってみた。女の子
が集団で泊まるとなれば騒がしくなるのも自然の理だが、消灯して就寝時間となった今は
うって変わって静かだった。外は今も吹雪いていて、粉雪も舞っているだろう。それもまた
自然の理なのだ。
他の三人が寝たかどうかは確かめていないが、みゆきは眠れないでいた。眠れない理由は、
空想。もしあのとき帰ることができずに雪山に取り残されてしまったら、という空想。
つい数時間前までそこにいたことと、みゆきの知識はその想像に現実味を付け加える。
何の装備もなしに雪山で一晩を過ごせば、まず助かる術はないとみゆきの知識は教えていた。
こなたがいたからなんとかして帰らなければならないと自分を奮い立たせることができた。
しかし、本当は怖かった。失敗したら死という単純な事実は何よりも恐怖を煽る。窓の外に
聞こえる風の音が、それが単なる妄想ではないことを伝えている。
暖房をつけていても、浴衣しか着ていなければ少し寒い。みゆきはそう感じていた。
みゆきは自分の体をぎゅっと抱きしめた。そうやって、こなたに抱きしめられたときの
感触を思い出す。誰かが傍にいることはとても心強いことなのだと思い知らされた。
(あぁ……)
こなたに抱きしめられた感触を思い出すと、自然と胸を揉まれたときのことを思い出して
しまう。
(あぁ……)
悪くない。どころか、気持ちよかった。胸を揉むという行為が性的な意味を持つことを
みゆきは理解していた。
(こなたさん……)
自分の胸を揉みはじめる。こなたの指がやってきたことを、少しでも鮮明に思い出せる
ように。そうしていると、まるでこなたに抱きつかれているかのような温もりが――
「って、こなたさん!?」
「しっ、起きちゃうよ」
こなたに抱きつかれているかのような温もりは、こなたが抱きついてきた温もりだった。
「えっと、あの……」
さっきまでみゆきがやっていたことは、間違いなくこなたに見られていた。もしこの部屋が
明るかったら、赤面していることはすぐにバレてしまうだろうと思った。
「っていうわけだから、いいよね」
「えっ?」
みゆきの許しを待たず、こなたはみゆきの胸を揉む。
「こなたさん!」
できるかぎり声をひそめて抗議するが、こなたは聞き入れてくれない。
「いいじゃんいいじゃん」
「そんな軽く言われましても」
「じゃあ真面目に言えばいいの?」
「そ、それは」
「みゆきさん、揉ませて。私に触らせて。お願い」
闇の中で、こなたの瞳だけが輝いて見えた。どんなに暗くても見失うことはなく、どんなに
寂しくても絶望することはない、そんな輝き。その光に、みゆきは救われた。
「はい……」
か細い声でみゆきは答えた。その光が見つめてくれるなら、この体を任せてしまってもいい
と、本気で思った。
「いいですよ」
答えると同時に、こなたはみゆきの浴衣をはだけさせ、いきなりブラをはずした。両の手で
両の乳房をしっかりと掴む。
「むぅ……不公平だ」
こなたの言葉がどんな意味か、考えずともわかる。他ならぬこなたから何度となく言われて
きたことだ。とはいえ、揉まれながらこんなことを言われたのは初めての経験であって、恥ず
かしさもひとしおだった。
こなたは両手で乳房の柔らかさを確かめるように、掌を膨らみに押し付け、握っては放しを
繰り返した。みゆきはそのこなたの指の動きを直接感じている。
「あぁ……」
ため息とも深呼吸とも言いがたい吐息が漏れた。少なくとも幸せが逃げてなどはいない。
その声に応えたのかどうか、こなたの手の動きに変化があった。乳房全体を包むように、
手が円を描きながら胸を揉む。
「あぁっ」
その手つきからは、普段のようにみゆきをからかうのとは違う、優しさが伝わってきた。
乳房の感触を楽しむのと同時にみゆきを気持ちよくしてやろうという意気が掌から感じられた。
事実、みゆきも胸を揉まれることに悦びを感じはじめている。こなたの動きに応えて、胸の
奥から何かがやってくるような気がした。
「スイッチオン」
親父ギャグチックな一言とともに、指で乳首を押した。
「やっ!」
「あんまり声出すと起きちゃうよ」
「す、すいません……」
どう考えてもこなたが悪いのだが、それを追求する者はいない。
「そりゃ」
「ひゃ、ああっ」
こなたが乳首を撫でたり摘んだりするたび、みゆきは敏感に反応する。みゆきも反応する
まいと耐えようとしているのだが、乳首を直接刺激された快感には逆らえない。
「そんなに気持ちいいんだ?」
「はい、きもちぃ、いぃです」
「みゆきさんは素直でかわいいね」
「そんな……あっ」
息が乱れ初めてきた。
「感じてるんだ?」
「は、はい」
素直に肯定してしまうのは恥ずかしかった。それでも、もっとこうしてもらえるなら……。
「あむっ」
「ひゃっ」
左の乳首が急に温かくなった。こなたの声がくぐもっていることから、そこを咥えられた
のだとわかる。
夕食もつつがなく終えてもう一度風呂に入り、就寝前の遊びも一通りやってみた。女の子
が集団で泊まるとなれば騒がしくなるのも自然の理だが、消灯して就寝時間となった今は
うって変わって静かだった。外は今も吹雪いていて、粉雪も舞っているだろう。それもまた
自然の理なのだ。
他の三人が寝たかどうかは確かめていないが、みゆきは眠れないでいた。眠れない理由は、
空想。もしあのとき帰ることができずに雪山に取り残されてしまったら、という空想。
つい数時間前までそこにいたことと、みゆきの知識はその想像に現実味を付け加える。
何の装備もなしに雪山で一晩を過ごせば、まず助かる術はないとみゆきの知識は教えていた。
こなたがいたからなんとかして帰らなければならないと自分を奮い立たせることができた。
しかし、本当は怖かった。失敗したら死という単純な事実は何よりも恐怖を煽る。窓の外に
聞こえる風の音が、それが単なる妄想ではないことを伝えている。
暖房をつけていても、浴衣しか着ていなければ少し寒い。みゆきはそう感じていた。
みゆきは自分の体をぎゅっと抱きしめた。そうやって、こなたに抱きしめられたときの
感触を思い出す。誰かが傍にいることはとても心強いことなのだと思い知らされた。
(あぁ……)
こなたに抱きしめられた感触を思い出すと、自然と胸を揉まれたときのことを思い出して
しまう。
(あぁ……)
悪くない。どころか、気持ちよかった。胸を揉むという行為が性的な意味を持つことを
みゆきは理解していた。
(こなたさん……)
自分の胸を揉みはじめる。こなたの指がやってきたことを、少しでも鮮明に思い出せる
ように。そうしていると、まるでこなたに抱きつかれているかのような温もりが――
「って、こなたさん!?」
「しっ、起きちゃうよ」
こなたに抱きつかれているかのような温もりは、こなたが抱きついてきた温もりだった。
「えっと、あの……」
さっきまでみゆきがやっていたことは、間違いなくこなたに見られていた。もしこの部屋が
明るかったら、赤面していることはすぐにバレてしまうだろうと思った。
「っていうわけだから、いいよね」
「えっ?」
みゆきの許しを待たず、こなたはみゆきの胸を揉む。
「こなたさん!」
できるかぎり声をひそめて抗議するが、こなたは聞き入れてくれない。
「いいじゃんいいじゃん」
「そんな軽く言われましても」
「じゃあ真面目に言えばいいの?」
「そ、それは」
「みゆきさん、揉ませて。私に触らせて。お願い」
闇の中で、こなたの瞳だけが輝いて見えた。どんなに暗くても見失うことはなく、どんなに
寂しくても絶望することはない、そんな輝き。その光に、みゆきは救われた。
「はい……」
か細い声でみゆきは答えた。その光が見つめてくれるなら、この体を任せてしまってもいい
と、本気で思った。
「いいですよ」
答えると同時に、こなたはみゆきの浴衣をはだけさせ、いきなりブラをはずした。両の手で
両の乳房をしっかりと掴む。
「むぅ……不公平だ」
こなたの言葉がどんな意味か、考えずともわかる。他ならぬこなたから何度となく言われて
きたことだ。とはいえ、揉まれながらこんなことを言われたのは初めての経験であって、恥ず
かしさもひとしおだった。
こなたは両手で乳房の柔らかさを確かめるように、掌を膨らみに押し付け、握っては放しを
繰り返した。みゆきはそのこなたの指の動きを直接感じている。
「あぁ……」
ため息とも深呼吸とも言いがたい吐息が漏れた。少なくとも幸せが逃げてなどはいない。
その声に応えたのかどうか、こなたの手の動きに変化があった。乳房全体を包むように、
手が円を描きながら胸を揉む。
「あぁっ」
その手つきからは、普段のようにみゆきをからかうのとは違う、優しさが伝わってきた。
乳房の感触を楽しむのと同時にみゆきを気持ちよくしてやろうという意気が掌から感じられた。
事実、みゆきも胸を揉まれることに悦びを感じはじめている。こなたの動きに応えて、胸の
奥から何かがやってくるような気がした。
「スイッチオン」
親父ギャグチックな一言とともに、指で乳首を押した。
「やっ!」
「あんまり声出すと起きちゃうよ」
「す、すいません……」
どう考えてもこなたが悪いのだが、それを追求する者はいない。
「そりゃ」
「ひゃ、ああっ」
こなたが乳首を撫でたり摘んだりするたび、みゆきは敏感に反応する。みゆきも反応する
まいと耐えようとしているのだが、乳首を直接刺激された快感には逆らえない。
「そんなに気持ちいいんだ?」
「はい、きもちぃ、いぃです」
「みゆきさんは素直でかわいいね」
「そんな……あっ」
息が乱れ初めてきた。
「感じてるんだ?」
「は、はい」
素直に肯定してしまうのは恥ずかしかった。それでも、もっとこうしてもらえるなら……。
「あむっ」
「ひゃっ」
左の乳首が急に温かくなった。こなたの声がくぐもっていることから、そこを咥えられた
のだとわかる。

「あむっ、ん、んむむ~」
「こなたさ、あ、んっ」
わざとらしくぴちゃぴちゃと音をたてながら、舌を激しく動かして乳首を舐める。
むずがゆい。くすぐったい。気持ちいい。それらを全て合わせたような感覚。それが性感
であることを、みゆきは初めて実感していた。
そこをそうすれば気持ちいいことは知識として知っていた。それでもこの感覚がもっと
欲しくなってしまって。
「こなたさん、もっと、もっとして欲しいです」
口に出してしまった。とても恥ずかしいけれど、その恥ずかしさが心地よかった。
「みゆきさんこんなに大きいのに敏感なんだね」
もっと恥ずかしくなるようなことを言ってくる。
「ほら、もうこんなにたっちゃってるよ」
「あ、はい……」
何も言い返せない。もしかしてみゆきの考えていることをわかっててやっているのだろうか、
などと考えてしまう。もっと恥ずかしくしてほしいと。
「みゆきさんって美味しいよね。やめらんない」
こなたはそう言って、もう一度乳首にしゃぶりついた。
「や、おいしぃ、だなんて」
こなたは懸命に乳首をしゃぶってくる。その分だけみゆきの快感は増していった。
乳首が美味しいはずがないとわかっていても、つい考えてしまう。
(もし私が……)
もしミルクが出るのなら、本当に美味しいのだろうと。思考を止めない脳は、勝手に自分が
こなたにミルクをあげているシーンを想像してしまった。
「みゆきさん、自分がおっぱいあげてるところとか考えてる?」
「!?」
ピタリと言い当てられてしまった。羞恥で身が縮こまってしまう。
「お、図星だね」
上目遣いで悪戯っぽい笑みを浮かべて覗き込んでくる。瞳は相変わらず輝いていた。
その瞳を乳房のほうへ向けて、こなたはみたび乳首を吸いはじめた。
「そ、そんな激しく」
先の二回よりもさらに激しく舐めてきた。指でもう片方の乳首を刺激することも忘れない。
「こなたさん、こなたさぁん」
胸の快感は苛烈さを増してみゆきを攻めたてる。
もうどうにかなってしまいそうだった。意識がどこかへ行ってしまいそうだった。
こなたはここにいるのだと、この快感を与えてくれるのはこなただと実感したくて、こなた
を思い切り抱きしめる。頭を抱えて胸に押し付け、もっとしてほしいと要求する。
「こなたさん、もう、わたしっ」
こなたは一切容赦しない。むしろもっと激しくしてくる。
胸への刺激はこれまでにないほどみゆきを感じさせている。その限界が近いことを、みゆき
は予感していた。
胸の奥からやってきた何かが解放されるような感覚。
「あ、もう、あん、んんー!!」
初めて人の手で絶頂を迎えた。無意識のうちにこなたを強く抱きしめて余韻に浸る。
「はぁ……はぁ……」
行為が終わったあとのけだるさもまた心地よい。胸に抱きしめているこなたは――
「んー! んーっ!」
必死に右手でみゆきの体を叩いていた。格闘技用語で言うところのタップである。
「こなたさ、あ、んっ」
わざとらしくぴちゃぴちゃと音をたてながら、舌を激しく動かして乳首を舐める。
むずがゆい。くすぐったい。気持ちいい。それらを全て合わせたような感覚。それが性感
であることを、みゆきは初めて実感していた。
そこをそうすれば気持ちいいことは知識として知っていた。それでもこの感覚がもっと
欲しくなってしまって。
「こなたさん、もっと、もっとして欲しいです」
口に出してしまった。とても恥ずかしいけれど、その恥ずかしさが心地よかった。
「みゆきさんこんなに大きいのに敏感なんだね」
もっと恥ずかしくなるようなことを言ってくる。
「ほら、もうこんなにたっちゃってるよ」
「あ、はい……」
何も言い返せない。もしかしてみゆきの考えていることをわかっててやっているのだろうか、
などと考えてしまう。もっと恥ずかしくしてほしいと。
「みゆきさんって美味しいよね。やめらんない」
こなたはそう言って、もう一度乳首にしゃぶりついた。
「や、おいしぃ、だなんて」
こなたは懸命に乳首をしゃぶってくる。その分だけみゆきの快感は増していった。
乳首が美味しいはずがないとわかっていても、つい考えてしまう。
(もし私が……)
もしミルクが出るのなら、本当に美味しいのだろうと。思考を止めない脳は、勝手に自分が
こなたにミルクをあげているシーンを想像してしまった。
「みゆきさん、自分がおっぱいあげてるところとか考えてる?」
「!?」
ピタリと言い当てられてしまった。羞恥で身が縮こまってしまう。
「お、図星だね」
上目遣いで悪戯っぽい笑みを浮かべて覗き込んでくる。瞳は相変わらず輝いていた。
その瞳を乳房のほうへ向けて、こなたはみたび乳首を吸いはじめた。
「そ、そんな激しく」
先の二回よりもさらに激しく舐めてきた。指でもう片方の乳首を刺激することも忘れない。
「こなたさん、こなたさぁん」
胸の快感は苛烈さを増してみゆきを攻めたてる。
もうどうにかなってしまいそうだった。意識がどこかへ行ってしまいそうだった。
こなたはここにいるのだと、この快感を与えてくれるのはこなただと実感したくて、こなた
を思い切り抱きしめる。頭を抱えて胸に押し付け、もっとしてほしいと要求する。
「こなたさん、もう、わたしっ」
こなたは一切容赦しない。むしろもっと激しくしてくる。
胸への刺激はこれまでにないほどみゆきを感じさせている。その限界が近いことを、みゆき
は予感していた。
胸の奥からやってきた何かが解放されるような感覚。
「あ、もう、あん、んんー!!」
初めて人の手で絶頂を迎えた。無意識のうちにこなたを強く抱きしめて余韻に浸る。
「はぁ……はぁ……」
行為が終わったあとのけだるさもまた心地よい。胸に抱きしめているこなたは――
「んー! んーっ!」
必死に右手でみゆきの体を叩いていた。格闘技用語で言うところのタップである。
翌朝、空は昨日のことなど何事もなかったかのように晴れていた。
「よかったよ」
こなたは空を見上げながら呟く。テンションの低さもやる悪戯好きそうな笑みもいつもの
通りだった。みゆきはこなたと目を合わせることもできなかったというのに。
「まあ、晴れてたほうがやりやすいわよね」
「いやー、昨日は死ぬかと思ったよ」
みゆきは昨日の夜のことを思い出してしまった。こなた曰く「一番幸せな死に方だと思う」
だそうだが。
「気をつけなさいよ。スキー場で遭難なんて洒落になれないから」
(私、何を考えて)
昨日の出来事といったら遭難しかけた事件のほうに決まっているではないか。自分の思考
が恥ずかしくなる。
「ゆきちゃん、顔が赤いよ?」
「な、なんでもありません。さあ、早く準備しましょう」
みんなごまかされてくれて、スキーの準備にとりかかった。
「よかったよ」
こなたは空を見上げながら呟く。テンションの低さもやる悪戯好きそうな笑みもいつもの
通りだった。みゆきはこなたと目を合わせることもできなかったというのに。
「まあ、晴れてたほうがやりやすいわよね」
「いやー、昨日は死ぬかと思ったよ」
みゆきは昨日の夜のことを思い出してしまった。こなた曰く「一番幸せな死に方だと思う」
だそうだが。
「気をつけなさいよ。スキー場で遭難なんて洒落になれないから」
(私、何を考えて)
昨日の出来事といったら遭難しかけた事件のほうに決まっているではないか。自分の思考
が恥ずかしくなる。
「ゆきちゃん、顔が赤いよ?」
「な、なんでもありません。さあ、早く準備しましょう」
みんなごまかされてくれて、スキーの準備にとりかかった。
「こなああああああ」
「うるさいっ!」
スキー場の最初のリフト乗り場。いきなり叫びだしたこなたをかがみが止めさせる。
こんなにいつもどおりのこなたを見ると疑念がわいてくる。こなたは昨日のことを何とも
思っていないのではないか。昨日、あんなにもこなたを求めてしまったのは、窮地を共に
したことによる吊り橋効果というやつではないだろうか。
「今日もみゆきさんと二人でいいかな?」
「いいけど……あんまりやりすぎないでね」
答えるかがみの、顔が赤くなっているような気がした。そういえば、昨晩の行為の前に、
かがみとつかさが寝入ったかどうかを確認していない。
「あ、あの、かがみさん」
「みゆきさん行こっ」
こなたはみゆきの返事を待たずにさっさと行ってしまう。みゆきは必死に追いかけた。
「もう一度さ、粉雪が降ってくれないかな」
リフトに乗って落ち着くと、こなたはそんなことを言ってきた。みゆきにはさっぱり
意味がわからない。
「どうしてですか?」
「ほら、あれだよ。験かつぎってやつ」
朝の光を受けたこなたの瞳は、粉雪の夜と同じく輝いているように、みゆきには見えた。
「うるさいっ!」
スキー場の最初のリフト乗り場。いきなり叫びだしたこなたをかがみが止めさせる。
こんなにいつもどおりのこなたを見ると疑念がわいてくる。こなたは昨日のことを何とも
思っていないのではないか。昨日、あんなにもこなたを求めてしまったのは、窮地を共に
したことによる吊り橋効果というやつではないだろうか。
「今日もみゆきさんと二人でいいかな?」
「いいけど……あんまりやりすぎないでね」
答えるかがみの、顔が赤くなっているような気がした。そういえば、昨晩の行為の前に、
かがみとつかさが寝入ったかどうかを確認していない。
「あ、あの、かがみさん」
「みゆきさん行こっ」
こなたはみゆきの返事を待たずにさっさと行ってしまう。みゆきは必死に追いかけた。
「もう一度さ、粉雪が降ってくれないかな」
リフトに乗って落ち着くと、こなたはそんなことを言ってきた。みゆきにはさっぱり
意味がわからない。
「どうしてですか?」
「ほら、あれだよ。験かつぎってやつ」
朝の光を受けたこなたの瞳は、粉雪の夜と同じく輝いているように、みゆきには見えた。
-終わり-
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- こな×みゆ少ないな~。需要ないのかなー?
百合エロにするなら この組み合わせが一番だと思うけど。 -- 名無しさん (2011-04-12 02:27:54) - いいなあ、この粉雪
みゆきさんの優しさと、こなたのみゆきさんへの敬愛が伝わってくる(書き込みのためにコメント欄を作成しました) -- 名無しさん (2009-01-27 19:25:04)
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